Solid State Logic - Pro-Convert
究極のDAW用ファイル・コンバーターが遂に出荷開始!!!
Solid State Logic(SSL)社のブースでは、昨秋のAESコンベンションでお披露目された新製品、「Pro-Convert」が今月からいよいよ出荷が開始される旨のアナウンスがなされていました!
「Pro-Convert」は、音楽/オーディオ制作者向けに開発されたフォーマット・コンバージョン・ソフトウェアで、これにより異なるDAWシステムの間でも、セッション(プロジェクト)・レベルでのファイルの受け渡しが可能になります。例えば、レコーディングはNuendo、ミックスはPro Tools、マスタリングはSonic Studio……という感じで、作業内容に合わせたDAWシステムの使い分けが簡単に行えるようになるわけです。これはなかなか凄いですね。
Pro Tools 7.x、Pro Tools 5.x、Steinberg XML、Apple XMLなどなど、40以上のフォーマットに対応しているとのことで、現在使われているようなDAWシステムはほぼ完全に押さえてあると言っていいでしょう(詳しくはこちらをご覧ください)。
実際のコンバージョン作業はとてもシンプルで、ステップ・バイ・ステップ方式のユーザー・インターフェイスにより、誰でも簡単に使いこなせる印象です。SSL本社のジェームズ・モトリー氏によれば、コンバージョンの精度が非常に高いのが自慢で、フェード・カーブやトラック・オートメーション・データまで変換できるのは、とにかく便利とのことでした。
ただ唯一残念なのは、Windows版しか用意されない点。ジェームズ氏いわく、Macユーザーからの要望が大きいことは理解しているとのことなので、マカーは期待して待つことにしましょう。
国内の代理店はエムアイセブンジャパンで、日本では2月くらいにリリースされるとのことです。ちなみにアメリカでの販売価格はUS$699とのことでした。
また、好評のX-Logic X-Rack用の新しいモジュールも2種類展示されていました。
間もなくリリースされる「VHD Input Module」は、Dualityに搭載されている新開発のHA、“VHD”をフィーチャーしたマイク・プリアンプ・モジュール。SuperAnalogue HAとは異なる、2次/3次倍音がサチュレートした温かみのあるサウンドが特徴です。
もう1つの新モジュール「Stereo Bus Compressor」は、Gシリーズのセンター・セクションに搭載されている、SSL伝統のコンプレッサー回路を抜き出したもの。これをグループ・バスにインサートすることにより、“あのサウンド”を簡単に得ることが可能です。
新モジュールの登場で、ますます魅力的な存在となったX-Rack。僕も懐に余裕があったら、X-Rackで完全に自分仕様のラックマウント・コンソールを組み上げてみたいものです……(一体何百万円かかるのかしら)。
Solid State Logic
http://www.solid-state-logic.com/