Digidesign - VENUE Mix Rack

省スペースでの導入を実現する新コンポーネントがデビュー!!!

 “Revolution in Music Creation”という新しいコピーを掲げ、M-Audio、Sibeliusと共に、いつも以上に大きなブースを構えていたDigidesign。来場者の多さはギターのフロアを入れてもNo.1という感じで、今年もまた圧倒的な注目度の高さを誇っていました。

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そんなDigidesignの今回のNAMMショーでの目玉は、統合ライブ・サウンド・システム:VENUE用の新しいコンポーネント、「Mix Rack」です。
VENUEは、D-Show/D-Show Profile(コントロール・サーフェース)、Stage Rack(オーディオ入出力用ユニット)、FOH Rack(DSPユニット)という3つの基本コンポーネントで構成されるシステムですが、今回登場した「Mix Rack」は、Stage RackとFOH Rackが統合された新しいタイプのコンポーネント。これにより、D-Show/D-Show Profileと「Mix Rack」という2つの基本コンポーネントでVENUEシステムを構築することが可能になります。特にD-Show Profileとのコンパクトかつスマートな組み合わせは、ライブ・ハウスをはじめとする小〜中規模なSRの現場にとって、かなり魅力的なシステムになりそうです。

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Stage Rack/FOH Rackよりも1U大きい、11Uラック筐体の「Mix Rack」は、フロント・パネルに入出力モジュール用のスロットを5基装備。このスロットは各々が1Uサイズになっており、ここに「AI16」というアナログ16ch入力のモジュールが3本(16ch×3=48ch)、「AO16」というアナログ16ch出力のモジュールが1本(16ch)装着されています。つまり「Mix Rack」は、アナログ48ch入力/アナログ16ch出力という仕様になっているわけですね。

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「AI16」と「AO16」は、「Mix Rack」用にデザインされた新開発の入出力モジュールで、この他にもアナログ出力とデジタル出力を8chづつ備えた「XO16」、Aviom社のA-Net互換の16ch出力端子を備えた「AT16」といったモジュールが用意されます。ブランクとなっている1基のスロットには、「AO16」、「XO16」、「AT16」の中から任意のモジュールを装着して、出力チャンネル数を32chに拡張することが可能(FOH Rack同様、「Mix Rack」の入力のキャパシティは最大48chのため、「AI16」を追加装着することはできません)。ちなみにDigidesignのスタッフに訊いたところ、最初から装着されている「AO16」を、「XO16」あるいは「AT16」に換装することは可能ということでした。
そして入出力モジュールの上段には、各種入出力端子(レコーダー/プレーヤー用入出力、デジタル入出力、MIDI入出力など)が配されたFOH Rackと同仕様のパネルが備わっています。

MIX Engineカードは、FOH Rackと同じものが2枚装着されており、必要に応じてもう1枚追加することが可能(最大3枚/FOH Rackは最大5枚)。また、拡張スロットは2基(FOH Rackは3基)備わり、Pro Tools|HDシステムを接続するためのHDxカードや、Pro Tools LEシステムを接続するためのFWxカードを装着することができます。なお、FOH RackではオプションだったECx(リモート・コントロール用のEthernetカード)が「Mix Rack」には標準で搭載されているため、スロットの数は違いますが、両者の拡張性に差は無いと言っていいでしょう。電源部などはFOH Rack同様、完全二重化仕様になっています。

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このように非常に魅力的な仕様で登場した「Mix Rack」。現場に引き回してあるアナログ・マルチをデジタル・スネークに入れ替えるのは結構な労力が必要ですが、「Mix Rack」とD-Show Profile(あるいはD-Show)の組み合わせなら、FOHのPMx000シリーズやHeritageを単にリプレースするだけで導入することができます。もちろんそのコスト・パフォーマンスは、Stage RackとFOH Rackを導入するよりも格段に優れています。

今回、VENUE関連のニュースは、「Mix Rack」のリリースだけではありません。D-Show Softwareのニュー・バージョン、v2.7が発表されました。
D-Show Software v2.7では、当然「Mix Rack」がサポートされたほか、VENUEシステムをモニター・コンソールとして使用した際のオプション「AFL Follow Auxes」(OPTIONS>BUSSES)、不用意な操作を防ぐ「Console Lock」(OPTIONS>SYSTEM)、VCAがミックスに及ぼしている影響を視覚的に表示する「Show VCA Contribution」(INPUTS)、TDMプラグインのバージョン・チェッカー(OPTIONS>PLUG-INS)といった新機能を搭載。さらに強力なライブ・ミキシング・ソフトウェアに仕上がっています(特に「Show VCA Contribution」は、アナログ・コンソールでは不可能なデジタルならではの素晴らしい機能です)。

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また、VENUEシステムの新しいバンドルが4種類発表になりました。いずれも単独で購入するよりも100万円前後お得になっています。
「D-Show|HD 128 Bundle」は、サイドカーを含むD-Showと、FOH Rack、2台のStage Rack、2枚のHDxカード、Pro Tools|HD 3 Accel+HD Accelカード(計4枚のHDカード)で構成される大規模なパッケージ。この1システムで、96ch入出力のライブ・ミキシングおよび128トラックのライブ・レコーディングを実現します。さらにコントロール・サーフェースをD-Show Profileに置き換えた、「Profile|HD 128 Bundle」というパッケージも用意されています。
「D-Show|HD 64 Bundle」は、サイドカーを含むD-Showと、FOH Rack、Stage Rack、HDxカード、Pro Tools|HD 2 Accelで構成されるパッケージ。48ch入出力のライブ・ミキシングおよび64トラックのライブ・レコーディングが可能です。こちらもコントロール・サーフェースをD-Show Profileに置き換えた、「Profile|HD 64 Bundle」というパッケージも用意されています。

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そして今回、VENUEPack(VENUEシステム導入時に付属するプラグイン・バンドル)の新しいバージョンもアナウンスされました。新しいVENUEPack 3.0では、FOH RackあるいはMIX Engineカード導入時に付属するVENUEPack ProのLine 6 Amp Farmが、今回からDigidesign Elevenに替わっています。

「Mix Rack」、そして新しいバンドル・パッケージの登場で、本年以降ますます人気に拍車がかかりそうなVENUE。2ちゃんねる的に言えば、まさに他社涙目……という感じでしょうか(爆)。ROCK ON PROはDigidesign認定のVENUEディーラーですので、導入のご相談、心よりお待ちしております!!!

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Digidesign
http://www.digidesign.com/

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