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1st Day Report / Chandler Limited
話題の「EMI 12413 Limiter」の完成版をデモ

Abbey Road Plug-inのブースでは、昨年秋のAESショーで、まだBeta段階の出展ながら、基本的な音の良さが話題になっていた「EMI 12413 Limiter」の完成版をデモしていました。 EMI 12413 Limiterは、1960年代にアビーロードのEMI技術者によってカスタム・メイドされ、ビートルズ『Abbey Road』、ピンクフロイド『Dark Side Of The Moon』など数々の名盤で使用されたコンソール「TG12345」のコンプ/リミッター・モジュール「TG12413」を、忠実に再現したプラグインです。



ブースでは、ドラム・トラックにかけた例を試聴することができましたが、EMI 12413をかけるだけで、ぼんやりとしたハイハット、シンバルの輝き、スネアのヘッドの張りから、タムやシンバルの余韻の空気感まで、ビビッドに目に浮かぶようになるのには、驚きました。 パラメーターも、コンプ/リミッター・モードを選択して、Hold(今で言う、スレッショルド?)、Recovery(今で言う、リリース・タイム?)を決定したら、Output(メイクアップ・ゲイン)を調整するだけと超シンプルですが、何をやっても破綻しないのがすごいところです。ボーカルに隠し味的にかける用途から、イギリス的なドラムサウンドを作り込む用途にまで、幅広く使えるでしょう。 このパラメーター構成に違和感のある人は、プラグインには、オリジナルに忠実な「1969」コンフィギュレーションの他、Chandler Limitedと共同開発した「TG1」で採用された、インプット・ゲイン調整機能を追加した「2005」コンフィギュレーションも用意されています。基本インプット・ゲインも「1969」タイプより10dB上がっているということなので、「ホットな音」が求められる現場では、「2005」コンフィギュレーションの方が使いやすいかもしれません。 ビンテージ機器の再現というと、「暖かい」、「柔らかい」といった表現から、ローファイ系といった乱暴な表現が常套句として使われますが、このAbbey Road初のプラグインを聴くと、当時のEMI技術者は、最高のクライアントに喜んでもらえる、最高のツールを提供しようと、純粋なプロ意識を妥協なく発揮しただけで、半端な個性の自己主張とは異なる次元で仕事をしていたのだろう、と想像させられました。 エミュレーション系があふれるプラグイン市場の中でも、アビーロード・スタジオに保管してあった技術書類を使ってプログラミングされたというEMI 12413 Limiterには、「正真正銘の本物の風格」を感じます。 TDM版、RTAS版ともに、弊社輸入事業部にて取り扱う予定ということなので、今後の展開を楽しみにしていてください。

デモダウンロード 試用iLokライセンスの請求
http://www.abbeyroad.com/ilok/

Chandler Limitedの製品紹介ページ
http://www.chandlerlimited.com/products/plugin_tg12413.php




AES2005 REPORT記念企画

クイズの正解者から抽選で1名様に!

問題. Day1
ロンドンにある、世界で一番有名なEMIが所有するスタジオの名前は?

(1)オリンピック

(2)パワーステーション

(3)アビーロード

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