Digidesign Pro Tools6.0間もなくリリース
サード・パーティによるOS X対応新規プラグインが多数紹介

2月初頭のPro Tools6.0発売(北米)によりOS X対応を大きくフューチャーしたDigidesignブース。新たにPro Tools対応となるプラグインが数多く紹介されていました。
 001 & Contorol|24と銘打たれたコーナーではこれまでWindowsのみでOKだったContorol|24の001へのMACフォーマットでの対応がアナウンス。アメリカでは001ユーザーのContorol|24対応希望が非常に多くこの度実現になったとのこと。アメリカならではの設置場所への遠慮の無さに少し感動を覚えました。

http://www.digidesign.com/
McDSP

 FilterBank、Synthesizer Oneなどで有名なMcDSPでは、Mac OSX対応版を初公開。あわせて、OS9版のインターフェースも一新され、CompressorBankに、ヴィンテージ機のモデリングに特化したCB4を加えるなど、いろいろな改良が加えられています。これまでも、気前の良いアップグレードポリシーでユーザーを喜ばせてきたMcDSPらしく、今回のOSXアップグレードも、フリーダウンロードで供給され、OS9でオーサライズしたiLokキーがそのまま使えるようです。

http://www.msdsp.com
 新たな音源を加え96kHz対応となり以前にも増して人気のプラグインAccess Virus IndigoをOS X上でデモ。

http://www.access-music.de/
 Wave Mechanics
UltraToolsシリーズで有名なWave Mechanicsは、フィルター、フランジャー、エコーなど単機能に的を絞ったプラグインの新シリーズ「Sound Toys」を中心にデモを展開。Wave Mechanics社のスタッフがギター、ドラムなどアコースティック楽器でレコーディングしたというセッションでデモを行っていたが、音のなめらかさ、密度の濃さ、アナログ的なフィーリングには驚かされました。フィルタースウィープや、エコーのディレイタイムは 1/4、1/8、1/16など音符で指定可能なだけでなく、スウィングツマミで3連寄りにノリを調整できるので、グルーブ感にあふれたエフェクトが可能です。

http://www.wavemechanics.com/
 SpectrasonicsのRTASプラグインで発売以来非常に人気のグルーブ・モジュラーStylus。テンポ、ピッチ、フィールの変更からスライス単位のグループの組み替えが自由に操ることが可能で、ブース内ではOS X上でデモされています。

http://www.spectrasonics.net/
 Evevtideからアナウンスされた新製品Clockworks LegacyはTDM対応のプラグイン・ソフトウェア(PT24,PT24MIXそしてHDに対応)。The Omnipressor,The Instant Phser,The910,The Instant Flanger,The949と銘打たれたことからもおわかりのようにEvevtideの名機をシミュレート。因にですが、資料ではシミュレートの元となったエフェクトを使用したミュージシャンが明記されているのですが、QueenのBrian May,ZEPのjimmy PageそしてDavid Bowieの関係も深いTony Viscontiの名前等が挙がっていました。

http://www.eventide.com/
昨年10月のAESショーで、業務スタジオ用のサウンドライブラリーサーバーシステムを紹介していたSonomic。今回は個人でも手の届くラックマウントタイプのサウンドライブラリーマネージメントシステムを発表。80GBのハードディスクを納めた1Uラックマウント可能な筐体を、FireWireもしくはUSBでMac(OS9/X)、Windowsマシンに接続すると、Sonomic独自のサウンドサーチエンジンを利用してサウンドライブラリーを管理することが可能に。更に10GB分のサウンドライブラリーははじめから収録されているのですが、自分の持っているCDをリッピングして、スタイル、BPM、楽器名などをつけて保管することも可能。また、内蔵ハードディスク内にみつからないサウンドは、Sonomicのオンラインサーバーにあるライブラリーからダウンロード購入することも可能なようです。気になるライブラリーの内容は、Sound Ideas、Zero G、BBC、Q Up Arts、Sampleheadsなどの手によるものなので、クオリティも安心。検索したサウンドは、ProToolsのセッションに貼り込み可能な他、Logic、DPなどとあわせて使うことも意識している、とのことです。
 新しい発想による製品なので、理解しにくい部分もありますが、先見の明にあふれたシステムであることは確かでしょう。いつも、数10枚のサンプルCDの中から必要なサウンドを見つける手間に時間をかけている人は、要注目です。

http://www.sonomic.com/soundation
 Universal AudioからはこれまでDSPカードのUAD-1にのみ対応だった専用プラグインがTDM版として新発売。お馴染みのLA-2A,1176LN,Pultec等が新製品として登場。米国でのリテイル・プライスは395ドルを予定。またPT24,PT24MIXそしてHDに対応プラグインとしてリバーブが2種DreamVerbとRealVerb及びAudioSuite&HD対応でSmartCode Proがリリースとなります。
http://www.uaudio.com