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2nd Day Report / Digidesign
AES会場での展示の他、DigiWorldでPro Tools 7.3、Velvetをプレヴュー!
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Mbox 2 Pro

MR-1000今や業界の動向を左右しかねない影響力を持つdigidesignは、AES会場での展示の他、Moscone Centerから2ブロックほど離れた別会場にて、DigiWorldも開催するという大規模なプレゼンテーションを行っていました。 AESでは、アナウンス済みのハードウェアを中心に展示を行い、DigiWorldではハードウェアはもちろん、話題のA.I.R開発のヴィンテージ・エレクトロニック・ピアノ・プラグインVelvet、Pro Tools 7.3のプレヴューも行われるなど、積極的な展開が印象的でした。

ICONシステムや、発売開始したばかりのMbox2 Proなどを中心に展示が行われ、随時行われていたハンズオンでのプレゼンテーションなど、終始賑わいを見せていたdigidesignブースですが、やはり一番の注目は新たに発表された、VENUEのコントロール・サーフィスD-Show Profileでしょう! digidesignのライブサウンド・ソリューションであるVENUEは、FOH Rack、Stage RackにD-Showコンソールを組み合わせる形で構成されるシステムですが、ICON D-Controlに対するD-Commandの様な存在として、(実際には、少し意味合いが違いますが)新たなD-Show Profileコンソールが発表になりました。FOH Rack、Stage Rackはもちろん、Softwareとの互換性も完全にとられ、SRの現場で求められる柔軟性と強固な安定性が重視されています。

もともと大きな会場でのSR用途が考慮されていたと思われるVENUEですが、その自由度の高い構成は、幅広い層からのニーズがあったと思われ、その過程で、より柔軟なシステム構成が求められた結果としてProfileが登場したとも言えます。
DigiWorld Moscone Northから、サンフランシスコらしいケーブル・シャトル・バスに約5分ほど揺られ、やや治安の悪そうな場所を抜けると、DigiWorldの会場に到着しました。 DigiWorldの会場は、ライブハウスの様なフロア作りになっており、ここでも(この為の会場セッティングかも)メインフロアに鎮座していたのはVENUEシステムでした。 我々が到着したのは終了まで間もない時間だった為、様々なイベントがあらかた終了していましたが、中2階にセッティングされていたPro Toolsでのデモを、駆け足で見て回りました。

まず、A.I.Rの新たなインストゥルメント・プラグインVelvetです!話題のソフトウェアのためか、人だかりがしていて、画面をとらえることしかできませんでしたが、Velvetはクラシックからモダンまで、エレクトリック・ピアノの非常にリアルなエミュレーションを実現する、インストゥルメント・プラグインです。オリジナル楽器のニュアンスをサウンド・クオリティと演奏フィーリングの両方で正確にエミュレートし、あらゆるエレクトリック・ピアノ・サウンドを再創造。元になったのは、Fender Rhodes Suitcase、Fender Rhodes MK I及びMK II Stage Piano、そしてWurlitzer A200の計4種類で、単にサウンドをエミュレートしただけでなく、クラシックなチューブ・オーバードライブやコンプレッション、EQ、ワウ/フィルター、コーラス、トレモロ、テープ・ディレイなどを正確にモデリングしたエミュレーションも搭載され、リアルなサウンドを最高クオリティで実現。コントロールもオリジナル同様にするため、ノブやスライダーを動かすだけで、簡単にサウンドを変更できます。

最後に、詳細は不明な点があるものの、新たなPro Tools 7.3が登場!大々的な発表はなかったのですが、Kurtさんによるデモンストレーションをご覧ください! いつも関心するのは、バグフィックスはもちろんのこと、現場でオペレートしている人の意見が多く取り上げられていることです。 今回のバージョンアップも、7.2.1がIntel Mac専用のアプリケーションだったのに対し、ユニバーサル・バイナリーとなったのが大きなところで、その他は、ユーザビリティに関するところが多く、地味な印象は否めないのですが、Windowコンフィギュレーションがプリセットできるようになるなど、確実に使い易くなっており、(しかもオペレートしている方が思わず喜ぶような使い易さ)完成度がどんどん増してきているようです! 今やリーディング・カンパニーと言えるdigidesignの今後に、さらに期待しましょう!

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