2nd Day Report / Sound Toys
新作Echoboyを発表!!

BPMにシンクした状態でスウィープするフィルター(FilterFreak)、トレモロ(Tremolator)など、アナログテイストにあふれた音楽的なプラグインを立て続けにリリースしているSound Toysでは、新作のEchoboyを発表。
これまでのUltraFXは、HTDM/RTASプラグインでしたが、今回はTDM/RTASプラグインです。TDM版は、RAM容量の都合上、ディレ イタイムがHD Accelで5秒までとなるなど、若干の制限はありますが、TDMチップ上で使える安心感は、仕事でProToolsを使っている人には、うれしいニュースでしょう。(5秒なんて、120BPMで2小節を超えるディレイタイムが必要なことは、滅多にないでしょう...)

Sound Toysでは、他のUltraFXプラグインのTDM化もすすめており、なんと!、HTDM/RTAS版のUltraFX1.1ユーザーには無償アップグレードを提供する予定(単品、UltraFX1.0ユーザーにも、有償アップグレードを用意する予定)ということです。通常、ネイティブプラグインとTDMプラグインには約2倍の価格差があることを考えると、本当に太っ腹な話ですね。このTDMアップグレードは、現在、Massive Pack 3ユーザーを対象に展開しているMassive SavingsでUltraFX 1.1を手にいれた人も対象になるということなので、Massive Pack 3ユーザーは、早めにMassive Savingsに応募した方が良さそうです。

さて、肝心のEchoboyですが、これまた「音楽的」としか言いようの無いプラグインです。「ディレイ」というエフェクトは、気軽に使いたくなる割に、意外にややこしいパラメーターが多く、結果も「カッカッカ」と固いディレイ音がうるさくて使う頻度が下がってしまう、という人も多いのではないでしょうか?(私が、そうです...)その点、Echoboyは、BPMにシンクした状態で音符の単位を1/8、1/16などのメニューと、Dot(付点)、Trip(3連)ボタンで指定できるのはもちろん、UltraFXの伝統となっている「Groove」ツマミでスウィング感を調整したり、「Feel」ツマミでRushin(走り気味)、Draggin(タメ気味)と調整していくことで、ツボにはまったディレイを生み出すことができます。ブースのデモの方が、シャッフル気味の生ベースのトラックにかけて、8分音符3連を指定して「これじゃあ、生ベースのノリが台無しだろ。こうしてスウィング感を調整して、すこしタメ気味にして いくと...、あっ、かえっておかしい、走り気味にしてみよう、おっ、ほらっ、ノリにはまって来ただろう」と、身体を揺らしながらデモをする様子を見ていると、Sound Toysの「元Eventideのプログラマー集団」というお固いイメージがガラガラと音を立てて崩れていきました。

こうした「エコー」というと、ジャマイカ人が喜びそうなレゲエ、ダブが思い浮かぶ私ですが、「こうすると、ピンクフロイドのあの曲(忘れました)みたいだろ」と暴走していくのには、世代のギャップを感じましたが....

とはいっても、そこは、元Eventideのプログラマー。エコーのモードも、テープエコー、ディケイのたびにコーラスがかかっていくようなエコー、ピッチがゆれゆれになるグランジなエコーのほか、デジタルディレイ名器を再現したモードもあるようです。

今日(10/29現在)はまだですが、近日中に14日試用可能なデモをダウンロードできるようにするということなので、気になる方は、チェックしてみてください。それにしても、エコーやディレイほど、使う人の音楽的な指向、趣味や、世代がはっきりと現れるエフェクトは無いかもしれませんね。

Sound Toys (日本語)
http://www.minet.jp/soundtoys/

Massive Savings (日本語)
http://www.minet.jp/soundtoys/massivesavings.html

Sound Toys (英語)
http://www.soundtoys.com/

Sound Toys サイト http://www.soundtoys.com/

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