2nd Day Report / fxpansion
BFD XFLに続くBFD拡張音源集「8-bit Kit」を公開 !

この夏の大ヒット製品となったBFDで、最近のバーチャルインストゥルメントユーザーだけでなく、古くから活躍しているプログラマー、アレンジャー、作曲家、エンジニアからドラマーまで、多くのプロフェッショナルから高い評価を得ているfxpansionでは、BFD XFLに続くBFD拡張音源集「8-bit Kit」を公開していました。
「8-bit Kit」の名前の由来は、この製品のレコーディングを仕切ったプロデューサーの所有するプロジェクトの名前から来ており、音ネタが8bitな訳ではありません。(あたりまえか...) とはいえ、「8-bit Kit」は、BFD、BFD XFLと続いた、ストレートな生ドラム音源、といった路線とは一線を画する、野心的な新製品です。まず、その素材は、これまでの生ドラムだけでなく、足踏み音、キックに鎖をかけてとった音、上下サイズの合っていないハット、808/909などのスピーカー再生音をマイクで拾った音から、ボクシングのゴングまで、「エクレクティック(分裂折衷的)」な内容。 でも、出てくる音は、単なる気をてらった音ではなく、とても有機的で、音楽的なので、驚かされます。
それもそのはず、この「8-bit Kitでも、伝統と経験の蓄積されたスタジオとエンジニアの組み合わせによる絶妙なマイク配置、プリアンプの選択と、その結果を判断する耳という、BFD最大の武器は生きている」とfxpansionのスタッフは耳に手をあてて、誇らしげに(でも、少し照れた感じで)語っていました。これまでの、キック、スネア、ハット、タムなどのキットピース名と、アンビエント、オーバーヘッド、PZM(フロアマイク)と、すべて固定されたBFD、XFLとはことなり、素材ごとに各キットピース、アンビエントフェーダーに割り当てられた音はことなりますが、適当にミッスクして、アンビエントフェーダーを上下させても音楽的に鳴るよう、配慮されているようです。 例えば、BFD登場時に「そこまでやるか」と話題になった、キックの「前に置かれたマイク」と「中に置かれたマイク」のバランスツマミが、808キックでは「ドン」というボディと、「トゥーン」という低く響く音にアサインされていたり、909スネアのスピーカー再生音をマイクで拾って、アナログヘッドアンプで歪ませた音がPZMフェーダーにアサインされているなど、リミックスのセンスには脱帽です。 こうした、歪み、響き等を、プラグイン等のエフェクトでは無く、アナログアンプや、マイク配置の妙で生み出す、というこだわりはBFDシリーズの伝統ならではのもので、「過激な実験」を行うにしても、いろんな経験を踏んできたエンジニアが作った音は、レベルが違うなー、と貫禄を見せつけられた気分。 「このリズムマシンの音が流行っているから、そのサンプル集をだそう」といった安易なライブラリーとは異なり、「我々なりに楽しみ、実験の限りをつくした素材を提供する。でも、響き、歪み等を最大値でそのまま使う必要はない。なにを、どう組み合わせて使うかは、ユーザー次第だ。楽しんでつかって欲しい」といった自身を感じる8-bit Kit。BFD、BFD XFL同様、実際に使って、その真価を実感した人から人気が広がっていく予感がします。

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