1st Day Report / innerTUBE AUDIO
異色のコンデンサマイク改造キット

innerTUBE AUDIO 01 Tシャツやスーツ姿が多い中で、一際目を引いた白衣の集団は、innerTUBE AUDIO。ずらっと並んだコンデンサマイクは、オリジナルから定番U87AやC414TLII、C12等。innerTUBE AUDIOでは、コンデンサマイク・ケーブル・パワーサプライをセットにしたMM-2000や、単体Squeeze Box、そして既成の他社製マイク用改造キットを展示。他社製のマイク用改造キットは、ダイアグラムはそのままに、アンプ入れ替え専用ケーブルと専用Power Supplyを接続するだけなのですが、音質は激変します。
まず、定番中の定番、オールマイティコンデンサマイクNEUMANN U87Aですが、その神髄とも言えるU87独特の中音域を包み込むようなやさしい質感はほとんど無く、中低域から高域にかけて平べったく、ざらついた印象を受けました。次に、ボーカルやアコースティックギターに最適なAKG C12ですが、シャリッとした高域の名残は多少残しつつも、やはりC12とは思えない変貌様。
スタジオスタンダード同じくAKGのC414 TLIIでは、低域の伸びが加わり音域の広がりは感じましたが、子音の強い尖った高域の特徴は大分残っていました。今回聴いた3点の中で、唯一原型が残っていたように思います。ホームページ等で改造キットとして公開しているのは、U87、C451、C452用のみですが、開発は大分進んでいるようです。元のマイクの音質とは似つかないものが多いので、改造後の音質を必ず確かめる必要があります。Power Supplyは、指向性切り替えスイッチ付。手元での指向性切り替えが可能です。価格は、MM-2000が3500ドル、U87用改造キットが1950ドル、C451・C452用改造キットが1300ドルです。


interTUBE AUDIO サイト http://www.innertubeaudio.com/

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