注目のCPUがXeon1ということで会場は大盛りあがり。誰もが歓喜したのが、HDベイが合計4スロットあり、最大500GBx4で、合計2TBという点。専用のトレイを用い、簡単に脱着が可能です。本体カバーロックと連携して固定するので簡単に抜けてしまうということはありません。光学ディスクベイは2基搭載で、拡張用ベイは将来DVD-HDドライブやBDが装着可能です。
メモリーはライザーカード上に装着。G5同様インターリーブ機能の為、二系統装備します。そのため当然2基のライザーカード仕様になっています。各ドライブベイの拡張により、G5と同じ筐体のスペースは圧迫ぎみとも言えますが、拡張スロットは減らず、ビデオカード専用スロット+3基のPCIeスロットを装備。素手で固定ネジを外し、カードを抑えるプレートを外す作りなので、各種カードを固定するのは結構ラクになっています。筐体にこれだけたくさん詰め込んでいるため、メモリースロットはライザーカード仕様になっていると思われます。従来のG5ではメモリー上部の空間が無駄でした。ビデオカードは強力なグラフィック性能を引き出すため、放熱用に2スロット分のスペースが拡張されています。
一時期、噂されたFireWireポートの廃止だが、前面には従来のUSBx2,FW400に加え、FW800も追加。背面のポートはレイアウトは異なるが、各I/Oのポート数は変わりません。
Intel CPUに変わった各機種同様、名称はシンプルに「Mac Pro」。基本モデルは一機種で、BTOでCPUを選択ということになります。 PowerMac最強モデル(2.5 Quad)と比較し、パフォーマンス/消費電力では、約3倍のパフォーマンスで、単純なパワー比較では約2倍となっています。音楽ソフトでは、Logic Proで1.8倍のパフォーマンスを発揮するとのことです。
まとめ
不満があったHD搭載数が倍の4基になったという点は、大容量を扱う音楽ユーザーを始め、多くのユーザーにとってメリットがあるでしょう。従来の倍のパワーを持ちつつも、価格が実質下がってる面も魅力的です。よくWinPCとの比較があり、単純なGHz比較が今まではできませんでしたが、同じIntel CPUを使用することで単純な比較ができ、同等のPCと比較しても価格は抑えられています。来春の10.5(Loepard)リリースで完全な64bitマシンとなることで、さらに魅力的なPCとなるのではないでしょうか。
Time MachineとSpaces
Loepardの目玉機能は、Time MachineとSpaces。Time Machineは、Macに保存されたすべてのコンテンツを外付けハードディスクドライブ、もしくはMac OS X Serverに自動的にバックアップ。ファイルを何らかの理由で失ってしまっても、時間軸ベースのビジュアルディスプレイにより、時間をさかのぼってそのファイルを検索でき、クリック1つで瞬時に復元できます。Spacesは、ある業務に必要な複数のアプリケーションをグループ化して“スペース(空間)”に保存できる直感的な新機能。行う業務に応じてスペースを切り替えることで、必要なアプリケーションを瞬時に呼び出すことができます。
次期OSが、来年と言うことで少し残念でしたが、ここに集まった技術集団にしっかり対応してもらい、64bitのパワフルなマシーンのメリットを、音楽環境で感じられる日を待ちたいと思います。
気になるDigidesignの対応は、
さて、気になるMac ProのDigidesign HD & Leシステムへの対応ですが、本日Digidesignからのコメントが以下のURLに記載されています。
http://www.digidesign.com/index.cfm?navid=48&angid=5&itemid=23350
今年9月以降に対応予定とのことですが、サードパーティ製品の対応時期や動作上の安定性を考えますと、現時点ではG5最終の2.5Quadが導入にはおススメと言えるかもしれません。こちらでご注文承り中です。