3rd Day Report / IK Multimedia
スタッフによるファーストインプレッション採点付き(5つ星で満点)
IK Multimedia : 「SONIK SYNTH2」を発表!

SampleTank2の発売により、ますますの盛り上がりを見せるIK Multimediaのブースでは、ミュージシャン/クリエーターの心を惹きつける新製品が発表になっていました。前作のSonicSynthが、SampleTankの拡張音源という位置づけだったのに対し、本作はあくまで単独のプラグインとして独立した形をとっています。ぱっと見はSampleTank2のように見えるのですが、スピーカーから出力されるサウンドは全くの別物。それもそのはず、SampleTankとはコンセプトが全く違います。SampleTank2が、高品位なマルチティンバー音源であるのに対し、SonikSynth2は、アナログシンセサイザーや初期デジタルシンセサイザーのウェーブを大量に内包し、それらをレイヤーして組み合わせて行くことで、新しいサウンドを「作り上げる」ソフトウェアシンセサイザーなのです。
ここまでは他のソフトウェアシンセと大きな差は無いのですが、SonikSynth2を独自の物にしているのが、SampleTank2でも好評のSTRETCHエンジンと、30以上の内蔵エフェクト。このエフェクトは、パート毎にそれぞれ5つまで、各パートを複数レイヤーした「コンビ」に対してさらに5つまでかける事ができます。これにより、単なるアナログモデリングものとはかけ離れた独特のサウンドを生みだしているわけですね。

マルチティンバーでならす事もできますが、レイヤーして分厚いサウンドを鳴らしたい気分にさせられるプラグイン。出てくる音はかつて無いものでも、GUIは徹底的にシンプルに。ミュージシャンの心をうまく掴みそうなプラグインでした。

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そのほかには、専用コンバーター付属にて、現在存在するほとんどのソフトウェアサンプラーにて読み込みが可能になるという、驚異のライブラリー「SONIK CAPSULES」が発表になっていました。しかも本体には、SampleTank2LEが付属するため、ライブラリーだけを買ってもその日から使用できてしまうという、何ともおいしい製品群が登場するようです。

採点 : ★★★
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