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NAMM 2015

Winter NAMM2015 : Namm2015 前夜祭! Line 6 スペシャルツアー

NAMM2015 前日午前のスペシャルツアーとしてRock oN 取材班はLine 6 が本社を構えるカラバサスへ! 同社のプロダクト開発や組織に迫る詳細なインタビュー内容は後日お届けしますが、本日はLine6本社 擬似ツアーに読者の皆さまをご招待!

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閑静な住宅街の中に位置するLine 6 オフィス。周囲を取り囲む山々の雄大な姿はさながら日本の軽井沢のような羨ましいロケーション。緑豊かなオフィス入り口では弊社取材でもおなじみLine 6 Japan 松中氏、そしてM20d発表時にもインタビューを受けていただいたサイモン・ジョーンズ氏が暖かく迎えてくれました。それでは早速Rock oN NAMM SHOWレポート読者の皆様を写真とともにLine6オフィスへご案内いたしましょう!


1:ロビー 〜ユーザーへより正確なメッセージを届けるためのセグメント管理〜

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Simon『まずはここがロビーです。ロビーですが販売店のようにセットアップしてあり、POPなどを含め実際にお店にあった時の見え方などもチェックできるようになっています。去年はオープンオフィスのようなイベントで2日間だけお客様にここへ来てもらったこともありました。友人や家族連れなども含め60〜70人もの方に来ていただきました。』

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『Line6ではお客さんのセグメントを3つに考えています。まずここはレクリエーショナル、つまりホビーで週末演奏をしたり、ビギナーの人たちに向けた製品が集まっています。そしてSpiderAmpやAmplifi、iOS関連機材など、セグメントにあった製品を集めています』
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『2番目のセグメントはディスターニングギタリストとLine6では呼んでいます。つまりトーンを追求するシリアスでよりプロフェッショナル人達という意味です。そういったセグメントに分けることでお客様にどのようにメッセージを発信していくかがはっきりすると我々は考えています。ゲームに例えるなら、先ほどのセグメントは週末にWiiなどを嗜む人々。こちらはゲーミングPCを所持して、コントローラーなどセットアップまで行う人々というようなものですね。Variaxギターや真空管アンプ、Mシリーズのストンプなどが中心ですね。』

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『3番目は新しく加わったLiveサウンドシステムを使うミュージシャン向けのシステムです。彼らはエンジニアではないので、良いサウンドでも手軽に簡単に使えることが重要です。デジタルワイヤレスも音はもちろんですが簡単にセットアップし扱えることが最も重要です。Liveモニターも1台でミキサーがついて使用できるものから組み合わせでの使用まで可能です。例えばクロスオーバーを設定したりなどの面倒な設定なしに置いてレベルを上げるだけで使えるようなLシリーズなどですね。特にこちらでもツアーを行うような大きなバンドは現場のPA氏システムを使うでしょうが、自分たちでPAをしなければいけない環境や、こちらでは良くある教会のような環境において、システムは置いてあるがエンジニアではない人が簡単に使えるものを求める声はすごく多いんです。そういった市場に向けた製品がこのセグメントになります。以前デモしたミキサーM20dもフェーダーなど従来の基本概念を排しグラフィカルな操作性をテーマにしています』
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2:ヒストリールーム 〜そしてロビー正面、重厚な扉の向こうに広がるのはLine6ヒストリーともいうべき懐かしのプロダクト群〜

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『以前御社でLine6の共同設立者のマーカスライルにインタビューいただいたお話とかぶりますが、彼とミシェルデゥアディークの二人が当時Overheimのエンジニアとして働いていて、まだMIDIもない頃にシーケンサーやドラムマシンとシンセサイザーが一緒に動くようなものをデザインしていたんです。その後Fast Forward Designsという会社を作り、当時のDigidesignなどを含め様々な他社のデザインをしていました。一番有名なものはAlesisのADATなどですね。その頃、他社の開発をしながら自分たちの製品を出したいと二人は考えていましたが、自分たちの製品を出すということは当時秘密にしなければならなりませんでした。わずか5人の会社でしたがお客さんが来るたびに開発するものを隠さなければならず、『内線6番に電話です』という言葉が『他の方が来たので製品を隠してください』という暗号として使われるようになりました。その『Line6に電話です』という表現が今の会社名になったんですよ。
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namm2015 Line6『会社設立後の製品に話をうつしますが、マーカス自身はキーボーディストで、彼はLAのスタジオミュージシャンとしても仕事をするほどの腕前なんですよ。彼はキーボーディストでしたから、パッチを呼んだら音が変わるなどの新しいデジタルテクノロジーが普通だったんです。それに対しギタリストは色々な機材を繋ぎ変えていたりとテクノロジーの恩恵を受けていないと考え、ギタリスト向けにそのような提案をするというのが当時のアイデアだったのです。』


『最も最初の製品がこちらのアンプAxSys212です。グリーンのモデルが一番最初なんですが、テクノロジーが中々市場に受け入れられなくて、当時何故だか緑が悪いんじゃないかという話になって(笑)。そこで黒をベースにより細部の精度を上げました。黒いモデルが日本に入った最初の製品だと思います。』
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そのほかにも900M帯で電波法から国内未発売だった史上初のギターワイヤレスやおなじみビーン(豆)PODなど懐かしのプロダクトが所狭しと並ぶヒストリールーム。
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3:快適な仕事をアシストする充実のプレイエリア

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サイン入りや限定デザインのプライスレスなPOD達が展示された通路を抜けると、驚くほど広いプレイルームが!ゆったりしたソファに大画面TVには、Line6が技術提供したGuitar Heroがプレイスタンバイ。テレビゲームだけではありません。ビリヤード台に卓球台、サッカーゲーム盤まで!
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極め付けは隣接されたマッサージチェア完備の『リラックスルーム』。こんな環境だったらしばらく遊んじゃ、いやいや仕事が捗りますね(笑)
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さらにオフィスの先には自動支払機で買い物ができる売店まで完備。ジュースやお菓子、軽食にウォーターサーバーまで、仕事の合間に立ち寄ってカフェで一杯。
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4:壮観のモデリングプロダクトストックと検証用スタジオ

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Simon『これが実際にLine6がモデルを作るときに使用しているコレクションです。現実的にこれだけのモデルを所有し、さらに良い状態に保って活用することも難しいのですが、それを実現することでエントリーユーザーの方にも本物のサウンドを体感いただくことができます。隣接のスタジオに持ち込み、実際に分析しモデリングを行っています。
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『生産完了したアンプモデルなどについても、それぞれのスペシャリストがLAにはいますし、年代やリビジョンなどによってサウンドが変わるものや、ビンテージ機器のコンディションを計測し保つ意味でも同モデルを複数所有しているものもあります。』
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『4箇所あるスタジオでは、独自のモデリング技術の都合上、独自のToolを使うことでパーツのレベルからシステム全体でもどう機能するのか、状態に応じたモデリングを行っています。』
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『計測値だけでなく、スタジオで実際に音を出して聴感上のデモももちろん行っています。他にもワイヤレス機器のチェック専用の部屋では、反射が起こった際に電波がどうなるかを検証するなど、モデリング全般的に複雑な検証を絶えず行っています。』
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『例えば去年AC-15をモデリングした際に、凄く良いサウンドだったが状態が安定せず、ブティックアンプの専門業者に修理を依頼したんです。しかし、直せるが音は変わるとリペア担当者に言われたので、直さず劣化する前に急ぎモデリングを行ったりもしました。
単にコレクションするだけでなく、音そのものを最も重視しているのです。』


5:音響処理された広大なステージ兼ミーティングルーム

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『オフィスにある全部の会議室にはLIVE会場の名前が付いており、中でもここはカーネギーホールという名前が付いています。』
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『各種カンパニーミーティングの部屋として、また社内でのパーティにも使います。もちろんステージ環境でバックラインやモニター使用時のテストをリアルな環境で行うこともできます。従業員の中には自分のバンドのリハに使ってる人もいますね(笑)』
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『現在このオフィスでのLine6従業員は隣接のビルも合わせて150人、ワイヤレスだけは買収した会社ということもあり、ロックリンというサンフランシスコの北にあります。また製品生産拠点は中国にありますが、その監督するスタッフとして20名程度中国の方もオフィスにいます。あとはUKのラグビーというところに30名程度。Line6という組織は世界中で合わせて220〜230程度の方が働いていることになりますね。』


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行き届いた設備の数々に感嘆する一同。その後マーケティングルームで行われたインタビューの模様も後日のお届け予定! facebookでLine6が予告している通り、NAMM 2015発表の新製品情報ももちろん飛び出しますよ! 明日はいよいよNAMM初日! NAMM 2015 Rock oN Show Reportをどうぞお楽しみください!!

Writer : takemoto

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