6万円以下というハイコストパフォーマンスで1176(Rev.D)を再現したWA76で話題となったWarm Audio。
WA76は実機と同じReichenbach Engineering(現CineMag)製のトランスを使い、音の食いつきのスピーディーさや、リリースを短くし設定した時に歪んでくる感じなど1176らしさを再現したユニークなコンプレッサーでした。
そのWarm AudioのFacebookで新製品EQP-WA を公開しました。
EQP-WAは見た目そのままPultec EQP -1Aスタイルの真空管EQです。
使われているパーツについて。入力トランスはCineMag社のもの…。Plteq EQP-1の実機は入力段にTRIAD社のトランスが使われています(初期ものは HS-56、60年代以降の中期は HS-56V)。Pultec EQP-1のふくよかなサウンドはHS-56でなければ出ない音なので、Warm Audio EQP-WAでは趣の違った音になってくるのではないでしょうか。
同社は先のWA76を作る際、CineMag社のトランスを大量購入してコストダウンを図ったといいます。このEQP-WAはそれを流用したWarm AudioオリジナルのPultecスタイルのEQということになるようです。
続いて出力のインダクタにもCineMag社製のもの(Pultec PEQ-1はPeerless S-217-D)。真空管はTung Sol社12AX7と12AU7が使われています。
EQP-WAはPEQ-1を上回る機能として、周波数帯域を細かく設定する事ができます。
BOOST & CUT LOW FREQUENCY(CPSL)
・EQP-WA(Hz)20、30、60、100、200、400、800
・PEQ-1(Hz) 20、30、60、100
BOOST HIGH FREQUENCY
・EQP-WA と PEQ-1 共に同じ(kHz)3、4、5、8、10、12、16
CUT HIGH FREQUENCY(ATTEN SEL)
・EQP-WA(kHz)3、4、5、10、20
・PEQ-1(kHz)5、10、20
本機はPultec社と同じ音は望めないようですが、あのLOWとHIGHそれぞれ同周波数帯域のブーストとアッテネートを同時に行えるスタイルのハードウェアEQとして面白い製品になりそうです。ぜひ音を聴いてみたいものですね。
http://www.warmaudio.com
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