Winter NAMM 2015 開幕前から『apollo expanded』をテーマにティーザー告知を行っていたUniversal Audio。初日正午のプレスカンファレンスにて、その全貌が明らかになりました!
接続性、機能性、そしてユーザーカテゴリー、全てを拡張するUADソフトウェアバージョンV8
カンファレンス前のディスプレイ内容からも連想できるように、やはりapollo expandedコンセプトの一つはThunderbolt接続による機器同士の接続と拡張性。
最大4台までのApolloインターフェース(モデルは混在可能)を接続して使用可能(Macのみ)な上、1システムあたり最大6台までのUAD-2デバイスが使用可能。Thuderboltを通じて、すべてのApolloへハイクォリティーなクロックを供給することで、Thunderbolt1本でのシンプルな大規模システムにも対応が可能です。
新たにリリースされるConsole 2.0ソフトウェアとともに、あたかも1台の大きなオーディオインターフェースのように使用可能。
UADソフトウェアv8.0では正式にMac OS X 10.10 Yosemiteに対応でリリースは本年3月中旬ごろを予定。
バージョン8.0ソフトウェアの主な特長
- Apollo新ドライバーによるApollo Expandedの実現
- Consoleソフトウェアがv2.0へアップデート
- Mac OS X 10.10 Yosemiteのサポート
- 新プラグイン追加:Sound Machine Wood Worksプラグイン
- 新プラグイン追加:UA Distortion Essentialsプラグインバンドル
- 新プラグイン追加:Friedman Amplifierプラグインコレクション
- 新プラグイン追加:Antares Auto-Tune Liveプラグイン
4種の追加プラグインでさらにUAD、apolloの世界をexpand!
ギタリスト、そしてVocal編集というクリエイターレンジを拡張するプラグイン4種がV8にて追加! 待望のAntalesプラグインも含まれています。UADの世界はどこまでも拡張し続ける!
●Sound Machine Wood WorksプラグインはUA自社開発。
アコースティックギターのピエゾピックアップサウンドをスタジオでのマイク録音のように収録。ノイジーな環境や高品位なマイクが使えない場合でも、リッチなアコースティックサウンドを実現します。
ソースとなるギターの共鳴や残響特性をライブやミックスダウン時に調整。さらにミックス中、自在にリマイク(マイキングのやり直し)やマイクの変更/追加といった効果が可能。
●UA Distortion Essentialsプラグインバンドル
こちらもUA自社開発。“レジェンドモデル”ともいえる各種ディストーションエフェクトペダル、Ibanez Tube Screamer TS808、Raw Distortion(80年代初期のPro Co Ratを基に開発)、Bermuda Triangle(70年代初期のElectro-Harmonix Big Muff Piを基に開発)のバンドル。Apolloインターフェース(Apollo 16を除く)のUnisonテクノロジーに対応しているので、実機と同様に内部回路の電気的な挙動やゲインレンジ、クリップポイントも詳細にエミュレート。
●Friedman Amplifierプラグインコレクション
Brainworx社開発・提供のプラグイン。ギターアンプのカスタマイズエンジニアで有名なDavid Friedmanが立ち上げた自身のブランドからリリースする2つのギターアンプ、Friedman DS40とFriedman BE100をプラグイン化。内蔵した66種類の異なるレコーディングチェーンの試聴が可能、録音にフィットしたサウンドを見つけられます。装備されたFX Rackに含まれるノイズゲート、EQフィルター、ローファイディレイによって、サウンドの微調整が可能
●Antares Auto-Tune Live
ついに登場のAntares社開発・提供プラグイン。有名なAuto-Tuneエフェクトの技術でリアルタイムにピッチ修正や操作が可能。ライブパフォーマンスでもレコーディングでも素早い反応を実現する、驚くほどのローレーテンシー。
Apollo接続の拡張性もさることながら、今回V8のアップデートによって搭載されたAuto-Tune Liveについて非常に注目です。antares社のプラグインは、AVOXシリーズにバンドルされるハーモニーコーラス系のエフェクト等などのソフトウェアが豊富にあるので、今後のアップデートにも期待ですね。
Writer.Takemoto
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