NAMM 2014 会場では常に黒山の人だかり状態のSLATE DIGITAL。それはデモの上手さに起因しているのですが、今回発表された新製品THE VIRTUAL MICROPHONE SYSTEMは今後のSLATE DIGITALの隆盛を担う製品ではないかと思わせる何かがありました。
THE VIRTUAL MICROPHONE SYSTEMは4つの製品群で構成されています。
・ML1
・ML2
・VMS Dual Preamp Converter
・VMS Plugin Module
ML1がラージ ダイアフラム 、ML2がスモール ダイアフラム でそれぞれのマイクにVMS Plugin Moduleが対応、VMS Dual Preamp Converterを信号が通過した後、そのVMS Plugin Moduleを使用して過去の名機のマイク、プリアンプのサウンドを再現するシステムとなっています。VMS Plugin ModuleはAU、VST、RTAS、AAX Nativeに対応するとのことです。特定のマイクと、マイクプリから出力される予測されたシグナルをVMS Dual Preamp ConverterでAD変換まで行いできる限りピュアな状態でDigital Signalとして取り込むことでその後のモデリングをリアルなものとしています。
発売は2014年の4〜6月を予定。予価2,000ドルとのこと。
ここまで揃って、この価格は衝撃的な安さではないでしょうか?定番のラージダイヤフラムのマイク1本を買うよりも安くラージダイヤフラムと、スモールダイヤフラムそれぞれの憧れのビンテージマイクのトーンが手に入るのです。モデリングされたマイクのリストはまだ公開されていませんが、紹介のビデオからはS-47(Neumann U 47)、S-12(AKG C12)を筆頭に憧れのマイクトーンが手に入るソリューション。
f特だけではなく、ハーモニクス(倍音成分)の分布、saturation(高調波歪の分布)といったところまで踏み込みモジュレーションを行っています。マイクプリの部分に関しては深い紹介がされていないのですが、定番と呼ばれる各種VintageからModern toneが採用されていると思われます。
Vintage Toneの再現で定評のあるSlate Digitalの提案するソリューション。紹介ビデオの画面を見ているとEQ、COMPも統合されたソリューションにも見えます。
価格以上の価値が有ると期待の高まるVMS=THE VIRTUAL MICROPHONE SYSTEM。全貌の登場が非常に楽しみです。
こちらが、本国サイトに公開されている紹介ビデオ。是非とも御覧ください!!