NAMM 2014

PreSonus (Post NAMM 2014)

ネットワークオーディオやNOTIONインテグレーションなど、後日談ならではの追加情報が満載! お馴染みRick氏の店頭独占インタビューもお届けします!

NAMM 2014 PreSonus

赤坂m-Ex Loungeにて行われたPreSonus Post NAMMイベント。原点回帰となるアウトボード最新作RC500やStudioOne最新アップデートなどが注目を集めたNAMM SHOW 2014をDirector of International Sales Mark Williams氏やVice President of Sales Rick Naqvi氏と共に振り返ります!

●ケイジャンのルーツから生み出されるPreSonusサウンド

来年で20周年を迎えるPreSonus、イベント冒頭ではそのルーツを代表村井清二氏から紹介いただきました。
PreSonusの創設者兼プレジデントのジム・オドム氏は、アメリカレコード協会(RIAA)ゴールド・レコード2回およびプラチナ・レコード1回の認定経験を持ち、さらにアンペックス・ゴールデン・リール・アワード2回の受賞経験を持つミュージシャン/プロデューサー/エンジニアでもあります。
彼らのサウンドルーツと言える場所こそ、ニューオーリンズの外れに位置するバトンルージュ。名前の通りアメリカでは珍しくフレンチ(カーペンターズのジャンバラヤや、ルイジアナバイオガンボなど)所謂『ケイジャン』はバトンルージュから来ています。ニューオーリンズ自信が有名な音楽のルーツと言われていますが、元はこのバトンルージュから出てきているとのこと。
彼が来日いただいたRick氏らと3人で起こした会社がPreSonusですが、今何故ハイエンドアウトボードという原点回帰を果たしたのか、またネットワークオーディオの展開まで、Post NAMMならではの後日談が語られます。是非ご覧下さい。
●まずはStudio Live AIからNotionまでNAMM 2014プレビューを動画でお届け!


 

さらにイベント内では質疑応答の際にネットワークオーディオと今後のアップデートについての説明が行われました。Studio LiveのAIシリーズではUSB3.0やThnderboltアダプターは予定されていますが、ネットワークオーディオは本年度はDanteからの開発スタートとなる模様。しかしAVnu Allianceのメンバーにも参加しているPreSonusとしてはAVBなどの展開ももちろん来年以降検討しているとのこと。


またAIシリーズで初めて96k対応となったStudio Liveですが、従来機種もチップ自体は96kをサポートしているとのことで時期は未定だがアップデートでの対応を検討したいとRick氏。従来ユーザーのためにもどうか宜しくお願い致します! その他にもNAMM出発表されたNOTIONとのインテグレーション予定といった追加情報も発表されるなど、今後の動向にも目が離せません!

●Rick氏とMark氏がご来店! 店頭独占インタビューの模様をお届け!

RockoN『クリエイターのワークフロー全体をカバーするようなPreSonus製品ですが、開発において共通したプロダクトポリシーなどはあるのでしょうか?』

Rick氏『はい、一つ言える事として、私たちは他社製品とは「やや異なったもの」というのを、意識するよう心がけています。ここで、ルイジアナのtermをお伝えしたいのですが、それは「lagniappe(ラニアップ)」という言葉です。これは、フランス語系のケイジャンを起源とする米南部方言で、「何かを少し付加する」=「どこか違ってて良いもの」という意味なのです。もちろん非常にポジティブな意味合いです。何かちょっと良いものを与えたい、という私たちのモットーでもあります。』

Rock oN『違いと改善の両立なんですね。そういった意味では最新モニターのSceptreなどは特徴的ですよね』

Rick氏 『はい、同軸スピーカーがそこまで一般的ではないというのも意識していますし、私たちにとって非常に重要な製品です。ハイエンドなスピーカーを生み出すFulcrum Acoustic社の共同創設者デイブ・ガネス氏による設計のもとで本製品は開発されましたが、単純にHightとLowでの位相の差が生じるといった状況を避け、ナチュラルで、ダイレクトかつクリアな音質が得られる事をテーマに同軸にこだわっているのがポイントですね。』

NAMM 2014 PreSonus Sceptre

Rock oN『Sceptreは店頭でも試聴の度にダイレクトなサウンドのファンが増えていますよ。日本や欧州市場を意識したプロダクト展開等も今後はあるのでしょうか?』

Rick氏『う〜んそうですね、まず成功を収める上では互いに何を求めているかという情報の共有が一番大事なんです。今、音楽の世界では何が起こっているか、何が流行っているか。また、ミュージシャンやエンジニア、プロデューサー、その他の大勢の音楽業界の人間が、その中で一体何を望んでいるか。そういった点を理解する必要があります。日本においては、まだ私たちも人々のニーズや要望を理解しきれていない部分があると感じていますが、例えばここ数年でStudio Oneの普及が成功しています。これは非常に重要な資料で、日本の人々がどういったプロダクトを好むか、今何が欲しいのか、あるいは将来的に何を求めるのか、そういったことを知りうる大きなチャンスなのです。
Rock oN『なるほど、今後よりニーズを鋭く捉えたプロダクトの登場が期待出来そうですね』

Rick氏『はい、もっともっと多くのハードやソフトの開発をしていくつもりです。
決してクローズドな製品を作り出したいのではなく、PreSonus社がもつ開発技術というものを、ユーザや回りの人々のニーズを聞きながらオープンに統合していくことで、ユーザーの創造性や表現活動に貢献していくことが、最大の目的なのです。』

Rock oN『ありがとうございます。最後に個人的に気になったのですが、PreSonusの製品マニュアルッていつもジャンバラヤのレシピが載っていますよね(笑)。これは何故ですか?』

Rick氏『それはソウルフード、まさにケイジャン料理だからです!!!! 皆さんも是非作ってみて下さいね(笑)。』
●原点回帰とActive Integrationの両立、PreSonusが目指すクリエイターの未来

Studio Oneで実現したクリアで広大な64bit空間、クリエイターの情熱を内部完結させず、サウンドの欲求を満たすハイエンドアウトボードの復権は昨今のPreSonus販売戦略へのイメージを良い意味で裏切る提案でした。
XMAXプリアンプのようにアナログサーキットとデジタルテクノロジーの部分融合を行いながらも、それぞれのファン層の異なるニーズに応えられるようアウトボード開発を続けて行きたいと語ったRick氏。
是非この機会に本レポートをご覧頂いた皆様にもAD700など、10Hzから45kHzまでの広範な周波数レスポンスを実現した最新真空管アウトボードを試してみてください。64bit DAWとオーディオインターフェースやモニター開発を両立するブランドだからこそ描けた、『アウトボードの立ち位置』を必ずや実感いただけるはずです。

Winter NAMM 2014 『PreSonus』レポートはコチラ!

NAMM 2014 PreSonus

1 Star2 Stars3 Stars4 Stars5 Stars

現在、5点満点中、5.00点です。
この記事に対して、2名の方が採点に参加してくれています

Loading ... Loading ...
このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事に関するツイート


ショー・レポート記事を検索

ショー・レポート記事を検索

facebook

Follow me

Twitter

Follow me

ページの先頭へ戻る