音源やサンプラー、シンセにエフェクト、メトロノームまで。打ち込み音楽を作るために必要な様々なモジュールをクリスタルのキューブでコントロールするReactableの新型が登場です。まだプロトタイプということで名前も無い状態ですが、ここNAMM2014ではもう話題になっています。
Reactableは以前から何度も話題になったインタラクティブ・ミュージックワークステーション。専用テーブルの上に特殊なバーコードが描かれたキューブを置き、それをテーブル下からカメラで読み取る。その読み取った情報を音に変えてライブや曲作りを楽しむものです。
キューブを置いたり取ったり、回したりすることで任意の音色変化が起こります。指先を使って音を作る。この感覚がインタラクティブアート系のアーティストに支持されています。
Reactable ProtoType
さて今回のNAMM 2014でお披露目されたプロトタイプは、以前からリリースされているiApp版のReactable mobileと、上記したテーブル型のReactableの美味しいところを兼ねた製品です。
大型のタッチパネルの中ではiApp版と同じくアイコンが表示されてそれを指で動かすことでReactableらしい音楽演奏を楽しめますが、このタッチパネルの上に専用キューブを置くと…、なんとこのキューブも反応します!
液晶画面の中のバーチャルキューブと、触れる本物のキューブのどちらでも、もしくは両方を使えるんですね。
Reactableは元々スペインのUniversitat Pompeu Fabra(ポンペウ・ファブラ大学)の学生4人が研究を進めて作り上げた製品です。モバイル性や操作の効率から考えてもiApp版は手軽で便利ではあるのですが、楽器にインタラクティブ性を取り入れ、まさしく身体を動かして音楽を作るコンセプト性は薄かったように思います。
だからこそこのプロトタイプを見た時、これこそReactableの完成形なのではないかな、と思いました。