Rock oN Company 2012 NAMM ショー・レポート!

AKAI

奇跡のMPC復活!AKAIブースでは話題沸騰のMPC RENAISSANCE、MPC STUDIO、そしてMPC FLYを直撃取材!!


どれだけのクリエイター/トラックメイカーがこの日を待ち望んだでしょうか。AKAIブースはあまりの熱気と押せや押せやの人混みで実機に触れるまでかなり待たされてしまい、子供の頃おもちゃ屋でゲーム機の前に並んだ日々を筆者に思い起こさせたのでした。

何はともあれ、まずはAKAI Project ManagerのDaniel Gill氏によるデモンストレーション動画をご覧下さい!

2003年、AKAIがアメリカNumark社に買収された後、MPC4000、5000、2500などは日本時代のAKAIの製品とは別ものとして作られ、それらをアップデートして進化してきました。それに対して今回はAKAI MPCの本来あるべき姿を追求し、初めてコンセプトの段階から作り上げた新MPCシリーズ。随所に初期AKAIの持つオリジナリティ、テイストがちりばめられています。

まずはそのベージュの筐体。まさにMPC60、3000、2000の伝統を受け継いでます。

フラッグシップとも言えるMPC RENAISSANCEは、ハードウェアコントローラーと付属のMPC Softwareとのワンパッケージ。MPCの特徴的な機能であるNote RepeatやSwing、トランスポート部も過去のモデルから引き継がれています。

また「ヴィンテージ・モード」という機能でビットレートを落とす等の処理を行い、MPC3000、MPC60他のサウンドを再現することもできるとのこと!さらにUSB2.0の4chオーディオインターフェイスとしても可動するので、MPC Softwareを使用する場合でも他の機器はほぼ必要なくなります。

 

MPC Softwareとコントローラのコンビネーションで完全にPCベースとなるMPC STUDIOはまさにNative Instruments MASCHINE、Artria SPARKの競合となる一品。MPC Softwareは64トラックのシーケンサーでMPC3000のライブラリーを含む6GBのライブラリーが付属するようです。またスタンドアローンだけでなくVST、AU、RTASプラグインとして使えるのでほとんどのDAW上で使えますね。

MASCHINEやSPARKとどう違うのか、とスタッフに突っ込んでみるとまずMASCHINEには無い機能としてタイムストレッチ、ソング(シーケンス)ファイルを一瞬で切り替えられ点などを挙げていました。それに過去のMPCユーザーがマニュアルを見なくてもすぐ使えるほどMPCとしての操作感を再現している点など使いやすさでは一枚上のよう。

MPC FLYはiPad2との組み合わせを前提に作られており、コントローラにiPad2をはめ込む形で使用。あたかもノートPCのように折り畳んで持ち運ぶこともできます。専用アプリはMPC 2000XLをベースに作られている模様です。

 

MPC使いとしてやっぱり気になるのはPADの感触です。MPCのPADほど楽器っぽい、気持ちよく叩けるPADに今までお目にかかったことがありません。今回は今時のPADらしく、バックライトで点灯するようになりましたがMPC RenaissanceのPADは期待通りの感触でした。

しかしMPC Studioは同じPADを使用しているようですが明らかに少し固めでした。これはPADそのものよりも、内部の構造上の問題のような気がします。おそらくこれだけ薄いので当然PADの下のセンサーの設置方法などが違うのでしょう。ここが少し残念。ちなみにMPC Flyに関してはショーケースに入れられていたため確認できませんでしたが見た感じから薄くて固そうです。

 

気になる発売時期と価格ですが、MPC RENAISSANCEは6月頃で$1299、MPC STUDIOは夏頃で$599、MPC FLYは発売時期は未定ですが$299くらいになる予定とのこと。前倒ししてもう少し早くリリースしてもらいたいですね!6月まで待ちきれません!

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静電タッチフェーダーを搭載したMPKの後継機、MAX49も新登場!

ズバリ特徴的なのはLED静電タッチフェーダー、CV GATE付でアナログシンセのコントロールも可能な点でしょう。静電タッチフェーダーの感度に不安を感じる方もいるでしょうがその追従性は非常に良好で吸い付くような反応を見せてくれますよ。

鍵盤はMPKと全く同じセミウェイテッド、アルペジエーターやノートリピートなどのコントロール面も基本的にMPKと同じです。国内での販売価格は5万円前後とコントローラーとしては高価ですがそのクオリティと汎用性はユーザーを裏切りませんよ!

 

 

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