Rock oN Company 2010 NAMM ショー・レポート!

Tiptop Audio

DSPを搭載した謎のモジュラー・シンセサイザー!!! その素晴らしいサウンドと素敵なルックスにもうメロメロ!!!

ホテルのチェック・アウトまで、あと約2時間。NAMMレポートはギリギリまで続行します!!!
もう代表的なメーカー/製品はほとんどレポートしましたので、あとは個人的に気になったマニアックなブツを紹介することにしましょう。
今回のNAMMの私的No.1は、Teenage EngineeringのOP-1ですが(やはり皆さんの注目度も高いですね!)、裏のNo.1はTiptop Audio社というガレージ・メーカーのDSPモジュラー・シンセサイザーです。NAMMのディープ・エリアであるB1で発見したこのシンセサイザーは、某有名企業にお勤めのDSPエンジニア(音楽/オーディオとはまったく関係ない会社だそうです。笑)が個人的にシコシコ作っているというモノ。完全な形ではなく、Doepfer社やAnalog Solutions社のシンセと同じEurorack仕様のいくつかのモジュールという感じです。

現在、リリースしているのが、Z3000、Z-DSP、Z5000、Z2040、Z8000という5種類のモジュール。Z3000は、フル・アナログ回路のVCOで、4種類の波形を生成可能。周波数やMIDIノート・ナンバー、オークターブなどが表示できる4桁のLEDディスプレイが備わっているのが非常にユニークです。
そしてそして、Tiptop Audio Modularの肝と言えるのが、Z-DSPというモジュール。DSPを搭載し、様々なデジタル処理(シグナル・ディレイやフィードバック・ループなど)を可能にするモジュールですが、それをCV信号でコントロールできるというのがミソ。デモを見せてもらって、大まかな機能しか理解できませんでしたが(汗)、かなりの可能性を秘めたモジュールです。また、DSPカード・スロットを備えており、様々なDSPアルゴリズムを後から追加できるようになっています。これはかなりヤバいモジュールなのではないでしょうか?

さらには、デジタル・マルチ・エフェクターのZ5000というモジュールも用意されています。リバーブやディレイ、フェイザーといったエフェクトを切り替えることができるシンプルなマルチ・エフェクターですが、こちらもCVコントロールできるというのがポイント。こういうのが1台入っていると、かなり便利かと思います。また、Z2040は、4ポール仕様のシンプルなVCFです。そしてZ-DSPと共に注目のモジュールが、Z8000。これは4×4のマトリクス・シーケンサーで、どんな使い方にも対応できる、かなり柔軟な仕様になっているのが特徴です。
まぁ、こんな感じで説明しても、その面白さは伝わらないと思いますので、とりあえずムービーをご覧ください!!!

どうです? サウンドもかなり良いですし、見た目もグッと来るものがありますよね。そしてこのTiptop Audio Modularの大きな魅力はその価格。きっと高いんだろうな〜rと思って値段を訊いてみたところ、このデモで使っているシステムでUS$ 4,000前後とのことでした。今の円換算だと40万円を切る計算となります。Buchlaとか異常に高いですから、それと比べると手が出ない価格ではありません。僕は思わず、その場でオーダーしてしまいそうでした(爆)。
日本からもオーダーを受け付けているというTiptop Audio Modular。興味のある方は問い合わせてみてはいかがでしょうか?

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