Rock oN Company 2010 NAMM ショー・レポート!

Waves (Part 2)

まさに破竹の勢いのWaves!!! 好評の“Waves Signature Series”の第3弾:The JACK JOSEPH PUIG Artist Signature Collectionと、第4弾:The CHRIS LOAD-ALGE Artist Signature Collectionを発表!!! さらにはモデリング・シリーズのThe EDDIE KRAMER Collecionもアナウンスされました!!!

 昨日、新しいネットワーク・プロセッシング・テクノロジー「SoundGrid」の発表をレポートしたWaves社。今回の発表はそれだけではありません。このところの勢いそのままに、ニュー・プラグインも怒濤のようにアナウンスしています!!!
 まずは、好評の“Waves Signature Series”の第3弾と第4弾を立て続けにアナウンスしました!!! “Waves Signature Series”について、知らない人のために改めて説明しておくと、このシリーズはEQやコンプレッサー、リバーブといった単純なエフェクト・プラグインではありません。エンジニアがミックス時に施す“プロセッシング・フロー”、例えばボーカルだったら、リミッターでピークを抑えて、EQ処理をして、ショート・ディレイでダブリングして、うっすらとリバーブをかける……という一連の処理がありますよね。これを“そのまま”プラグイン化したものなのです。第1弾の「The TONY MASERATI Artist Signature Collection」は、その名のとおりトニー・マセラッティ(ビヨンセやアリシア・キーズ、メアリーJブライジらを手がける、R&Bの世界のスター・エンジニアです)がフィーチャーされ、彼がミックス時に施す“プロセッシング・フロー”が6種類のプラグインに凝縮されています。例えば、「Maserati ACG Acoustic Guitar Designer」は、これ1本インサートするだけで、“トニー・マセラッティ風の”アコースティック・ギターの処理が完了。トップ・エンジニアの素晴らしいサウンドを瞬時に得ることができる、まさに夢のようなプラグインなのです。“Waves Signature Series”は、いくつかのエフェクトの組み合わせで成り立っているため、処理が多少重く、そのためネイティブ版のみのリリースとなっています。

 これまで、トニー・マセラッティをフィーチャーした「The TONY MASERATI Artist Signature Collection」、エディ・クレイマー(ジミ・ヘンドリックスやレッド・ツェッペリンらを手がけた英国の大御所エンジニア)をフィーチャーした「The EDDIE KRAMER Artist Signature Collection」という2種類のパッケージがリリースされている“Waves Signature Series”ですが、今回第3弾となる「The JACK JOSEPH PUIG Artist Signature Collection」と第4弾となる「The CHRIS LOAD-ALGE Artist Signature Collection」を発表!!! その名のとおり、ジャック・ジョセフ・プイグ(ブラック・アイド・ピーズやシェリル・クロウらを手がける当代一のスター・エンジニア)とクリス・ロード=アルジ(U2やアヴリル・ラヴィーンらを手がける、こちらもスター・エンジニアの一人)をフィーチャーした“Waves Signature Series”です!!! 特にジャック・ジョセフ・プイグに関しては、「The JJP Analog Legends」が素晴らしい完成度ですから、これを待っていた人も多いのではないでしょうか。

The JACK JOSEPH PUIG Artist Signature Collection

 現時点では詳細なことは分かっていないので、簡単に「The JACK JOSEPH PUIG Artist Signature Collection」と「The CHRIS LOAD-ALGE Artist Signature Collection」を紹介することにしましょう。「The JACK JOSEPH PUIG Artist Signature Collection」には、「JJP Strings Keys」、「JJP Guitars」、「JJP Drums」、「JJP Cymbals & Percussion」、「JJP Bass」、「JJP Vocals」という6種類のプラグインが含まれます。緑、黄、青、赤、紫、白というカラフルなユーザー・インターフェースが特徴で、ストリングス/鍵盤用の「JJP Strings Keys」、金物/皮モノ系の「JJP Cymbals & Percussion」というプラグインが用意されているのがジャック・ジョセフ・プイグらしいですね。

The CHRIS LOAD-ALGE Artist Signature Collection

 一方、「The CHRIS LOAD-ALGE Artist Signature Collection」には、「CLA Vocals」、「CLA Bass」、「CLA Effecs」、「CLA Guitars」、「CLA Drums」、「CLA Unplugged」という6種類のプラグインが含まれます。「CLA Unplugged」は、その名のとおりアコースティック楽器用のプラグインでしょう。「SSL 4000 Collection」用のプリセットが素晴らしかっただけに、こちらも非常に楽しみです。

The EDDIE KRAMER Collecion

 Waves社のニュー・プラグインはこれだけではありません! ジャック・ジョセフ・プイグ愛用のプラグインをモデリングした「The JJP Analog Legends」、クリス・ロード=アルジ愛用のプラグインをモデリングした「CLA Classic Compressors」に引き続き、アーティスト・シグネイチャーのモデリング・シリーズ第3弾として、「The EDDIE KRAMER Collecion」(仮)のリリースもアナウンスされました!!! 「The EDDIE KRAMER Collecion」には、「Heilos」社製オリジナル・コンソールのHA/EQ部を忠実にモデリングした「HLS Channel」と、’60〜’70年代の英国のスタジオで使われていた「PYE」というコンプレッサーをモデリングした「PIE Compressor」の2種類のプラグインが含まれます。「HLS Channel」のセールス・トークは、“ジミ・ヘンドリックスやレッド・ツェッペリン、ザ・ローリング・ストーンズらを紡いだサウンドをそのままキャプチャーした”とのことですから、これはかなり楽しみですね。
 それにしても怒濤の勢いのWaves社。この勢いはしばらく収まる様子がありません……。

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