2009.01.19

Celemony

音楽/オーディオ制作に関わる世界中の人たちが待ち続けるMelodyne DNA! 遂にパブリック・ベータの公開まで秒読み段階に!!!

 

Celemony_All

 昨年3月のフランクフルト・メッセで初公開され、もの凄い反響を呼んだMelodyneの新しい機能“Direct Note Access(DNA)”。メッセに足を運べなかった僕は生でDNAを体験すべく、勇んでCelemonyブースへと向かいました。

 知らない人のために簡単に説明しておくと、DNAは和音のオーディオ・データを単音のオーディオ・データに分解する驚くべき技術。一般に販売される製品にこのような技術が搭載されるのは無論、世界初とのこと。その後、この技術のことはWiredといったコンピューター誌などでも取り上げられ、その凄さが分かる人たちは皆疑心暗鬼になりながらも、リリースを今か今かと待ち焦がれているのです。

 今回、僕が見たデモンストレーションでは、ギター・パートを素材にDNAによる和音の分解が披露されました。その結果はと言うと、完璧の一言。ギターの和音はピックでストロークされるため、当然発音タイミングが異なりますが、それも見事に反映されていました。もちろん、各音の微妙なピッチの揺れまで完璧にトレースされ、周囲に目をやると皆目が点。口をポッカリ開け、唖然としています。

Celemony_Satge

 ただ、使われていたギターの素材は非常に高音質で、ギター以外は完全に無音というデモンストレーションには打ってつけの素材だったことは事実。またギターなので、アタック成分は十分あり、タイミングを抽出する上でも有利な素材だったと言えるでしょう。DNAはもの凄い技術であることに違いないのですが、このような高品位な素材にしか上手く適用できないのであれば、使途はかなり限定されてしまいます。普通の音楽制作ユースで(普通のオーディオ・トラックに適用して)、一体どこまで使い物になるのか……とにかく我々は期待して待つことにしましょう!

 なお、DNAが搭載されるMelodyne pluginは、v2.0から「Melodyne editor」へと名称が変更され、プラグイン・バージョンとスタンドアローン・バージョンが両方同梱されるとのこと。今春からユーザーを対象としたベータ・テストが始まるとのことで、非常に楽しみですね。

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2009.2.2、コメントの受け付けは終了致しました。感想、ご意見をお寄せ下さった皆様、ありがとうございました!

  1. Melodyne pluginを所有していますので、
    非常に期待しています!
    どれほどの精度かも気になりますが,
    早く公開されるのが楽しみです!

    Comment by nobe — 2009 年 1 月 19 日 @ 1:48 PM

  2. mixiでコミニティ一応作ってみたので情報交換しましょう!

    Comment by TOE — 2009 年 1 月 23 日 @ 3:09 AM