Vienna独自のマルチコンヴォリューションリバーブ「MIR」が新登場!! 革新的技術と発想が映し出すオーケストラ音源の未来を是非ムービーで体感してください!!
ちょうどホールとホールの中間通路に位置するVIENNA INSTRUMENTSブースでは「MIR」と大きく書かれた防音室がブースを大きく占拠。一体中で何が行われているのかを伺い知ることも出来ない厳戒態勢で、デモのタイムスケジュールに遅れた我々を関係スタッフの方がこっそり迎え入れてくれました。息を飲むような空気の中、参加客たちはVIENNA関係者が防音室を出入りするだけで非難の眼差しを向けるほど真剣そのものな表情。それもそのはず「MIR」はVIENNA INSTRUMENTSだけが到達できるオーケストラ音源の未来の形だったのです。
まず「MIR」はこれまでのようなコンサートホールIRを収録しただけのコンボリューションリバーブとは全く異なります。本当の意味でホールをシミュレーションするということは、その中で演奏される楽器毎の位置や向き、音量による反響の変化に加え、レコーディングするマイクにおいてもほぼ同様の条件をシミュレーションすることが必要です。しかしVIENNA社はドイツメーカーらしい理論的発想と多大な労力を費やし、この革新的なリバーブを遂に作成してしまいました。各INSTRUMENTSは「MIR」画面上に、新技術「MIRアイコン」をともなって表示されます。MIR画面上でこのアイコンを操作する事により、まるで演奏者が実在するかのように音像は変化。実際にムービーでは一本のTrumpetをホールの右奥に配置したり、向きを変えることによる残響の変化をシミュレート。壁の反響やマイクに向かわず演奏させた場合の音像の変化、収録マイクの位置や指向性を変化させた場合などの変化の様子を是非ムービーでご覧ください。衝撃を受ける事間違いありません!!
いかがでしょうか。言わばMIRは本当の意味で「コンサートホールそのものを買う事」と同じなのです。一つのプリセットが増えるという事の意味をこれほど大きく感じるソフトウェアはMIRが初めてでしょう。実際に異なるホール環境において小編成のクラリネットを動かしてた場合のデモンストレーションもご覧ください。また皆さんの予想通りCPUにかける負荷も半端ではなく動作環境についても冒頭で触れていますので合わせてどうぞ!!
実際にホールでのIR収録において、楽器や収録マイクの向きや位置を変化させた際、ノイズ成分も当然ながら変化します。VSI社はこれに対し先進のノイズリダクション技術を応用。逆位相により各ポジションでのノイズ成分を打ち消すことで、この自然な音像の変化を実現しています。本物さながらのアーテキュレーションを持つ最高峰のオーケストラ音源「Vienna Instruments」をこの「MSI」で鳴らせばムービー(3:25頃)のように、これがバーチャルであるという事をきっと忘れてしまうでしょう。
MSIの販売は2ヶ月のベータテストの後、$950でのダウンロード先行販売を開始予定。DVDパッケージの販売も予定されていますがベータテスト中のため価格等は参考までにしてほしいとのこと。OSはMAC、WINDOWSともに64bit(Snow Leopard/VISTA)に対応予定。発売が本当に待ち遠しい商品です。
また隣のデモンストレーションコーナーでは同じく新製品の「VIENNA IMPERIAL」と開発中の「VIENNA ORCHESTRAL PIANO」が展示されていました。
初のハードウェア製品となるORCHESTRAL PIANOはまだ開発中のためか裏から覗き込むとハリボテの状態。今回はVIENNA IMPERIAL用のMIDIキーボードとして登場。本作品はなんと1本の鍵盤辺りに12ooSampleを配置した究極のBosendorferです。総容量1TBをロスレス圧縮により60GBにしてDVD収録。MSI同様に無音環境下での収録に苦心するVSIスタッフが目に浮かびます(実際2ヶ月かかったそうです。) 販売価格は$900、三月の発売を予定との事。MIR同様あくまで真面目に、多大な時間と労力を費やし製品を仕上げる同社の姿勢はとても美しいものに感じられます。2009年もVSI社の躍進から目が離せません!!
Winter NAMM Showは、数ある音楽機材のイベントの中でも、世界中のデベロッパーから新製品、新技術が発表される世界最大規模の祭典です。現地のレポート・スタッフ他、このサイトをご覧いただいている皆さんが楽しめるようなコメントをお待ちしております! (スタッフへの励ましのお言葉もお待ちしています!)
2009.2.2、コメントの受け付けは終了致しました。感想、ご意見をお寄せ下さった皆様、ありがとうございました!
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