NAMM発表鍵盤楽器の中でも注目度No.1候補「V-PIANO」!! StagePianoに革命を巻き起こすその全容を徹底レポート!!
NAMM初日会場前のDaily誌から華々しくTOP広告を飾ったRoland。しかし初日の時点では多くの参加者が新製品群の第一印象に目新しさを感じず、その足は他のメーカーへと向かってしまいました。しかし二日目になると事態は一変。「V-PIANO」の噂は瞬く間に広がり、デモは初日以上の盛況ぶりに!! デザインのシンプルさからは想像もつかないほどのテクノロジーを秘めた「V-PIANO」はStagePiano界のスタンダードモデルに成りうるほどの可能性を秘めた製品だったのです!!
Roland得意の「COSM」技術による完全なモデリングピアノ「V-PIANO」。サンプルをレイヤーし、MIDIベロシティーレンジでコントロールする従来のキーボードと違いモデリングならではのスムースな音色表現が可能なのはポイントの一つ。ソフトウェアにおいても容量と動作の軽いモデリングピアノはいくつかありますがピッチが極端に低かったり、逆に高かったりするとピアノ本来の音色とハンマーのノイズとが破綻しだす傾向があるものがほとんどでした。しかしScott Tibbs氏によるデモンストレーションが始まった瞬間、その不安は驚きへと変わります。あえて大げさにダイナミクスやノートを広く取った彼の演奏はV-PIANOのサウンドに対する自信の現れ。しかしV-STAGEの真価はそのサウンドだけでなくムービー7分過ぎからの「TUNE」「HAMMER」「RESONANCE」というたった3つのパラメーター。SCOTT氏の演奏と合わせて是非ムービーでご覧ください。
「TUNE」の調整によりV-PIANOのサウンドは本物さながらのロジカルな変化をしていきますが、ムービーの通り1音一音に対しての調律が可能なため帯域別に大まかな調律の甘さを描くだけでも、V-PIANOはまるで別のグランドピアノのように表情を変えていきます。そしてV-PIANOは次の「HAMMER」と「RESONANCE」によってあらゆるグランドピアノへと姿を変えることが可能となるのです。こちらもまずはムービーをご覧ください。
ムービーの通り、ハンマーの大きさでピアノ自体の音の印象が柔らかいものから堅い生まれ立てのピアノのような音変化する様子や、「RESONANCE」をいじるだけでよりブライトな響きを生み出したり、極端な共振設定でベル効果を生み出したり、さらには「TUNE」との相乗効果でトレモロを生み出したりと驚くほどにいろいろな表情を見せてくれます。しかし最も特筆すべきはこれほどのテクノロジーがたった三つのボタンとダイヤルにまとまり、極めてシンプルな操作系におさまっている点でしょう。異なるピアニスト達の好みに合わせてあらゆる面でのチューニングが可能なV-PIANOがステージピアノにおけるスタンダードモデルの地位を確立させるのは時間の問題かもしれません。
Winter NAMM Showは、数ある音楽機材のイベントの中でも、世界中のデベロッパーから新製品、新技術が発表される世界最大規模の祭典です。現地のレポート・スタッフ他、このサイトをご覧いただいている皆さんが楽しめるようなコメントをお待ちしております! (スタッフへの励ましのお言葉もお待ちしています!)
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