元Creamwareの開発者が手がけた魅惑のテーブルトップ・シンセサイザー!!!
ACCESSやWaldorfが火付け役となり、ちょっとしたブームになっているのがテーブルトップ・シンセ。手頃な値段と、作業デスクの上にチョコンと置けるコンパクトさが人気の秘密でしょう。そんなブームを狙い撃ちするかのように、また新たなテーブルトップ・シンセが登場しました。
インド(!)発の新興デベロッパー:USE Audio社が開発した「Plugiator」は、WaldorfのBlofeldによく似たテーブルトップ・シンセですが、複数のシンセシス・アルゴリズムを簡単に切り替えられる点が特徴です。デフォルトでは、
1)Minimax(Mini Moogタイプのアナログ・シンセ・シミュレーション/10ボイス)
2)B4000(Hammondタイプのオルガン・シミュレーション/91ボイス)
3)LightWave(ウェーブテーブル・シンセ/12ボイス)
4)Vocodizer(20ボイス・ボコーダー&ウェーブテーブル・シンセ/6ボイス/ユーザー登録後にライセンスが発行される)
という4種類のシンセシス・アルゴリズムが利用でき、またオプションで、
5)Prodyssey(Odysseyタイプのアナログ・シンセ・シミュレーション/10ボイス)
6)Pro-12(Prophetタイプのアナログ・シンセ・シミュレーション/12ボイス)
7)FMagia(FMシンセ/10ボイス)
8)Drum’n'Bass(アナログ・ドラム&アナログ・ベース・シンセ・シミュレーション/13ボイス)
という様々なシンセシス・アルゴリズムを追加することもできます。
パネル上には、代表的な5種類のパラメーターがアサインされたエンコーダー、3種類のエフェクトがアサインされたエンコーダー、100種類のプリセットを切り替えるためのエンコーダーなどが用意され、もちろん自分で作成した音色を保存することも可能。リア・パネルにはステレオ・オーディオ出力端子、Vocodizer用のモノラル・オーディオ入力端子、MIDI入出力端子などが備わっています。
ここまで読んで、「え〜、パラメーターは5種類しかエディットできないの〜? それじゃあちょっとつまらないな……」と思われた方もいるかもしれません。しかしご安心ください! このPlugiator、VSTiフォーマットの専用エディター・ソフトウェアが提供されており、それを使用することでソフト・シンセ感覚ですべてのパラメーターを操作することが可能になるのです! PlugiatorにはUSB端子が備わっているので、ホスト・コンピューターとの接続も至って簡単です。
肝心のサウンドはと言えば、太く存在感のある音で、ACCESS VIRUSシリーズにも似たソリッドなアナログ・モデリングというような印象です。意外と良かったのがDrum’n'Bassで、フィジェット・ハウスやダブ・ステップなどに使えそうなカッコイイ音色が多数用意されています。うーむ、これはイイ!
ところで、「Minimax」という名前に聞き覚えのあるという方もいるのではないでしょうか? 実は開発元のUSE Audio社は、かのPulsar(懐かし〜!)で一世を風靡した(?)Creamwareの開発者によって設立された会社なのです。従って、MinimaxもProdysseyも、Scopeプラットホーム用に用意されていたものと基本的には同一と言っていいでしょう。
さて気になる価格ですが、なんと北米での販売価格は489ドル! 現在の換算レートだと45,000円ということになります。これはかなりお買い得なのではないでしょうか? オプションのシンセシス・アルゴリズムは1つあたり49ドル。4本バンドルも149ドルで用意されています。
日本国内ではコウスキーミュージック&サウンドの方から販売を予定しているとのことですので、日本国内での取り扱い開始まで今しばらくお待ちください。
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VIrusとCreamwareを足したサウンドになるのでしょうか?興味津々です。
Comment by Fine — 2009 年 1 月 17 日 @ 9:51 PM
本体とオプション音源全部入れて636ドル
Creamwareで発売されたシンセ全部+オプション音源でこの値段は破格
すばらしい世の中ですね
メーカーページを見てみたらCMEのキーボードに取り付ける拡張ボードのもあるのかな?
よくわからないけどかなり欲しいです
早く日本でも発売されないかな
Comment by 田吾作 — 2009 年 1 月 19 日 @ 12:41 PM
半年くらい前にCMEのオプションで発売予告?されてたアレですね。
今まで品物が出てなかったのかな???
Comment by とおりすガール — 2009 年 1 月 19 日 @ 1:34 PM