会場の注目度No.1 !! 革新的なPlug-Inや機能を大幅に含んだ「CUBASE5」が約二年半の沈黙を破り登場!!
NAMM初日OPENとともに異様な熱気につつまれたのはSTEINBERGブース。それもそのはず「METAlliance」(METはMusic Engineering&Technologyの略)の主要メンバー、George Massenburg氏やElliot Scheiner氏、ED Cherney氏ら錚々たるメンバーらが顔を揃えYAMAHA STEINBERGとの連携、そして新製品への期待度の高さをアピール。その後終日超満員となるデモンストレーションに大忙しのProductSpecialist「Rodney Orpheus」さんが貴重な時間を割いてRockoNレポートのためにCubase5の全容を説明してくれました。
やはり最も大きな変更点はリアルタイムでのPitch補正機能「VariAudio」。これはプラグインではなくオーディオトラック上で使用することでオーディオ情報とは別にピッチ情報やフォルマント情報を表示してしまうDAWとしては初搭載の機能。その様はまるで単体プラグインAutoTuneのようで、ピッチクオンタイズや尺の調整、ビブラートのコントロールまでをムービーの通り素早くリアルタイムにコントロールしてしまいます。これまでCUBASEに足りないと言われたポイントを早速解決してくれました。さらに追加のPitch補正プラグイン「PitchCorrect」を使えば、major/minor/chromaticやカスタムスケールなどMIDIによるピッチ補正も可能ともはやピッチ関連はCUBASEだけで十二分と思わせる仕様。もはや弱点を強みに変えています。
そしてRodneyさんが「I LOVE!」を連発するほどのお気に入りの新プラグイン「Reverence」。こちらも初搭載のサンプリングリバーブなのですがとにかくプリセットの豊富さに驚きます。HallやStadiumはもちろんガレージなど特殊なIRデータも多く収録し、さらにユーザーのIRデータもインポート可能なのが秀逸。市販のIRデータでさらなる拡張も可能です。
そしてお待たせしました!! 革新的プラグインと言ってもいいのが「LOOP MASH」 これは一見するとマルチトラックのビートスライサーのようなのですがDAWメーカーならではの独自な発想で作られてます。例えば基本となるDrumループなどを指定し、スライスデータからハイハットやスネアなど指定した音の類似音を抜き出すことが可能。そして凄いのはその他のトラック上のオーディオループの中から「類似音」に近い音を任意の条件で自在に組み替え新たなるLoopを有機的に生成してしまう革新的なLoopマシンです。スライスデータであるため差し替えの対象とするLOOPがVocalだろうが管楽器だろうがグルーブ感を維持しながらLOOPを磨き上げてくれます。STYLUSとは違う形でのLOOP生成プラグインが生まれてくることはソフトウェア界にとっても大きな衝撃と言えるでしょう。
さらにLOOP MASHだけでなくまさにMPC感覚のビートメイクをしたい人に最適な「Groove Agent One」も標準搭載。こちらはCUBASE上のオーディオトラックやメディアベイ上のファイルをダイレクトに4×4PADへドラッグ&ドロップ。オーディオループをスライスしてPADへアサイン出来るビートメイカー必携の定番型プラグイン。新しいものだけでなく言わば伝統的なビートメイクも可能です。まだまだあるんです。プラグインだけではありません。CUBASEユーザーから最も要望の多かったテンポトラックも遂に搭載。別ウィンドウを開くこと無く直感的なテンポデザインが可能となりました。そしてVIENNAやGarritanなどのオーケストラ音源のコントロールに最適な新機能「VST EXPRESSION」も新搭載。VSIならではの有機的なサンプル切り替えやKONTAKT PLAYERのキースイッチなどオーケストラプラグインに多く搭載されているEXPRESSIONパラメータをCUBASEのMIDIトラック上からコントロールすることが可能となります。
その他にもWindowsVISTA64bit対応など細かいことをいったらキリがないのですが、とにかくこの衝撃的なメジャーバージョンアップに取材班だけでなく他メーカーの開発者やスタッフまでも興味津々にデモンストレーションに参加していたのが印象的です。「METAlliance」ジョージマッセンバーグ氏も推奨のCUBASE5、リリースは三月を予定とのことですが日本時間16日以降購入のCUBASE4からの無償アップデートも発表されており今が導入へ絶好の時期と言えるでしょう!!
NAMM2009 クイズde Showレポート 1日目クイズ A
問題
George Massenburg氏等を主要メンバーとし、YAMAHA STEINBERGとの連携をアナウンスしたのは?
答え(お申し込みは答えをクリックして下さい)
(1):METAbolic
(2):METAlliance
(3):ANIMETAL
製品ページに書かれた申し込み方法をよくご確認のうえ、ご応募下さい。皆様のお申し込み、お待ちしております!
Winter NAMM Showは、数ある音楽機材のイベントの中でも、世界中のデベロッパーから新製品、新技術が発表される世界最大規模の祭典です。現地のレポート・スタッフ他、このサイトをご覧いただいている皆さんが楽しめるようなコメントをお待ちしております! (スタッフへの励ましのお言葉もお待ちしています!)
2009.2.2、コメントの受け付けは終了致しました。感想、ご意見をお寄せ下さった皆様、ありがとうございました!
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凄すぎます!! かなり期待してていいのではないでしょうか。
Comment by Fine — 2009 年 1 月 16 日 @ 8:06 PM
凄いですね、あと価格でLogicに対応してくるんでしょうか?こちらも気になります。しかし4購入で無償アップグレードっということは、据え置きなのかな?
Comment by にゃお — 2009 年 1 月 16 日 @ 10:02 PM
これを見たとき目が覚めました!
ピッチ補正やコンボリューションリバーブは
対抗ソフトに追いついた感がありますが,
今回はグルーブマシン系で他と差をつけてきましたね.
これは期待です!
Comment by nobe — 2009 年 1 月 16 日 @ 10:02 PM
二年半ぶりのアップデート、近年Winでは毎年機能の改善とプラグインの強化を進めるSonar。Macでは驚異的な値段と大量のプラグインの付いたLogicに話題をさらわれていたかんがありました。しかし業界の常に中心をになったきたSTEINBERGがその地位に甘んじることなくすばらしいアップデートをしましたね。プラグインもただ闇雲に増さず、つぼをえているものが追加され新規ユーザーにも既存ユーザーにも十分アピールできるのではないでしょうか?そして64bit(Win)に完全対応もいいですね、Mac版でも時期OSスノーレパードでの対応も視野にいれてる開発姿勢はさすがSTEINBERGです。
Comment by b393 — 2009 年 1 月 17 日 @ 12:41 PM