7から8へのバージョンアップでは、より音楽制作の作業を効率的に行えるよう大幅な改良がなされtaSteinberg Cubase。そのサウンドエンジン・編集性能をしっかりと継承しながら機能を絞った廉価版にあたるグレードである「Cubase Elements 8」が発表されました!
廉価版といいつつ機能は満載
機能を絞ったとは言いつつもバージョン8で加えられた新機能はふんだんに搭載されており、かゆいところに手が届く仕様になっています。
・コードパッド
リアルタイムにコードを鳴らしながら曲作りを進めるシステム。リモートコントローラなどを用いることで即興演奏などにも有効にシフト。楽曲制作、演奏どちらのでも活躍する今回一番目玉の作曲ツールです!
・Groove Agent SE 4
MPCを模したドラムサンプラー。以前搭載されていた「Groove Agent ONE」に比べてリズムパターンをトリガーする機能や多くの内臓エフェクトが追加されています。ドラムサンプルをエディットする機能も充実しており、音楽制作をよりスムーズに進められるような仕組みになっています。
・HALion Sonic SE 2
マルチ音源&シンセサイザーのHALion Sonic SEがバージョンアップ。アナログシンセサイザー「Trip」などのサウンドやエフェクトの追加がなされているいます。また、アルペジエイターなどの強化も施されよりシンセサイザーとしての機能性が総合的に高まりました。
・ウィンドウの操作性を格段にアップ
→バージョン8より実装されたワークスペースオーガナイザーという機能により個々人でウィンドウの画面配置をカスタマイズ。より自分にあったウィンドウを作ることでより効率的なワークフローを提案。(現時点ではWindows版のみでの実装のようです。)
上記以外にも様々な機能の追加、改良がなされています。
・トラックごとにレイテンシーを自由度高く調整することで、今まで以上のCPU負荷の低減した「ASIO-Guard 2」
・ドラムのヒットポイントを自動で検出&より自由度の高いドラム編集を実現した、「ヒットポイントナビゲージョン」
・今まで以上にスムーズで迅速なVSTi操作のためにインストゥルメントラックとラック機能を同期した「Instrument (T)rack 2.0」
・製作者に合わせたVSTプラグイン、インストゥルメントを整理整頓する「プラグインマネージャー」
・トラックリストとインスペクターの刷新
・リテイクをすぐに録るための「再録音」モード
・チャンネルストリップEQの改良・チューナーの改良
操作性と効率を追求
バージョン7のElementsと比較すると、自分なりのウィンドウのカスタマイズなど「操作性」に注目し、効率良く使えるようになり自由度が増したという感想を受けました。また音源面もサウンドやエフェクトの増量もさることながら、よりクリエイターの方々が制作に専念できるような機能が充実しています。
音楽の制作をこれから始めたい!というエントリーユーザーから、Cubaseの新機能を部分的に使って楽曲制作がしたいという方、本格的な制作をするためのツールとして用いるユーザーがサブで用いる用途にまで幅広く対応しているのではないでしょうか。気になった方は30日間の無料体験版を試してみましょう!
そんな、魅力詰まったCubase Elements 8は4月中旬に発売予定。今回はパッケージ版とダウンロード版でのリリースでダウンロード版が先行してリリースされています。気になる価格ですが、Steinberg Online Shopで10,000円とかなりお手頃!また、2015年1月17日以降に購入・アクティベートしたユーザーは無償でのバージョンアップが用意される予定です。
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