毎年恒例の大きなステージでひっきりなしにプレゼン、セミナーを行っているAdobe。今年もCreative Cloudの着実な進化が目立ちます。他に先駆け、サブスクリプションを導入したAdobeは以前にもましてその開発スピードが加速しているように感じます。それでは、今年発表となった新機能をご紹介します。
先ずは、新製品となるCharacter Animator。PhotoshopもしくはIllastratorで作成した2Dをアニメーションさせるソフト。レイヤーのオン / オフ、特定のレイターを動かすといったことを簡単に行えるということ。AfterEffectでレイヤー重ねて、アニメーションをしているのをもっと簡単に専用のソフトで実現しています。カメラ映像の顔の動きを元にアニメを生成するということも可能という多機能ぶりです。
次は、MAソフトのAudition。Premierとの連携強化がはかられ、同時進行での作業が行えるようになリました。これはAudition Dynamic Linkと呼ばれる機能。PremierのシーケンスをAuditionが直接読み込めるということで。かなり密接な連携が取れるます。同一メーカーの製品ならではのコラボレーションですね。
After Effectはトラッキングの機能が強化されました。Face Trackerと呼ばれる機能で、その名の通り、顔の輪郭を形状で認識するのではなく、目、鼻、口の動きを正確に自動でトラッキングすることが可能になっています。
Premierも多くの機能追加が行われています。強力なのはMorph Cutという機能。インタビューなどの間をカットした際にフレームギャップがどうしても生じますが、そのギャップを自動的にMorphingするという機能。前後のフレームから中間フレームを自動的に生成して、自然なつながりを生み出します。
他にもTime Tunerという編集後のシーケンスをいじることなく、最大10%の幅で出力尺を変更することが可能となっています。これは アメリカのTV局からの強い要望により実現したということ。アメリカの放送事情ではこの機能が歓迎されるということ。
更にPremier上でLightroomとほぼ同一のパラメータによって色、明度のコントロールが可能となりました。これはLumetriカラーパネルと呼ばれ、直感的でわかりやすいLightroomの調整機能をPremierに搭載することで、積極的なクリエイト作業を初心者にも提供することが出来るという説明。更にCCライブラリと呼ばれる、Lookのライブラリ機能も追加され、AfterEffectとPremierで共通化されたLookを参照することが出来るようになりました。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、Project CandyというiOSアプリがリリースされています。これにより、iOSで撮った写真の色情報からLook生成が可能になります。このLookはAdobe Cloudを通じてPremier , After Effectと共有することが出来ます。普段の生活で出会った素晴らしい色彩をlookとして残しておくことが出来るよになったということですね。
これらの機能は、次期バージョンで提供となる予定。Creative Cloud加入中であればこれらの機能すべてが無償で入手可能。開発の終わった機能から順次提供される、、これこそがサブスクリプションのメリットと言えます。
Writter Y.Maeda
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