ブース上に高らかに掲げられた 「デジタルの鮮明さとアナログの温かみ」というキャッチコピーの通り、高品位な制作向けのアナログ機器3製品をリリースするAntelope Audio。
ブース最前面にはAES 2014で、現場のニーズをがっちりおさえた機能で私たちを驚かせてくれた「MP32」「PURE2」「SATORI」、そして好評発売中のオーディオI/Oの「Zen studio」(ラック上から順)がお出ましです。
MP32
MP32は32chマイクプリアンプ。32ch入力が可能な同社DA/ADのOrion32とコンビで使えば、たった3Uサイズで32chフルマイクプリを装備したオーディオI/Fを構築することできます。
USB経由でつないだPCの専用ソフトから入力タイプ(マイク/LINE/ Hi-z)と入力ゲインがリモートコントロールできます。
PURE2
マスタリンググレードの2ch A/D D/Aコンバーター(24/192 kHz)とマスタークロックの複合機。
Orion32同等の第四世代AFCとオーブン・コントロール・オシレーターをマスタークロックに持ち、Burr-BrownのPCM4222をA/Dに採用。そしてD/Aは左右個別のDACチップを搭載するなどハードウェアを徹底的にチューニング。これによりよりPURE2はEclipse384に迫るサウンドクオリティを確保(サンプリング周波数についてPURE2は最大192kHzまで。Eclipse384は最大384kHzに対応)しています。
SATORI
アナログサミングエンジン + モニターコントローラーの複合機であるSATORIもPURE2と同じくEclipse 384のアーキテクチャーを継承。リレー回路式のボリュームアッテネーターを始め、パーツ一つまでこだわって入念に設計されています。
サミングエンジンとモニターコントローラーは「スタジオの音環境をもう1グレードアップさせたい」という時に導入される人気の機材。それを一度に揃えられ、各機能がPCからリコールできるという他にはない機能も持っているSATORIは多くの人が待ち望んでいたスタジオ機材ですね。
InterBEEということでこれら制作機材が全面に置かれたブースを展開していたAntelope Audioですが、今後も制作機材の開発へさらに注力していくのでしょうか。それはZen Studioとこの3製品の市場での受け入れられ方によって決まるかもしれません。今後の展開に期待ですね!
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