Rock oN Show Report : InterBEE 2013
今やPreSonusと聞くと、人気のDAWソフトウェアStudio One2シリーズを筆頭に、StudioLiveシリーズやコンパクトなオーディオインターフェースなどを連想する方も多いでしょう。しかし本来PreSonusはアウトボードメーカーであり、マーケティング戦略にも優れた彼等が次に目指したのはPreSonusとユーザ-の思いを形にした究極の製品。
直近の同社製品としては極めて高額ながら、製品にかける思いとテクノロジーに一切の妥協を排したアウトボードの登場です。StudioLiveやインターフェースなどに搭載されるXMAX™プリアンプなどを開発してきたベテラン・エンジニアのロバート・クリール氏と世界的な真空管回路デザイナーAnthony DeMaria Labsがタッグを組んだ究極の2台ADL600、ADL700がInterBEEにて本邦初公開!
●ADL600:超低ノイズの真空管2chプリアンプ
真空管製品に問題になるのはいつでもノイズフロア。Anthony DeMaria Labsとロバート・クリールのタッグの象徴とも言える本製品はクラスAのディスクリートはもちろんトップグレードの真空管を3基も各チャンネルに搭載。±300Vのパワー・レースで動作することで最大限のヘッドルームを確保しながらも、オペアンプやICは一切使用せず、ミリタリーグレードの8段階ロータリー・スイッチからなるステップGainなど徹底的な低ノイズ化を実現。この手法とサウンドは真空管アーティストと名高いManley Labsを連想させますね。
それぞれマイク、ライン、インストゥルメント入力を搭載し、スムースで表現力溢れるボーカル、芯を残しつつも輪郭もタイトなベース、もちろん厚みのあるミックスにも活用出来るとのこと。デモユニット到着次第試聴したい逸品ですね。
●ADL700:トップ・アーティスト、エンジニア、プロデューサーの声を形にした究極のチャンネルストリップ
先ほどのADL600に真に優れたコンプレッサーとEQさえあれば、録り込んだ時点でトラッキングはほぼ完了してしまうほどの声を受けて誕生したのがADL700。10Hzから45kHzまでの広範な周波数レスポンスなど、ハイエンドスタジオレコーディングに導入を視野に入れた基本仕様。
Anthony DeMaria Labsならではの6922真空管を2基、12AT7真空管を1基、計3基の真空管デザインを十分な電源でフルドライブすることから生まれるサウンドはAD600同様妥協がありません。
マイク入力インピーダンスを1500Ω、900Ω、300Ω、150Ωの4タイプから選択。微妙なカラーリングやフィルタリングの効果を搭載EQを使わずとも演出。EQをコンプレッサーの前に置いたハンドリングの良さなど、アウトボード持ちなら一度試してみたい究極の1台。
価格、発売時期などコチラも間もなく公開、原点回帰であり究極を目指した新たなPreSonusの挑戦にご期待下さい!
PreSonus
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