Rock oN Company ショー・レポート!IBC 2012 / PLASA 2012

音響 / 照明機器の世界的祭典 PLASA 2012リポート in ロンドン!

コンサートホールや劇場など、エンターテイメントを超えた文化を創造する、最先端機器の数々をRock oN敏腕スタッフが現地リポート!


British Airwaysに乗り、次なる目的地ロンドンへ。アムステルダム11:40発、ロンドンヒースロー空港12:00着。

と言っても、ん?20分で着くの?というわけではありませんね。オランダとイギリスは1時間の時差があるので、約1時間20分たっぷりと空の旅を楽しんで、無事到着したというわけです!荷物も無事に受け取り完了!

パラリンピックが昨日終わったばかりのロンドンの玄関口は、まだオリンピックムードが残っていました。

ヒースロー空港からロンドン市内までは、ヒースロー・エクスプレスで。最近新型車両が導入された模様で(オリンピック対策?)、車内はなんだかスタートレック(or サンダーバード)的です。

ヒースロー空港からダイレクトにロンドン市内まで約15分。空港から都心までこの時間で行けるというのは驚きです!しかも15分感覚で運行されているというのも、オリンピックが開催された国ならではのサービスといえます!でも運賃高い!片道 18ポンド(約¥2,300)客車の中で無線LANが使えたり、プラス2ポンドでファーストクラスに乗れたりと魅力的だったのですが、同じ路線のコネクトで十分との噂もあったので、私たちはそちらに乗り換えて・・安い。所要時間は約30分です。

IBCに引き続き、今回もまずは市内を散策。ロンドン市内はチューブ(地下鉄)での移動が便利です。トンネルの形と列車の形状の一致がなんとも愛らしい。

このステッカー見てください、駅の改札にオフィシャルで張られていたのですが、なんともちょっと日本人ってこんな印象なんですね。シュール…。

Bond Street駅で下車。この辺りはロンドンの中心街で、人がすごいです!多くの人をスムーズに誘導するため、日本の渋谷を参考にロンドン初のスクランブル交差点になったそうです。

Artica Galleries

途中、Bob Dylanが自ら描いた絵画を扱っているギャラリーを発見!彼が絵を描くというのは、私自身始めて知ったのですが、彼はヨーロッパで何度もエキシビジョンを開催していて、かなり好評のようです。

美しい色彩と大胆なタッチがとても素晴らしいですね。直筆のサイン付き版画1枚 1500ポンド(約20万円)。皆様、ご自宅にいかがでしょうか?ちなみに原画は数千万は下らないということ…。

Carnaby Street
高級店と大人の薫り漂うBond Streetに続き、次は個性的なお店がひしめくCarnaby Streetにやってきました!小道にはこんなかわいいWelcome地球儀が。

このCarnaby Streetはロンドンパンクやモッズの発祥の地と言われていて、70年代後半から80年代後半まで、モヒカン頭や、細身のスーツに身を固めベスパに乗った若者達が集う街でした。個性的で過激とも言えるファッショナブルなお店が立ち並ぶ様はその当時の名残を思わせますが、それでもこの通りは当時と比べてだいぶきれいで安全になったと言えます。

しかし、様々な情勢の問題を抱えたUKの若者達の憤りは無くなったわけではなく、その多くはアンダーグラウンドなクラブカルチャーで花咲いています。

アメリカからラモーンズがロンドンにパンクロックを届け、それをSEX PISTOLSのマルコムが利用して発展させたように、ロンドンはシカゴやデトロイトで成熟期を迎えたハウスやテクノを独自の形で進化させました。

そこから、周辺ヨーロッパのベルギーや、先日IBCレポートでも訪れたオランダの影響を受け、貧困層の有色人種や移民の中からJungleやD’n'Bが生まれます。「イギリスで始めて生まれた近代音楽」とも言われるこれらの音楽はローカルからワールドワイドに影響力を増し、Hiphopを吸収し2STEPやガラージハウスを反芻し、融合を繰り返し、Croydon地区でダブステップとなります。その他にもロック、レゲエ、UKポップなど、若者がクリエイトしてきた音楽のことを語るとここでは書ききれません。

多くのロンドン市民が愛して止まない、古き良きロンドンの街並みが寝静まった真夜中、世界の最先端のさらにその頂点、まだ名前すら付いていない新しい音楽が生まれ、変わり続けているというのは非常に面白いことだと思います。伝統を愛し守ろうとする大人と、歴史を開拓していこうとする若者が共存する街。ロンドンは渋谷や新宿と比べると静かで落ち着いた都会ですが、視点を変えてみることで実に刺激的な街だということが感じられます。

明日レポートをするPLASAも最先端の音響/照明/ステージ機器が一堂に会します。オリンピック&パラリンピックの熱気も冷めやらぬ中、今ロンドンは熱く燃えて(Burning!)います!


かなり熱くなってしまいました…。気を引き締め直して次に進みましょう!

Carnaby Streetの1本横の通り、Regend Streetには世界中の国旗がはためいています。日本の国旗もありました!ちょっとうれしいですね(笑)

これも、世界中からオリンピックを見に来た観光客向けのサービスだそうです。オリンピックとパラリンピック共に無事閉会式を迎え、本日はメダリスト歓迎の祝賀ムードに湧いているそうで、カラースモークをなびかせるジェット機が上空を通過しました。

世界中の変なお店シリーズ第2段。色白のシェークスピアが窓から覗いているパブ!あなたなら入ります〜?色白過ぎる・・

Regend StreetのApple Store、ものすごくかっこいいです!伝統の建造物を優雅に統合したAppleらしいセンスの良さです。新型iPhone前夜…ここにも発売日には長ーい行列ができるんでしょうね。

iPad / iPhoneのCPU演算処理速度の進化は、PCとの差をグイグイと縮めています。そのハイスペックなCPUを活用する、楽器や音響機器のためのiOSアプリが続々とリリースされています。中でも、日本で近日発売予定の世界初のiPad小型SRコンソールMACKIE DL1608のデビューの衝撃は今でも忘れられません。

PLASAでは音響機器に加え、照明やステージング機器でもiOSを利用した製品が数多く発表されるはずです。iOSの進化が音楽環境を進化させ、そして音楽そのものを進化させるのでしょう。

昔ながらの赤い公衆電話が、まだまだ現役で街のあちらこちらに。これは頑丈な鉄でできていて、日本の電話ボックスと違って扉がとても重いんです。

今は実際はあまりこれで電話している人はいないようなのです。

横断歩道で黄色に点滅している街灯は、「歩行者優先」のマークだそうです。ここではスムーズに横断可能!

横断歩道にどちらを確認するべきかすべて表示をしています。ここは「右に注意→」と。親切、ということなんでしょうか?

遂に発見!レガシーロンドンタクシーLTI FX4!。今では、この旧型車両を見かけることは減りましたね。スノッブな80年年代ミュージシャンがモチーフに使っていたり。購入して日本で愛用していた方も…。

肴菜亭

ロンドン散策のシメはもちろんごはん!今回は、大都市ならではの美味しい日本食をチョイス。

ここは紹介をうけた本格日本料理店。お店を切り盛りしているのは日本人スタッフで、ロンドン在住の日本人からも信頼が厚いお店です。

お店の中は日本ムード満点で、ゆったりくつろげたので、お酒もお箸も進みました。

ツヤツヤしたお刺身の乗ったお寿司をご覧ください。ワサビも適度にピリリときいて、これぞまさに江戸前!連日のショーレポートと移動で疲れが見え始めていましたが、日本の美味しいごはんを食べると、心と体にパワーがみなぎってきます!

さて、いよいよ明日からPLASA Londonレポートが始まります!

今回現場の照明・メディアサーバーの解説に奥平(ゴング・インターナショナル)氏にも協力いただき、Rock oN Staff総力戦でお送りする予定ですので、是非ご期待ください!

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