Rock oN Show Report : IBC 2013
IBC一週間前のティーザー動画で話題をさらっていたAVID “S6″が遂に我々の前にその姿を現しました! その第一印象は『スマート!』 まるでTRANSFORMERSを彷彿させるペデスタルをもち、AVIDから真のEuphonix融合開発昇華プロダクトとして初登場となります! ICONのリプレースにとどまらないその先進性を早速見ていきましょう!!
ProToolsとEuphonixコンソール完全融合の結晶、そしてコンパクト
ヒューマンインターフェースとして、エルゴノミクス・デザインを取り入れたコンパクトなsystem 5の優れた思想を受け継ぎコンパクトに、ユーザーがリスニングポジションからはなれること無くミキシング可能な優れたデザイン。
デジタル・コントローラーならではのメリットは、コンパクトに凝縮されたメリットはインターフェースとしての価値を高めます。もちろん見た目的には、大きい方がいいという意見も有るかと思いますが、実際の使用に際しては、手の届く範囲に、触りたいフィジカル・インターフェースが存在するということが元も大切なことではないでしょうか?
スタジオ内のスイートスポットから移動せずにすべてを制御する。Euphonix時代からのポリシーがNext Stageへ!!
Pro Tools完全互換EuCon 3.0によるフルコントロール
コントロールプロトコルにEuConを採用しPro Toolsソフトウェアのバージョンアップと共に進化を続け、まさに全機能にアクセスできるようになったEuCon。ICONシリーズを置き換えるのに十分な実力をつけ、満を持しての登場です。
ボタン一つの切り替えで、最大8台のワークステーションを同時に利用することも可能。今迄のICONシリーズでは盤面全体の切り替えのみの対応でしたが、フェーダー単位でのレイアウトが可能となっています。システム全体のスケーラビリティーも確保しPro Toolsと完全に融合した次世代型のコンソールといえます。
複数のPro ToolsシステムもSatellite Linkの機能を利用すればサンプル制度での同期が可能。EuCon Networkとの同居も可能なため、シンプルなワイヤリングでコントロール系統と、同期系統のシステムアップの完結が可能となります。大規模システムへの拡張性も十分に担保されているといえるでしょう。
もちろん、EuConの採用ということで、他社のDAWとの連携も可能。Nativeに対応するNuendo,Logic,DPなどをサブマシンにしたシステムを実現します。この柔軟性の高さがEuConプロトコルの最大の魅力と言えます。
MTM40/MAM/CDM/CKM/CPM/CFMとユニットを自由に組み合わせることによる革新的なカスタム設計、システムのフレキシビリティーを実現
各コンポーネントがモジュール化され、ユーザ各自が必要な機能を組み合わせコンソールの構築が可能に。
必要な機能を必要な分だけ、モジュールタイプならではの柔軟性が魅力。モジュールは全部で6種類。System5と同様に各モジュール自体が1台のPCとして動作しコミュニケーションをとることで、安定性と反応速度の向上をはかっている。ここが、CPU側からコントロールをしているArtistシリーズとの大きな差である。
判明しているところではMasterのモジュールには贅沢にもCore i5のCPUがおごられているとのこと。不具合発生時もモジュール単位での交換が可能とのことでメンテナンス性もしっかりと確保されています。
早速それぞれをご紹介します!!!
/Master section : M10 / M40 Touch Module
巨大なTouch Screenが目を引くMaster Sectionの中核となるModule。このTouch Screenが全てのコントロールの中核となる。
マルチタッチに対応し最大10ポイント。開いているセッションのTrack Over Viewや、Focus Faderのプラグインパラメータの展開など、様々な機能をこちらにアサインすることが可能。特筆すべきはタッチコントロール可能なEQ/DYNのコントロール。高い先進性を感じさせるHUIです。
サラウンド・パンナーもこの画面上でTouchで行える模様。両サイドに4つ並んだKnobからもわかるようにArtist Controlの操作体系を限りなく発展させ、レスポンス、操作性ともに向上させたものがこちら。
さらに、このモジュールには、Monitor Sectionも統合されます。Monitor部分に関しては従来のX-MonをEuCon対応にブラッシュアップし利用を行う模様。
/Automation Module
トランスポートと、オートメーション切り替えを担当するモジュール。マスターセクションの一部分となる必須のModuleの一つ。
大きなJOGと10Keyを備え、TC Positionの入力など様々なシーンでの活用が可能な優れた操作性。TC Displayもこのモジュールに備わります。
JOG WheelはMulti Function Wheelとしても利用できICONシリーズのそれと同様にスクロール、Zoom等も操作可能。コンパクトにまとまった中に、SoftkeyでのFunctionを表示できる24個のボタンが有り、フルカラーの液晶に現れるFunction を両サイドのボタンで使用可能です。
/Fader Module : CFM
System5譲りのフェーダーはサイドにメータ(GRも!)を備えます。
パーツ自体もSystem5と同一の東京光音製の部品が採用され機能的には、全く同一といってもよい仕上がりです。フェーダー下には、セレクトしているトラックカラーと同じColorを表示するランプ(何と32色もの表示が可能)も用意され、操作しているDAWとフェーダーの関係を一目で確認することが可能となります。
このモジュールにもTrack Name、Automation Statusといった情報表示用のOLED(有機EL)が設置されます。各モジュールの表示に関してはほとんどがOLED(有機EL)を採用し、視野角の広い、ユーザーフレンドリーな作業環境を提供します。
/Process Module : CPM
次のKnobセクションで操作するパラメータ、そのストリップのステータスを設定するためのボタンが 配置されたモジュール。
基本的には、フェーダーモジュールと対になる製品。デフォルトで、PANがアサインされるKnobが1つ装備され、オートメーションステータス、パラメータを表示するOLED(有機EL)による視認性の高いディスプレイが設置されます。
/Knob Module : CKM
32色のColerに変化する自発光式のKnobと共に、対となるOLED(有機EL)の表示が4つ装備されたモジュール。
それぞれのチャンネルストリップに対しM10では1ヶ、M40では2ヶの設置が可能となります。プラグインパラメータや、AUX SENDの調整などがこのKnobにアサインされます。
/Display Module : CDM
ICONと比較して、最大の変更箇所といってもいいのではないでしょうか。Pro ToolsのClip Name,Waveform,Track Name,Track Colorを反映しまさにFull Integratされた表示を行うことが可能となっています。その解像度の高さは特筆に値するのではないでしょうか。
質、操作性、サイズまで、完全なラージコンソール仕様までの発展性の確保
デスクトップサイズのコンパクトなModule構成から、最大64Faderのラージコンソールとしての構成迄、スケーラブルな拡張性が確保されています。デスクトップ仕様のスタンドの無いフレームのみ、スタイリッシュで空中に浮いているのかのようにも見えるTransformer Likeなペデスタル。この2種類が用意され、モジュール構成によりお選びいただけます。
ちなみにペデスタルは5Frame以上の構成からとなります。アームレストの質感も????。そして、豊富なオプション類と組み合わせて、環境に合わせたシステムアップが可能となります。
複数のDAWの一括コントロールM40ならば最大8台迄同時接続可能
System 5 Hybrid の最大の特徴でもあった、Module単位ではなくFader単位にアサイン可能なDAWの各トラック。DAW上の並びは関係なく、自由自在に、好きなフェーダーに好きな、チャンネルをアサインすることが可能です。
その際に、接続された、複数のDAWをまたいでの設定も。それらをレイアウトとして保存時、MAM Moduleから呼び出しが可能です。このすぐれたFutureはS6でも変わること無く受け継がれユーザの思いつくままにミキサー盤面を構成し、作業に望むことが可能となります。
M40であれば最大8台、M10であれば2台のEuCon対応DAWを同時に利用が可能です。他社のコンソールのようにモジュール単位だったり、表・裏ということではなく、フリー・アサイン可能なHybrid Systemをぜひとも活用いただきたいです。
OLEDをノブやSW側に配置した、高い視認性と集中動作への導線
各Knobのステータス表示に採用されたOLED(有機EL)はArtistシリーズでも好評でした。その広い視野角は、操作の際に覗き込まずともパラメータの確認が出来る優れた特徴を持ちます。
通常コンソールに採用されることの多いセグメントタイプの表示部とは、異次元の情報量と視認性の高さを持ち合わせます。これは、長時間の作業時にストレス、肉体的な疲労といった部分に効いてくること間違い有りません。まさに、ユーザーフレンドリーな更新となっていると感じます。
ハイエンドデジタルコントローラーらしい、インテリジェントLCDにより切り替え可能な情報表示(各種メーター、Waveform)
Display ModuleはPro Tools PCからの情報でメー多情報や、Waveform、Clip Nameなど様々な情報を表示することが可能。
EuConの進化は、こういった部分に迄も及んでいることに驚きを感じます。AVIDに統合され、Pro Toolsとともに開発があされたからこそ実現できた優れた機能です。こういった部分は、DAWとコンソール両方のリソースを持つAVID製品ならではのメリットであると感じます。
ユーザーの希望を分かっている豊富なオプション群
コンソールに必須なScript Trayはもちろんですが、Keybord Trayが用意されています。D-ControlではMaster Sectionに埋め込まれていましたが、S6ではTrayとして左右自由にスライドさせることが可能です。Keyboradを触りたいシチュエーションは様々だと思います。ミックス中は基本的には、センターポジションを移動したくないもの、このTrayであれば使いたいときにだけセンターに移動して、乗りようが可能です。
フレームに関しても、専用のStand タイプの製品と、机に直接おける枠組みだけものもが用意されます。最小構成だとかなりコンパクトなS6。従来のD-Commandが専用スタンドを持っていなかったことを考えると同じような利用環境(プライベートスタジオや、小規模なミキシングルーム)を想定できますね。
M10とM40の差について
上位機首位あたるM40はユーザの希望に応じてどのような構成も可能。Fader数も最大64chとかなりの規模のシステムアップが出来ます。接続可能なワークステーションも8台と映画のダビング等の大規模システムでも利用できると思わせる高い拡張性を備えます。
エントリーモデルであるM10は、モジュール構成があらかじめFixされています。フェーダー数は8~24ch、接続可能なワークステーションは2台迄、Desiplay Moduleの利用不可と差別化が図られていますが、それでもかなりの作業が可能かつコンパクトに機能が凝縮されたコントローラとなります。
購入前にWEB上で自在に仮想設計可能なWEB-Configuration Siteを用意
Webに事前にM40のカスタム構成を試しに組み立てることの出来るインテリジェントなページが即日公開!!まずは、あなたの欲しい、S6の構成を組んでみてはいかがでしょうか。どのような構成が可能なのか、サイズ感は、想像している構成での設計が可能なのか、などなど様々なニーズの答えが得られます。是非チェックして導入をイメージして下さい!
AVIDのICONで培ってきたDAWコントローラ技術と、System5のコンソールとしての使い勝手、Pro ToolsのEuCon対応などAVIDの持つ技術をつぎ込み昇華させた全く新しいプロダクトとして登場した本機。今迄のDAWコントローラの概念を根底から覆す複数DAWのシームレスなコントロール性は、今後の制作環境に合致したまさに新しい提案です。
明日の1st DayレポートではMTMから各モジュールをアサインしていく動画などポイントとなる機能や動作をムービーでもお伝え致します! ご期待下さい!!
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