Trio6 Beは1インチ・ツイーター、5インチ・ウーファー、8インチ・サブウーファーを搭載した3ウエイ・モニター・スピーカー。北米でも大ヒット中ということをFocalブースのスタッフから伺いました。同社SM6シリーズのサイズと品質にSM9の持つ柔軟性を取り込んだTrio6 Beは、ベリリウム・ツイーターにより高域は40kHzにまで伸び、8インチ・サブ・ウーファーは35Hzまでの低域を再生。広大な周波数レンジをカバーすることで、サウンドを完璧なまでにコントロールすることが可能ということで、こちらブースでも熱心にそのサウンドに耳を傾ける来訪者が印象的でした。
TVやコンピューター、カーオーディオ、ポータブル・スピーカー・システムなど、より一般的な再生環境でのミックスのチェックを行うためにFocusモードを搭載し、Focusモード動作中は2ウエイ・モニターとしても動作します。帯域が狭くなる点を除けば、2ウエイと3ウエイで周波数特性は等しく、ステレオ・イメージを保ったまま比較することができます。
また、マンハッタンにあるマスタリングスタジオ「THE MASTERING PALACE」のオーナーのDave Kutch氏が、Focal社CMSモデルの中で最小のCMS40を、なんとメインスピーカーとして使っているといったトピックも伺いましたが、CMS40はコンパクトなサイズにも関わらず分厚いアルミニウム・キャビネットに特殊音響処理を施し、金属キャビネット特有の鳴きを抑制、リジッドかつダンピングの効いたボディを構成することで、小さくとも朗々と鳴らすことが可能。US HipHop/R&Bシーンの一端を支えるTHE MASTERING PALACEでは、その高いパフォーマンス性能が信頼を得たのではないでしょうか。
下写真はフラッグシップモデルSM9。
Writer : Tsuneyoshi