事前に情報が公開されたこともあり、注目を集めているSolid State LogicのSigma Delta。フラッグシップ・アナログ・コンソールであるDuality Deltaでその機能が発表された”Delta Fader”機能。これは、アナログコンソールがどのようにDAWとインテグレートするか?SSLとしての回答がこの機能だと思っています。Mr.SSLとも呼ばれることのあるChris Jenkins氏にご説明を頂きました。
どうですか!!Dualityの特権と諦めていた方もSigmaでその機能が使えるということです。Delta Faderとは、DAWのプラグイン”Delta Control”に書き込まれたオートメーション情報でSigmaの内部サミングエンジンのボリュームオートメーションを動かすという画期的な製品。
従来のSigmaはDAWのVolume情報(フェーダーオートメション)でコントロールしていました。その為、実際に使用する際には、Sigmaをコントロールするためのトラックを作る必要がありました。これはお世辞にも直感的とは言いがたく、波形の乗ったトラックに対してのオートメーションを書き込むといった作業とは異なったワークフローとなってしまいました。それでも、アナログ領域でサミングをし、オートメーションを行うというのは音質にとって理想であり、それをSSLのSuper Analogue回路で実現できるということは素晴らしいトピックでした。大型コンソールでなければ実現できなかったアナログ領域でのオートメションミックス。これを60万円という価格で実現下SIgmaはまさにエポックメイキングな製品として、大きな話題を呼びました。
そのSigmaが直感的なオートメーション・ワークフローを手に入れたということは非常に大きなNEWSです。今までよりももっと多くの方に、SIgmaでアナログ領域でのミキシングの素晴らしさとそのクオリティーの高さを知って頂けるきっかけになるのではないでしょうか?
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こちらが、この”Delta Fader”機能が最初に搭載されたDuality Delta.やはりラージコンソールはいつ見てもワクワクします。DAWとのインテグレーションを強く意識したレイアウトがわかるかと思います。今後もSSLから、アナログを極めたメーカーからのDAWとインテグレートしたソリューションに期待したいと思います。