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AES 2015 : Arrival レポート!後編

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AES 2015 : Arrival レポート!後編

舞台はマンハッタンからブルックリンへ。そこには世界中からシンセジャンキーが訪れるユーロモジュールシンセ専門ショップControlがあった!

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マンハッタンからサブウェイに乗りブルックリンのロリマーストリート(Lorimer St)にやってきた私達。一度は訪れてみたかった『Control』に到着です!

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看板も上がっていない店構え。色あせた赤い壁と黒い鉄格子とのコントラストが印象的なControlはユーロラックシンセや変わり種シンセサイザーを扱うショップです。

「H,Hallo…」店に入るや否やこの状態。パルスやドローンの怪しい電子が鳴り響く店内は、所狭しとノブやケーブルが溢れかえるユーロラックシンセの壁、壁。

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よーく見てください。見た事のないスリムなラック。これはControlのオリジナル商品ということです。

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SONYの業務用モニターテレビに映し出されるハイプでレトロな画像は、音声信号をリアルタムで映像信号に変換するビデオジェネレーターによるもの。良い味だしてます。

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この方がControlのオーナーDaren Hoさん。

お話をうかがったところ、Controlには2012年に設立され今ではアメリカ全土からお客さんが来店されるほどになったとのこと。さらに海外からもたくさんのお客さんが噂を嗅ぎ付けやってくるのだとか。先日はなんとお客さんはアメリカ全土。海外も多く、先日はインドのムンバイからシンセを買いに来た人がいたそうです!

Controlのお客さんの多くはノイズ、ポストノイズ、ダンスミュージックを作っている人が多い。ブルックリンの音楽シーンも数年前とは変わってきていて、より自由な作風の音楽に溢れているんだとか。たしかに、音楽以外にもダンスや創作活動の盛んなブルックリンはDIYな精神やアートに注目が集まり、アバンギャルドな若いアーティスト達が移住して来ています。ユーロラックシンセやAPI500、そのほかガジェット系のインストゥルメントが彼らの感性にぴたりとフィットするのかもしれませんね。

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そしてこちらはスタッフのMatthew Morandiさん。さっきからずっとシンセをいじって音を出していたのでお客さんかと思っていました。

彼が手にしているのは木製でアーシーな電子楽器創作で知られるPeter Blasser氏 作の『Tocante』という単体シンセサイザー。音を聴いてみてください。

まるで雅楽の笙(しょう)のようなサウンドですね。エッチングで美しくデザインされた電極を指先で導通し内蔵のオシレーターを鳴らします。サウンドを聴いてもわかるように、西洋12音階から外れた曖昧なピッチを奏でることができるのが特徴。

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ハンドメイドの温かさとアートなデザインでとても気に入ってしまったので帰り際に買ってしまいました。これで$450なら安いものです。

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驚いたことにTocante は本体にバッテリーをソーラーチャージャーを搭載しています。見た目だけでなく、電源までオーガニック。スピーカーも付いているので、アコースティック楽器のように野外に持ち出して気軽に奏でることができます。

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Tocanteを演奏中のMattewさんが触っていたのがこのKnas Ekdahl Moisturizer。感度の高い海外アーティストのスタジオでよく見かける変わり種のスプリングリバーブです。マルチモードフィルターやLFO、そして背面のCVやペダルのインプットで異次元サウンドを奏でます。

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写真中央のALMのDINKY’S TAIKOはアグレッシブなドラム音源です。買うとゲームでおなじみ太鼓の◎人のパロディのステッカーが付いてきます。Rock oN 渋谷店のSynth Heavenにも展示中。音を聴きたい方はぜひご来店ください。

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4MSのモジュールがずらり。やはりPINGABLE ENVELOPE GENETATOR(通称ペグ)は世界中どこへ行っても大人気ですね。

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日本でもおなじみTip Top Audio。8トラックのドラム用シーケンサーCircadian Rhythmがチャカポコとしてパターンを奏でています。こちらもRock oN 渋谷店で展示中。

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ウェッサイスタイルの定番SPUTONIK MODULARがぎっしり。BuchlaインスパイアのランダムモジュールWEST COAST RANDOM SOURCEが目を引きます。

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こちらの木製シンセは日本でも人気上昇中のBastl Instruments。変態系エフェクターでも名を馳せるブランドですが、どうでうかこのエレガントな佇まい。しっかりとユーロラック準拠でモジュールのトップパネルやラックはもちらん、ノブにまで木があしらわれています。

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まだまだレアなユーロモジュールがあります。そしてなぜだかガラスケースには懐かしのグルーブシーケンサーRS-700(左)を発見。同時発音数64といまとなっては非力な気もしますが、その使い勝手の良さは評価が高く、海外のハードウェア派アーティストに根強い人気があります。その横のフットコントローラーKeith McMillen Instruments SoftStepは現行製品でRock oNでもおなじみ。

ほかにもまだまだおもしろいものが沢山あったのですが全てをお伝えすることは不可能です。ぜひみなさんもNYに行くことがあればControlに足を運んでみてくださいね。これは体験しないと分からない面白さです!
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もしNYまではさすがに遠い、というのであればRock oNの誇るシンセジャンキーのための空間 Synth Heavenへお越し下さい。普段はなかなかお目にかかれないモジュラーシンセを始め、NYでもおそらく見つからないであろうREONのラックシンセまで展示中です。そしてここにある全てのシンセがすぐにパッチングして音出し可能な状態でセッティングされているので、音作りの実験室と化しています。


さて、モジュラーシンセの音に酔いしれているうちに空はすっかり夕焼け色に。明日からのAES2015 ショーレポートに備えて今日は早く休むことにしましょう。これから待ち受ける発見や出会いに期待しつつ、マンハッタンのホテルへ歩を進めました。
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おまけ。ごちそうさまでした。
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