カナダで生まれた新進気鋭、THD-Labの 1stプロダクト『Tangerine Automation Interface』は、SSLコンソール(4000 & 6000 & 8000)をDAWとつなぎ、オートメーションの読み書きを可能にさせるインターフェースです。
Tangerine Automation InterfaceのオートメーションにはHUI プロトコルが利用されています。
コンソールからコンピュータへの書き込み:10ビット(1024ステップ)、コンピュータからのオートメーション:12ビット(4096ステップ)の高解像度での繊細なミックスが可能です。
肝心の、オートメーションの読み書きに対応するパラメーターはボリューム上下 とミュート ON/OFFのみ。もともとSSLコンソール自体の仕様がそうなっているためここはしょうがないところです。
Tangerine Automation Interfaceはこれ1つで32ch分のオートメーションの読み書きを行います。
この画像にあるように1つ8ch分のIn/Outができるスロットが4基搭載されていて、ここから専用のフラットケーブルでSSLのオートメーションVCAのインサートと接続します。
DAWが搭載されたPCとはUSBで接続します。USBハブを使えば複数代のTangerine Automation Interfaceを同時に使うことが可能ということでした。
Tangerine Automation InterfaceはMAC / Win 互換。プラグインプレイでドライバなどは必要なく、PC内ではMIDIでバイスとして認識されます。
左は電源コネクタ。14Wと低電力動作なのでクーリングファンも搭載しておらず、コンソールの上などに気軽に置くことができます。
EtherコネクタはCAT5ケーブルを使ってWEBサーバーと接続し、WEBブラウザアプリを使ってトータルリコールを行うという驚きのシステムのために設けられています(開発中)。
将来的にはこのタッチスクリーン付きのリコールコントローラーや、32 VCA +8フェーダーのモーターフェーダーユニットも発売予定。
Tangerine Automation Interfaceはカナダのスタジオ業界では相当話題となって予約も入っているということです。
DAWを使ってSSLコンソールをコントロール。しかもシステムソリューションとしての未来まで見据えた展開に、Tangerine Automation Interfaceの可能性を感じました。
発売がたのしみですね!
Writer IH 富田
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