真空管を使ったハンドメイドのアウトボードにこだわり続ける、青い筐体が印象的なデンマークのアウトボードメーカー TUBE-TECH。
中でも代表的な「CL1B」は今でもレコーディングスタジオのレギュラー機材として様々な場所で見ることができ、独特なオプティカル素子を使用したコンプレッションと真空管から最良のサウンドを引き出す設計思想が相まって、多くの根強いファンを生み出しています。
そんな硬派なメーカー「TUBE-TECH」から珍しくニュープロダクトが「HLT 2A」が今回、AES 2014でお披露目となりました。
「HLT 2A」は Stereo Hi&Lo Shelving and Tilt Filterとなっています。なるほど「H=High,L=Low,T=Tilt 2=Stereo」ってことですね。
TUBE TECHの型番はそれだけでおおまかな機能がわかるのでわかりやすいですね。
さて、Hi&Loのシェルビングの機能にプラス「Tilt Filter」ってなんでしょう。これはCenter Freqを中心にそこから上と下をシーソーのように、Highをブーストすると Lowがカットされ、LowをブーストするとHighがカットされ相互関係をもつフィルターを指します。
全体の音を派手にしたいときはTiltをHigi方向にブーストすればよく、少し重心を下げたいと思った時はLow方向にブーストすればいいわけですね。
どちらかというと直感的に質感をコントロールできる音楽的なツマミといってもいいのではないでしょうか。
シンプルな設計故に高音質のプロダクト。リリースも待ち遠しいですね。
一つ難点があるとすれば「TUBE-TECH」製品の国内価格の高さ。良い製品を多くのユーザーがもう少し手軽に入手できるようになってくれれば嬉しいです。
Writer Sakata
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