Musikmesse 2014 でポータブルオーディオI/O のZen Studio を発表したAntelopeが AES 2014 を前に3製品の新機種を発表!
SATORI
意味深なネーミングのSATORIはAntelope初のアナログサミングエンジン + モニターコントローラーです。リコール可能なソフトウェアでアナログエンジンを動かすというコンセプト、そしてZen Studioでも感じさせた豊富な入出力は、幅広いユーザーのニーズに応えるものです。
ステレオ入力 ×8系統
モニター出力 ×4系統
サブウーファー出力 ×1系統
ヘッドフォン出力 ×4系統
トークバック出力 ×3系統
SATORIはEclipse 384のアーキテクチャーを継承し、マスタリングクオリティの音質を誇ります。リレー回路式のボリュームアッテネーターを搭載しどのような音量であったとしても完璧なステレオイメージを保ちます。
サミングエンジンとモニターコントローラーという一見不思議な組み合わせの本機。しかし個人規模の小規模スタジオに導入したい機材の1,2を争う2つの機材をシンプルに一度で導入でき、豊富な入出力でバンドユースにも対応。SATORIはZen Studioのコンセプトにも似た懐の深い製品のようです。
PURE2
・An A/D converter with optimized overloads handling
・A D/A converter with dual DAC architecture
・A high-end headphone amplifier with a dedicated D/A
・A relay-based analog volume control for supremely accurate monitoring
・A master clock with 4th generation of Antelope’s AFC jitter management
PURE2は、マスタリンググレードの2ch AD/DAコンバーター(24/192 kHz)とマスタークロックの複合機です。SATORIと同じくPURE 2もEclipse 384の技術が活かされ、マスタリングクオリティの音質と正確さを誇ります。
コントロール用ソフトウェア。シンプルで美しいです。
MP32
MP32はソフトウェアによるリモートコントロールが可能な32chマイクプリアンプ。Antelope Audioがアナログ回路の設計というものを位置から見直し作られた意欲作です。
・32-Channel Console-grade Mic Pre @ Line Dual Stage Amplifier Input
・1-4 /32 ch Mic Pre @ Line HiZ Dual Stage Amplifier Input
・Iindependently assignable phantom power
・4 DSUB-25 connector (32-channel outs)
・USB Full Speed interface for software control panel
・Intuitive Control Panel for Windows and OS X
・Software Control Panel – Mic Pre Precision Level Adjustment +/-1dB, 4 channel Hi-Z control, Phantom Power Control 48VDC, Switch Mic Pre / Line Amplifier Range +/-1dB
MP32に搭載された32chものマイクプリアンプはZen Studioにも搭載されたハイエンドコンソールグレードのもの。
Antelope AudioはMP32と32ch入力を可能とするOrion32とのコンビネーションを推奨しています。たった3Uのスペースに32chフルマイクプリを装備したDA/ADシステムが構築できるということですね。
こちらがコントロール用のソフトウェア。入力タイプ(マイク/LINE/ Hi-z)と入力ゲインがコントロール可能。
PCとの接続はUSBとなるため、舞台上の演奏者側からFOHまで長距離を引き回すことは想定されていませんが、その代わりソフトウェアを利用した設定のリコールを特徴としています。
今回登場したAntelopeの3つの新製品はどれも卓越したアナログ技術をソフトウェアでシンプルにコントロールするコンセプトを持っているようです。Zen Studio以降、これまでとは明らかに違うAntelope Audioの製品開発に期待が高まります。 AES 2014 会場からはもっとリアルな情報をお届けいたします。どうぞおたのしみに!
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