インパレス応答を3Dで解析、ヴィジュアル化するシステムが”IRIS”です。
クラシックホールを始め、公共施設、たとえばトンネルの中での音響特性を解析し最適なサウンドシステムを構築するなどに使用されています。
グラフ上の長さ及び角度は、相対的な音の強さを示し、カラーリングによって到着時間を表しています。
3Dレイアウトは回転やズームも可能で、個別のラインに対しての分析も行えるようになっています。
IRISシステムでは、写真の四面体のミミクロフォンを使用。専用のデバイスを使用することでシンプルなセットアップを可能としているようです。
ハードウェアのパッケージとして”Compact Hardware Kit”を提供しています。
バンドル内容は以下、
・IRISソフトウェアUSBドングル
・テトラマイク
・MOTU 4PRE インターフェース
・PSUユニット及びマイクロフォンケーブル・アダプター
・30m cat5eケーブル
・専用のケース
人間の耳は、決してフラットな音質特性を持っているわけではないので、ルームアコースティックなどを調整する際は、やはりデバイスでの測定が必要です。
昨今では、立体音響関連のイベントも増えてきました。今後も、よりリアリティのある、または、ファンタジー性のある作品が作られていくことは間違いないでしょう。
その中で、きっとルームアコースティックのビジュアル化から生まれる、新しいサウンドアプローチもあるかもしれません。
また、PAをはじめとするLIVEシーンでも、ワークフローのなかの一つに導入することになれば、これまでのシステムからさらに進んだサウンド設計となるかもしれませんね。
今後のさらなる発展に期待です。
Writer Fukuyama
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