Rock oN Show Report : AES NY 2013
会場の中央付近に位置するMilleniaブース。国内でもファンの多いハイエンドアウトボードメーカーですが、そのせいか非常に威厳に満ちた雰囲気を漂わせていました!
ラックマウントの中央に位置するのはPCとethenet一本リモートコントロールできるマイクプリアンプHV-3R。専用ソフトウェアにより最大792chを一度にコントロールが可能なMillenniaを代表する大定番マイクプリです。
そして今回レポートする新製品が、MADI/AESフォーマットでコンバート出力を可能にする拡張カード HV-3D用の「MADI-D」とHV-3R用の「MADI-R」です!
開発期間に約2年を要した渾身の新製品製品。上記のMADI/AESカードとHV-3Rが合わせる事でさらに設置方法やワイヤリングがシンプルになり、より柔軟なシステムに設計に対応できるようにります。特にクラシック録音シーンで導入実績が高いMillenniaだからこそ、そういったユーザーからの要望も多かったのでしょう。
価格は、AD-D96、AD-R96ともに1500ドル。時期は現状未定とのこと。
ちなみにHV-3Rのリモート機能の優位性をご紹介しておきましょう。マイクから入力された音をピュアな状態でI/Oに送るためには、ゲインの低いマイクレベルの信号を引き回す距離を最低限に抑えることが必要となります。しかしクラシックの録音などではステージの設計上の問題からどうしてもケーブルが長くなってしまいます。
このジレンマを解消するために、ステージ上にマイクプリを仕込みマイクケーブルの長さを短くしてあげることが理想的です。その時PAやコントロールルームよりもステージに近い位置にあるマイクプリを操作するためにリモートコントロールが必要になるという訳です。
おっとここで忘れてはいけないのが、高く積まれたアウトボードの最上にある昨年末に発売が開始されたHV-37。API500モジュールのHV-5を1Uに収めた2chマイクプリです。インストゥルメントインプットや+10dB リボンマイク(DC couoled)インプットスイッチを搭載するなど、小規模スタジオなどに1台あればいろいろと便利に使える1台。
もちろんMillenniaらしい濃厚でいながらクリアなサウンドはそのまま。29th NAMM TEC AWARDノミネートの実力です。
さらに、API500モジュールの約半分のサイズのHV-32を発見。
コチラはAPI200モジュール対応規格という事で、APIのレガシーコンソールを始め現行ではAPIのL200Rで使用するできるデバイスとのことです。
メーカーサイト
http://www.mil-media.com/index.html
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