Rock oN Show Report : AES NY 2013
ヨーロッパを中心に採用の広がりを見せる次世代の映画用立体音響サラウンドシステムAURO 3D。ベルギーのBARCOというメーカーの技術の名称です。
簡単に説明をすると、従来の7.1chサラウンドを2層にして頭上にTopチャンネルを設けた13.1chのSurroundフォーマットとなります。このAURO 3Dの面白いところは13.1chをエンコードすると5.1chのデータになってしまうということ。
完全な可逆圧縮ではないとのことですが、ほぼ完全なデコードが可能なフォーマットになります。つまり従来どおりの5.1chのファイルとしてAUROのデータを納品できるのです。スクリーンの設備に合わせて3Dのサラウンドでの再生も従来の5.1chサラウンドも可能となっています。
AES 2013の会場では13.1chのスピーカーシステムを持込み、簡易的にですが3D サラウンドを体感できる環境でのデモンストレーションに多くの観客が耳を傾けていました。
AUROのエンコーダに関しても、Digital Cinema,Home Cinema,Broadcast向けにパッケージが開発され、現状RTASのみの対応であるプラグインもVST,AUのサポートがアナウンスされています。これでいち早くAURO 13.1chへ対応を果たしているNUENDOでのエンコードも可能となりますね。
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