音楽制作機材の注目情報をお届けします。
MPC RENAISSANCEを始めとする、PCと連携する新世代のMPCシリーズでビートメイクに新たな可能性を見出そうとするAkai Professional から新星 MPC Touch が発表されました!
MPC Touchは本体に7インチのタッチディスプレイとMPCパッド、2in/2outのオーディオI/Fを搭載した新世代MPC。シーケンサーとサンプラーを兼ねるMPC SoftwareをインストールしたPCをつなげて使います。MPC Softwareには始めから20GBもの音源が付属するので、買ったその日からPCと共にビートメイクが始められます。
タッチディスプレイはシーケンスの打ち込みや波形編集のエディットを超高速で行えるほか、エフェクトをかける際にも大活躍。タップしたりなぞったりすることで直感的かつ有機的な効果を与えることができます。このカラフルな大型タッチディスプレイがあれば作曲/ライブ時にはPCのディスプレイを見る必要がなくなります。これで接続されたPCの存在を忘れてプレイに没頭できますね!MPC Touchは、PCのパワーとハードウェアマシンの操作感を両立した心強い相棒になってくれそうです。
ただ、タッチディスプレイの情報をPCへリアルタイムに送ることができるのであれば、MPC Softwareだけでなくサードパーティー製のDAWもこれで操作できたらもっと可能性が広がっていたかもしれませんね。Akai ProfessionalはWindows 7を搭載したスタンドアロンのMPCを開発しているとのことなので、そちらも期待しています。
黒いボディもかっこいいMPC Touchは発表されたばかりでこの記事を作成現在、国内での発売日は未定です。価格は499ポンド(2015年10月8日相場で約9万1千円)。発売が楽しみですね。
Akai Professional が新作 MPC Touch を発表!
出るぞ、出るぞと噂されていたMoogの最新シンセが終にDebut!その名もMother-32 は驚くべきコストパフォーマンスのセミモジュラーシンセでした!
Mother-32はモノフォニックのセミモジュラーシンセサイザー。32のオーディオ&CVパッチ口とさらには32ステップシーケンサーまで装備!フィルターはもちろんMoogラダーフィルター(Lowpass & High Pass)でマチガイナイ仕様。これだけの機能とモジュラーシンセとしての面白さを搭載してその価格$679というから驚きです。
さらにMother-32のシンセ本体と木製ラックはユーロラック準拠。ということでシンセ本体は他社ユーロラックに収まり、木製ラックには他社ユーロラックモジュールを収納することができます。ちなみにこの木製ラック部は『Moog 60 HP Eurorack Case』という名前で別製品としてリリースされています。
※Moog 60 HP Eurorack Caseは電源を搭載していないため、使用の際には電源ユニットが別途必要。
さらにMother-32にはオプションとして本体を2枚格納する『Mother-32 Two-Tier Rack Stand』と3枚格納する『Mother-32 Three-Tier Rack Kit」が用意されています。
シンセ好きにはたまらないルックス。もうメロメロですね。Mother-32は手頃な価格なので3段積みでも$2,116で手に入ります!
さて、このMother-32の基本仕様は以下のとおり。音を聴きながら概要をつかんでください。
• Semi-Modular design requires no patching for swift, inspired music creation
• Voltage Controlled 32 Step Sequencer with 64 Sequence Locations
• Low Pass & High Pass Moog Ladder Filter (20Hz–20kHz) with voltage controlled resonance
• External audio input for processing outside sound sources
• Definitive Moog oscillator with Pulse and Sawtooth wave outputs
• 5-pin MIDI input and MIDI to CV converter
• 32 Modular Patch Points (Includes 5 patch cables)
• 2 Voltage controlled mixers
• Superb companion to Werkstatt 01, Minitaur and other synthesizers
• Main module can be easily transferred into a Eurorack skiff or case
• Mount 2 or 3 units vertically with optional 2 and 3 Tier kits
• Complete solution for new Eurorack users – no other items required
サウンドはいわゆるMini Moogとは違い高域の煌びやかな感じが特徴的に感じましたがみなさんはどうでしょうか?Mother-32の日本発売はこの記事を作成中は未定。ぜひとも国内販売を実現させてほしいですね。
Robert Moog 博士が亡くなって次世代の製品開発に突入したMoog Music。最近はリーズナブルな製品のリリースが続いているようですが、今後はハイエンド機の登場にも期待します!
Moog Mother-32 発表!
DJのための新しいオーディオファイルフォーマット『STEMS』は、4つのマルチトラックと2ミックスを格納。STEMSファイルを再生できる機器を使い、まるでMTRでの生ライブのように任意のトラックを出し入れしたりエフェクト処理をして、これまでの2ミックスのみで行われていたDJプレイの比にならないほどに画期的な自由度を持たせることができます。
その肝心要のSTEMSファイルを自分自身で作ることができるツール『STEMS Creator』をNative Instruments社が無料配布しています。
STEMS Creatorを入手するには stems-music.com (http://www.stems-music.com/ja/home-jp/)でニュースレターに登録し、届いたニュースレターからダウンロードページ(http://www.stems-music.com/ja/stem-creator-tool-jp/)へ行きます。そこでSTEMS Creatorをダウンロードすることができます。
STEMS Creator Freeの使い方はとても簡単です。まずは任意の4つのトラックと2mixを作り、それをSTEMS Creator にドラッグ&ドロップ。マルチトラックの方にリミッターでダイナミクス処理を行い、これら全てを『Exportボタン』で書き出して完了です。
これでSTEMSファイルを自身で作って演奏することができるようになります。さらに現在、世界の名だたる音楽販売サイトの多くがSTEMSファイルの販売中です。
ここにあなたのSTEMSファイルを売り込める可能性も0%ではなくなりました。今後のDJの表現のみならず音楽市場にも影響を与えそうなSTEMSファイルを今から制作してみてはいかがでしょうか?
Native Instruments STEMS Creatorを無料配布中!
iZotopから『Ozone 7』が発表されました!Ozone シリーズは特にマスタリングに特化したプラグインで、1つのプラグインの中に複数の機能を持つプラグインを内包したプラグインスイーツです。各機能の精密で高品位な音質はもちろんのこと、1ウィンドウでの作業とプリセットの一括管理など、効率的で手早い作業もエンジニアに好評価を受けています。
Ozone シリーズは基本的な機能のみを厳選して搭載した『Sternderd』と全機能を搭載した『Advanced』の2ラインナップが用意されています。
Ozone 7の全機能版『Ozone 7 Advenced』はOzone 6 Advancedに搭載されたプラグイン9つに新機能7つを加えた合計16のプラグインから成ります。基本機能のみを厳選してまとめた『Ozone 7(通常版)』でさえOzone 6(通常版)の8つに3つを加えた合計11のプラグインを搭載。これだけの機能を1ウィンドウでこなすためにiZotopeでは人間工学に基づいた専門家を技術チームに招き入れ、最高のワークフローを実現しているんです!
この記事を作成時点ではiZotope公式Webサイトに各機能の詳細は記載されていませんが、Ozone 7 Advancedのvintage系ダイナミクス&EQはマスタリングサウンドに新たな彩りを加えますし、Codec PreviewやMP3/AAC Exportは音楽配信を多用する現代の音楽シーンにマッチした機能だと思います(これに関してはもう少し早く欲しかった機能でした)。10月29日からNew Yorkで開催されるAES 2015で明らかになる、Ozone 7が実現できるエンジニアの夢に期待しましょう!
※今、現行のOZONE 6 もしくはOZONE 6 Advanced を購入すると、OZONE 7に無償アップデートができるキャンペーンを実施中です(アップデート時期はOZONE 7 が発売されてから)。これにもぜひ注目しておきたいですね。
OZONE 6 Advanced
OZONE 6
マスタークロックのIsochroneシリーズやそのクロック機能を継承した高精度のDA/ADをリリースするAntelope Audioが、同社初となるリバーブプラグイン『AuraVerb』を開発。まずはポータブルできるスタジオクオリティのオーディオI/FのZEN STUDIOのソフトウェアミキサーに搭載されました!
AuraVerb
• A brand new algorithmic reverb running realtime on Antelope’s own DSP engine
• 24 custom presets created by Brian Vibberts for various instruments and styles
• Adjust Color control to “EQ” the reverb from dark to bright
• PreDelay can delay the onset of reverb up to 150ms
• Long and smooth decays without digital artifacts
• Boost Early Reflections for excellent thickening effects
• Unique Late Refection Delay capable of creative new reverb sounds
• Use Richness control for subtle to extremely dense and rich virtual spaces
• Very long Reverb Times and Room Sizes for huge sounding long decays
• Create your own savable presets and share with other AuraVerb users
• AuraVerb resides in the Zen Studio control panel software (and upcoming new interfaces)
• Signals can also be routed from DAW software as a Hardware Insert
独自のアルゴリズムで生み出されたAuraVerbの名前の由来は「その彩りと豊かさは、これまでに聞いたことない、まるで「オーラ」の様に多様なアンビエント性を作り出す」からだそうです(メーカー公称)。たしかにデモ動画を観ると、簡単ないくつかのパラメーターを調整するだけで様々な美しいリバーブサウンドが得られていますね。
AuraVerbは、レコーディングエンジニアのBrian “Dr.Vibb” Vibberts(グラミー賞を5回受賞)が作った24のプリセットが収められています。これを元にして音作りを始めれば作業も効率化できそうですね。
マスタークロックやDA/ADで世界のスタジオを支えるAntelope Audioがこだわって作ったリバーブ AuraVerb。この記事を作成現在は単体販売の情報はありません。Rock oNで実働展示中のZEN STUDIOでぜひこのサウンドをお試しください!
Antelope Audio ”AuraVerb”がZEN STUDIOに搭載