マイク比較

1本のギターと1本のマイク。ここからさまざまなマイクプリを通して、同じ条件レコーディングを行いました。そのプレーンなオーディオ・データをご試聴いただけます。各社さまざまなキャラクターをもつ製品が充実している中、ご自分の求めるサウンド選びにぜひご参考ください!

マイクセッティングと録音機材

同じ条件で、出来る限り多くの台数のプリアンプを通すためにRadial JS-2 Mic Spritterを使用。THRU OUTは条件が変わってしまうためにPhontom の給電用に1台接続(この機器の音は使用していません)。600Ω TRANS OUTを使用しました。さらにJS-2で2系統となった信号をTOMOCA F-3Mでさらに3系統ずつにスプリット。このセッティングで、6台づつの録音を行っています。マイクレベルでのスプリットとなっているためにTRANS分岐のあとでさらにパッシブ分岐を行っています。

計算上の入力インピーダンスは200Ωとなっています。受け手の機器によっては、この部分の影響が出ている場合もあります、ご配慮の上視聴いただければ幸いです。また、低インピーダンスでの受けでゲインがかなり持ち上がっています(+50~60dB)。機器によっては、GAIN振り切りの厳しい状況でのテストとなっています。S/Nに関しても厳しい状況となっており、一部ノイズが混ざっている場合もありますがご容赦ください。

使用機材は、DAWにAvid Pro Tools HD、オーディオ・インターフェースにAvid HD I/Oを使用。マイクはAKG C451EB(Pad/LoCutはOFF)を使用しています。

それではお聴きください!(製品の画像クリックで再生します)

マイクプリのサウンドをじっくりと聴きこんでキャラクターを分類して配置を行いました。スタッフ間でも意見が分かれたりと、いったん掲載を諦めようかとも思いましたが、みなさまのセレクトの少しでも参考になればと掲載に踏み切りました。(あくまでRock oNスタッフの独断による今回の試聴ファイルにおける聴感上の配置です。実際の使用では音源のサウンド、マイクの種類などで大きく音質が変化します。データはあくまで参考程度にご使用ください。)

REAL : DAWとの相性、超高域(20kHz)の存在感、クリーンかつハイスピードの物をREALと定義。
DRIVE : 多くの倍音の付加、ナチュラルなドライブ感で存在感を高めるサウンドをDRIVEと定義。
Clean : 高域のエッジの強さ、フラットなレスポンス、スピード感などを合わせ持つことをCleanと定義。
Fat : 中域の厚み、音の存在感、音が前に出てくるサウンドといった要素を持つことをFatと定義。

すべての試聴ファイルは24bit96kHzのWAV形式にてダウンロードいただけます。ご自身の制作環境でもぜひお聴きください!