Neveサウンド その変遷 – クラッシックNeveからモダンNeveまで。その源流1073をハンズオンで体感!


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70年代に生まれたマイクプリ&EQの名機AMS Neve 1073。現在も生産が続いているうえに設計やパーツ構成は当時のままだということに驚きます。当時からなにも変わることない1073のサウンドは、数々の歴史的名盤を生み出してきた普遍の音であるといえるのではないでしょうか。

Rock oN渋谷店頭ではいまこの1073を始め、AMS Neveを代表するアウトボードを展示中。先述の設計もパーツも当時のまま作られる『1073』、このマイクプリ部だけを抜き取り2ch分を1Uラックに納めた『1073DPA』。そして、元はLAのWhitney Studioのために特注で作られたマイクプリ/EQの『1084』の3機種を直接触ってお試しいただけます。

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Focusrite、AMEK、Rupert Neve Designなど様々なブランドの中で息づくRupert Neve氏の設計思想とサウンド。この中でも『クラシックNeveサウンド』に象徴される名機中の名機が AMS Neve社『1073』と『1084』です。


忠実にオリジナルを再現した、伝説の1073モジュール

このプリアンプは、最初はWessex StudioのA88というカスタムコンソールに装備され、その後1970年代を通じてNeve8014などのスタンダードレコーディングコンソールなどに幅広く使用されました。 現代の1073は、コンソールだけでなく、様々な種類の専用BOXにインストールして、持ち歩く事すら可能です。このハンドメイドモジュールは、周波数固定のハイと周波数が切り替えられる2バンドの計3バンドのカット/ブーストEQ構成になっています。

Neveチャンネルアンプはマイクとラインどちらのソースも受け付けることができるようにデザインされています。 ローノイズ、ローディストーションと許容範囲の広い特性がこのプリアンプの重要な機能です。このモジュールはオリジナルデザインと同じに作られており、部品もすべて同様のものが使用されています。


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本家AMS Neveが名器1073のマイクプリをコンパクトな1Uに2chマウント

1073DPAは、伝説の1073モジュールに搭載されているクラスA、1272マイクプリアンプを、コンパクトな1Uラックに2チャンネル装備しています。このクラシックな回路設計はボーカルやギターなどのアコースティックな楽器の録音に最適です。


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忠実にオリジナルを再現した、伝説の1084モジュール
このモジュールは、最初はロサンゼルスのWhitney Studioのために製造されたA1085カスタムコンソールに装備されました。

「1073」と基本的なデザインは同じですが、決定的な違いは帯域選択にあります。「1084」は「Q」値のスイッチも備えており、ユーザは2種類のQタイプを選択できます。1073よりも1084が選ばれる事がまれにあるのは、こうした拡張機能の部分が理由でもあります。1084の3バンドEQは、帯域の選択が可能で、カットとブーストもできます。また、中域においては、Q値を高く設定することもできます。HPFは45Hz・70Hz・160Hz・360Hzから、LPFは6kHz、 8kHz・10kHz・14kHz・18kHzから調整可能です。


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Universal AudioやWaves社ほか多くのプラグインメーカーがこぞってクラシックNeve 1073のモデリングサウンドを掲げて人気を博しています。しかしプラグインではどうしても辿り着けない壁一枚の向こう側。その音が実機の1073にはあります。その壁の正体をご自身の耳でRock oNで見つけて下さい。

Neveサウンド その変遷 ~ クラッシックNeveからモダンNeveまで ~

「クラッシックNeve」の代名詞『1073モジュール』を生んだAMS Neve社は、伝説のデジタルリバーブRMX16やコンピュミックスデジタルディレイ1580S/SDMXを開発するAMS社と、70年代当時スタジオや放送局のアナログ機材の設計に引っ張りダコだったNeve Electronic社を前身に持ちます。高いデジタル技術と生産力を持つAMS社と芸術的サウンドのアナログ器機の開発ノウハウを持つNeve Electronicとのコラボレーションは『88RS』に代表されるデジタルコンソールの開発/成功に結びつきました。

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RMX16

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1580S/SDMX

一方アウトボードに関してもAMS Neveはコンソール開発で培った技術とノウハウを使い、高いコストパフォーマンスでクラシックNeveサウンド(当時としては最新のNeveサウンド)を世界中のスタジオに導入して行きます。

クラッシックNeveの原点「1073」

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1073

Neve Electronic 当時、1970年に英国Wessex Studio向けに設計したA88 Consoleに初めて搭載された1073。ミュージックレコーディングにおけるマイクプリアンプ/EQのデファクトスタンダードとして、現在に至るまで数多くのミュージシャンやエンジニア、放送局に愛用されているほか、多くのメーカーが「あの音」を目指してマイクプリアンプを設計しています。

AMS Neveの製造する現行の1073は、当時の設計そのままの「1073」と、回路はそのままに基盤構成をリファインしスタンドアロンでの使用を可能にした「1073N」、更にマイクプリアンプだけを抜き出しデュアルチャンネル仕様とした1Uラックバージョンの「1073DPA」や新発売のデュアルチャンネルマイクプリアンプ&EQの「1073DPX」など、用途に合わせたバリエーションモデルが存在します。

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そしてNeve Electoronicは、A88 Consoleの制作から三年後の1973年、クラシックNeveの代名詞とも言えるコンソール『8048』を発表しました。

8048は用途に応じたカスタマイズを行うことにより、多くの放送局やレコーディングスタジオへ導入されました。その8048のモジュールとしてビルドインされていたのが「1081」です。EQ部が4バンドに拡張されたほか、ハイとローはシェルビングとピーキングの切替が可能になるなど、より緻密な音作りを可能としています。

モダンNeve 究極のアナログサウンド 88RS

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8048 ※出展Wikipedia

『8048』や『8072』といったナンバリングされたカスタムコンソールを多く手掛けてきたNeveが、90年代のNeve V1~V3そしてVRコンソールの設計を経て、2001年に発表した究極のアナログコンソールがモダンNeveの傑作と謳われる『88RS』です。この88RSコンソールはそのサウンドクオリティの高さから、Abbey RoadやAir Lyndhurst、The Village, Ocean WayそしてSkywalker といった著名なスタジオに導入されており、音楽リスナーならそのサウンドを聞かない日は無いと言っても過言ではありません。

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88RS

AMS Neveでは、88RSコンソールのサウンドをより多くの人へ提供するため、そのモジュールをラックマウント仕様としたモデルも製造しています。チャンネルモジュール自体を1Uに詰め込んだ『8801』やステレオEQの『8803』など、最高のモダンNeveサウンドをアウトボードとして提供しています。

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8803

クラシックなアウトボードからモダンサウンドコンソールまで。そのサウンドに憧れるフォロワーブランドは数多く存在するものの、やはりNeveサウンドは本家AMS Neveにしか出せません。シルキーで艶やかなNeveサウンドがエンジニアやアーティストのインスピレーションまで刺激するという相乗効果も含め、ぜひRock oNで体感ください!


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