九州放送機器展2015遂に開幕!!珍しく今年は雨の降らなかった会場では多くのお客様で賑を見せています。!!
2004年より始まり今や九州最大のプロ機器/放送機器の展示会となったJPPAの主催による九州放送機器展。第12回を迎える今回はNABでお新製品などが国内初お披露目。やはり会場全体は”4K”一色となっていることでしょう!!
Blackmagicdesigns
毎年精力的にプロダクトをリリースしているBlackmagicdesigns。NAB 2015にて発表された多数のプロダクトの中でも一番の注目製品『UltraStudio 4K Extreme』が展示されています!!
AVIDのDNxIOのOEM元となったことが大きな反響を生んでいるBlackmagic Design。そのOEM元となった機種がこの『UltraStudio 4K Extreme』。Thunderbolt接続で、12G-SDI、Dual 6G-SDI、Quad 3G-SDI、HDMI 2.0と現時点で考えられるほぼ全ての接続方式による、4Kの入出力に対応!!!!
更にはアナログコンポーネント、コンポジットも備えているため、どのような入出力にも柔軟に対応が可能。ProResとH.265の再生支援機構を備えます。
DaVinci Resolve、Final Cut Pro、Avid Media Composer、Adobe Creative Suiteなど幅広いアプリケーションに対し柔軟にシステムに組み込めるプロダクトですね。
報映産業
何か使えるアクセサリーは無いかなとブースを回っていたら、報映産業さんのブースにてなんと、Pro Tools用のバックライト付きキーボードを発見!!
EditorsKeysというメーカーの製品でPro Tools以外にもAbleton LiveやCubaseなど多くのソフトウェアに合わせた様々なDAW/ NLE専用のキーボードを出しています。その特徴はなんといってもバックライト付き!!!照明を落とすことの多いスタジオでの利用はもちろん、ライブハウスやクラブなど充分な明かりのない空間でのパフォーマンス時も快適なオペレーションが期待できます。ありそうでなかったDAW/NLE向けバックライト付きキーボードに私の心はグッと掴まれました。これ欲しい!!
Audio Technica
Audio Technicaのブースからは新製品のアナウンスです。2012年に電波法が改正され、現行のA帯周波数を使用したすべての特定ラジオマイクの更新が2019年3月31日までとなっているのは周知の事実と思います。その期限が迫った今、遂にAUdio-technicaからも対応の製品が登場しました!!
各社ワイヤレスマイクメーカーはこの新周波数帯域に合わせた製品をリリースしていますが、今回九州放送機器展2015においてAudio Technicaからもホワイトスペース対応のワイヤレスマイクシステムが発表されました。
ハンドヘルドマイクロホン送信機「ATW-C98/HD」、耳かけ型やラベリアタイプなど多彩なマイクに対応するトランスミッター「AEW-T6001」、そして組み合わされるレシーバー「AEW-R6200」が発表となりました。リリースはすぐの2015年夏発売予定とのことです。
また、Winter NAMM 2015 で発表されたプロフェッショナルモニターヘッドホン「ATH-M70x」と、プロフェッショナルオープンバックリファレンスヘッドホン「ATH-R70x」が展示されていました
Rock oN店頭でもでもご試聴いただき、高い評価の製品。オープンバックによるサウンドのバランス、明瞭感は特筆モノ。非常にオススメの製品です。
共進コミュニケーションズ
共進コミュニケーションズのブースからは4K制作向けにカスタマイズされたPC「Revnes4K」展示。Edius,Final Cut Pro等NLEの実績の高い同社ならではのカスタマイズPCによるターンキーシステム。
映像制作・編集ツールとしてEDIUS Proを、カラーグレーディングツールとしてDavinciがプリインストールされており、4K編集をこれ一台で完結できるAll-in-oneのソリューション。
注目のそのスペックはIntel Xeon Dual 2.5GHz 12Coreということなので、なんと24 coreを搭載したモンスターマシン!!メモリは64GBとのこと。後は、利用する4k Codecに合わせた高速なストレージを用意すれば準備完了ですね!!!
コスミックエンジニアリング
放送業務用 映像・音声機器を開発、製造しているコスミックエンジニアリング。九州放送機器展初お披露目となるVUメーター「VUM2 dmux」、「VUM2」の2機種を展示。
前面の液晶パネルに針式、バーグラフ式のメーターが映される形のメーターですね。用途に応じて表示するチャンネル数の切り替えが可能なのは非常に便利ですね。サラウンド作業と、ステレオ作業を両立しているMAスタジオは多いと思います。ステレオの作業時には大きく2chのメーターを、サラウンドの際にはマルチチャンネルと切り替えられるのがいいですね。
入力は3G-SDI、HD-SDI , SD-SDI , AES/EBU 信号にに対応。針式、バーグラフ式の高機能VU メーターとなります。ダウンミックス機能も付いているのがぽいんと高いですね!!「VUM2 dmux」はSDI信号をAES/EBUやアナログオーディオ信号に変換するデマルチプレクサ機能がついています。
また、3G/HD/SD-SDI , AES/EBU、アナログオーディオ入力に対応した16チャンネルウーハー付高音質オーディオモニタ「SP-PM1」「SP-PM1twin」も展示。
フロントパネルに装備した2.4型LCDに、VUメータ、ピークメータ、ピークホールド、針式VUメータが表示され、低音から高音までバランスよく再生できるスピーカーも装備されています。
「SP-PM1twin」はダブルウーファーモデルになっていますので豊かな低音が得られます。5.1chダウンミックス機能やデマルチプレクサ機能も付いているので映像編集において役立つイキップメントとなるのでは無いでしょうか?
DSPジャパン
DSPジャパンはポン出しソフトである『Ovation』を中心にシステム展示。マルチチャンネルのプレイアウトシステムである『Ovation』が動作しているのはなんとマウスパットの奥にある小さな銀色の筐体!!この小さな箱がWindows PCなんです!!この正体は、「インテル ネクスト・ユニット・オブ・コンピューティング」略して「Intell NUC」。そこにRavennaで接続されたオーディオI/F「Merging Hapi」そしてそのアウトプットは「Trinnov MC」にて音場補正され再生される!!非常に充実した機能をコンパクトにまとめられた、まさに未来を感じさせるシステムアップ!!
展示されている『Ovation』はBWFやWAV,AIFF,SD2などの非圧縮ファイルをはじめ、MP3やAAC、FLAC、Ogg-Vorbisなど、ほとんどのオーディオ・ファイル・フォーマットを再生可能。サンプルレートや、ビットデプスの差異をリアルタイムに変換し再生できるのはPyramixのエンジンを搭載しているからこその優れたポイント。更に連携機能も有り、ワンタッチでPyramixでエディットできるフレキシブルさをもった、非常に多機能な『Ovation』詳しく書き出すと切りがありませんど絵、ご興味のある方は是非ともお問い合わせ下さい!!
こちらは「Trinnov MC」の音場測定に欠かせない3Dマイク。従来の点の収録に加え、高さの概念のある測定は非常に効果的な期待ができますね。設置荒れたスピーカーの距離、確度を図り、正しい位置をサジェスチョンしてくれる機能など多彩なTrinnovのモニター補正技術。これも是非とも体験してもらいたい技術の一つです。
Media Integration
Media IntegrationのブースはDigigridの展示が中心。
遂にリリースが始まったIOS/IOX等やはりこの九州でも注目度の高さを感じさせます。
そして、MADI信号をSoundGridに変換するMGB,MGO。ライブ会場などで、ミキサーのMADI OUTをSoundGridで延長し、収録端末に送るといった利用が想定されているソリューション。
単純に変換器として 考えると高い機器に感じるかもしれませんが、Ethernet Hubで分岐をして複数のPCで同時収録が出来たり、そもそもEthernetで信号を受け取れるのでAudio Interfaceが必要なくなるなど、メリットは多いソリューション。
バージョンアップを重ね完成度を上げてきているDiGiGridのソリューション。今後のアップデートからも目が話せませんね!!
TASCAM 「DA-6400」
NABで何の前触れもなく参考出展されたDA-6400、国内のサウンドフェスタに続き九州でも注目の的。2つのオプションスロットを持ち、最初はMADIのカードが提供されるというこの64track recorder。TCの同時記録など業務用途での必要機能を盛り込み、TASCAMブランドという安心感とともに注目されています。予想価格も40万程度と低コスト、MADIのレコーダーとして決定版といえる機器となるのではないでしょうか?
録音は、フロントからアクセスできる2.5inchカートリッジに内蔵されたSSDに記録する形式。簡単に、入替えられるのも美点。48KHzで64トラックに対応。96KHzでは32chの同時レコーディングが可能。背面オプションスロットには、MADI以外にも DANTEカードの提供も予定されているということだ。今後の多様化が予想される多チャンネルフォーマット、柔軟な対応が可能です。
各社とも非常に熱気の感じられるブース。まさにここ九州でも『4K』における映像制作が身近に感じられるようなソリューションが目白押し!!まさに技術提案の段階から、実際の制作ワークフローの段階へと移行していることを強く感じます。PCのスペックアップ、そして、周辺の機器の機能強化により次世代のシステムが徐々に身近になってきていますね!
次は9月のヨーロッパでの放送機器展IBC 2015、そして11月にはInterBEE 2015とどのような同行を見せるのか?めまぐるしい変化を遂げる放送機器の分野は目が話せません。今後もレポート行っていきますのでお楽しみに!!!!
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