• 2015.04.28

MIM Education セミナー 高山博のプレビュー連載 第4回「モジュラーシンセで音作りの研究」


セミナー 高山博の「減算合成シンセシス完全マスター」締切迫る!! 受付中です!!


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2015/5/9(土)スタート!! お急ぎください!

全くの初心者から、ある程度シンセサイザーを触っているが、思うように音を作ることができずに悩んでいる人まで

を対象に開講。1からシンセサイザーの音作りについて、クリアに理解したい人」に、系統立ててパラメータの働きや使い方を伝授します。きちんとした知識とスキルが身につくので、もう行き詰ることはないでしょう。

詳細/お申し込みはこちらから >>


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プレビュー連載 第4回 モジュラーシンセで音作りの研究

セミナースタートまでのこの連載では、シンセサイザーはもちろんのこと、音楽を切り口に、 講師 高山博さんのパーソナルな部分をご紹介しようと思います。

シンセを愛する高山さんですが、
・高山さんはどんな人なのか??
・セミナーはどんな雰囲気になるのか?? 

この連載でお届けできれば!と思います。

連載 第4回目は、
「モジュラーシンセで音作りの研究」編
高山さんにお話をお伺いしました。


MiM :自分のシンセサイザーをお持ちになったのは、いつでしょう?

高山 : バンドで味をしめたこともあって大学で作曲を勉強しようと思い、今度は自分がその受験勉強のためにバンドやめたんです。これもまたありがちな話なんですけど(笑)。はれて大学に入って、こんどは自分でバンド作ったりいろんなセッションに顔出したりとかしだして、その頃にバイトしてようやくシンセサイザーを買いました。KORGの800DVという機種です。

MiM : それはまたレアというか。

150427_mimseminar_korg800v_500_280KORG:800DV
(クリックで拡大)

高山 : ええ、もうすでに当時発売は終わっていた機種だったんですが、独特の暖かく太い音が好きで中古が出たのを機会に「これだ!」って思って買いました。それとこの機種はデュアルボイスっていって、二音同時に出るんですね。といっても実際には二台のシンセサイザーが入ってるだけで、パラメータも二系統同じものがざーっと並んでる。ただ、それを使い分けるとプリセットみたいに瞬時に音色の切り替えができるんです。

MiM : なるほど、まだ音色メモリーがない時代ですね。

高山 : ですから、当時はライブでも曲が変わるたびに音色を作りなおしてたんです。おかげで今でも音色を作るの速いですよ。ただ、さすがに曲の途中でそれをやるのは難しいんで二音色使えるっていうのは大きなメリットでした。ちなみに800DVは今も持っていますよ。

MiM : よほど気に入られたんですね。

高山 : ええ、傑作機だと思っています。ただ、これも初期のシンセサイザーなのでパラメータの名前が違ったり、普通あるはずのつまみがなかったり。どうなってるんだろ?っていろいろ触ってたら、ある値でパラメータが固定されているとか、別のつまみと連動している、なんてことが判ったり。そんな感じで解明していって、それもまた面白かったですが。

MiM : なるほど、つまみがなくても実は内部で何かの数値に固定されていたりとか、今のシンセサイザーでもありそうですね。

高山 : むしろ全てのパラメータを触れるようにしていない場合のほうが多いかもしれませんね。そういった、実は音作りに関係しているけど表に出ていないパラメータなんかも今度のセミナーで触れようと思っています。

MiM : それは高山さんならではのポイントですね。

高山 : そこを把握すると自分の楽器がぐっと思い通りに扱えるようになりますよ。

MiM : 800DV以外にはどうでしょう?

高山 : そこからは一気呵成ですね。YamahaのCS-30も買いましたし、あとRolandのSH-1Aは借りたままだったので、とりあえず国産メーカーは一通り。シンセサイザー以外にもRhodesとかKORGのドローバーオルガンCXとか、ボコーダーとかストリングスとかバイト代つぎこんで。

MiM : まさにマルチキーボーディストですね。

150427_mimseminar_rolandsystem700_1279_1093Roland:System700
(クリックで拡大)

高山 : それと同時に大学に音響スタジオがあって、そこにRolandのSystem-700っていうモジュラーシンセが置いてあったんです。それを少し触らせてもらったり助手の方が触っているのを見学したり。そのうちにRolandがSystem-100っていうわりと安価なモジュラーシンセを出したり、KorgもMSシリーズを出したりして同級生たちが続々と買い出したんですね。それをかき集めると結構なシステムになるんです。

MiM : そこは芸大の強みですね。

高山 : 特にうちの大学は大阪芸大といいながらものすごく辺鄙な場所にあって、下宿生も多くて学生アパートの部屋同士でモジュールをやりとりしていたり(笑)
そんなところに押しかけてそれまでのコンボシンセっていうか、オシレータの音をフィルターでいじってっていうだけじゃない音の作り方とかいろいろ実験しました。先輩や同級生から教わったことも多いですね。

MiM : 具体的には?

高山 : オシレータをダーっと並べて加算合成とか、シンクモジュレーションやクロスモジュレーション、FMやAMみたいなのはもちろんですし、変なループ作って不安定にゆらぐような「自動演奏装置」をパッチしたり。あと、エンベロープを高速でトリガーしてオシレータ代わりに使ったりとか。これはごく低い周波数でしか難しいんだけど。

MiM : まさにモジュラーならではのすごい世界ですね。


裏メニューならぬ裏パラメーター。表に出ていないパラメーターがあるんですね。。。シンセなんて既製品としてあるがままを受けめてしまうのが普通なので、電気知識がある自作派とかじゃないと、なかなか知ることがない世界かもしれません。

音作りの幅を大きく広げてくれる世界が沢山ありそうですが、そんな内容も学べるMiMセミナーにご参加ください!


DTMSTATIONサイトで公開された高山さんのインタビューも必見です。
こちらもシンセ愛に溢れたお話が展開!

今回のセミナーで「何を得られるのか」をお読みいただけます!
「DTMでも威力を発揮。シンセの音色作りの勘所」>>

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そんな高山さんが講師をつとめる

有料セミナー 高山博の「減算合成シンセシス完全マスター」

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詳細/お申し込みはこちらから >>


講師 : 高山博 氏
作曲家としては、NHK銀河テレビ小説『妻』、TV朝日 『題名のない音楽会』(出演)、国際交流基金委嘱『ボロブドゥールの嵐』、香川県芸術祭『南風の祭礼』、自らのバンドCharisma『邂逅』(キングレコード)など、イベント、放送、CD作品など多岐にわたる。 執筆では、『ポピュラー音楽作曲のための旋律法』『ビートルズの作曲法』などの、音楽理論書や、 『Pro Tools 11 Software徹底操作ガイド』『Logic Pro X for Macintosh徹底操作ガイド』などのDAWのテクニカルな解説など、音楽雑誌でも健筆をふるう。 東京藝術大学大学院非常勤講師。

こちらもご覧ください!! >>

高山博さんによるコラム「東京音楽散歩」

高山さんが2008.7.42008.12.19号まで連載された、東京近郊の音楽的秘所をめぐる人気コラム!
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