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2015年2月16日 キャンペーン, ,

大決算SALE ブランド市!大注目ブランドはこれだ!特集:Solid State Logic 〜 SSLミキサーの歴史から新プロダクトを紐解く編〜


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Solid State Logic 社(略:SSL)は80年代を象徴するサウンドを作り上げたSSL4000コンソールを始めとする音響機器メーカーの老舗。マルチトラックレコーディングを画期的なインラインコンソールで一躍メインストリームに踊りでた、先進性に富んだメーカー。伝説的なブランドでもあるため、保守的なイメージを持たれる方も多いかもしれませんが、常に時代に対しメッセージ性の高いプロダクトをリリースしていることを忘れてはいけません。

テープベースからDAWへとレコーディングシーンが変容していく時代の中でもいち早くその流れに乗り、先進的な機器を世に送り出す。2013年にも、A-FADAを搭載したサミングミキサー『SIGMA』を発売、今後のコンソールメーカーの考えるMusic Mixingのワークフローに革命的なソリューションを低コストで市場に対して送り出しています。
そのSSL社の歴史をミキサーコンソールの歴史と共に紐解いていきたいと思います。

SL 4000シリーズ
1970年代後半から様々なスタジオに最も多く導入されたコンソール
流れとして古い物からB/E/Gシリーズがあるがミキシング上ではほぼ変わりない作業が維持出来たので1つのミキシングプラットフォームとして存在した

Solid State Logicの歴史

1969年創業。イギリスのオックスフォードに本社があり、広大な敷地内に向上も併設されている。創業当時はパイプオルガンの制御装置を制作していたことは、あまり知られていない。当時主流であった真空管ではなく半導体を利用したことが、社名の由来である。現在はオーナーがピーター・ガブリエルということも別の意味で注目を集めている。


1977 – 4000B登場
SSLの代表作と言える4000シリーズの登場はこの1977年。ここから4000シリーズの歴史は始まっている。そして、ブレイクポイントとなるのが1981年の4000Eの登場。ここから、世界中でマルチトラックレコーダ対応のインラインコンソールとして爆発的なヒットとなる。
1992 – Senaria登場
早すぎた登場と言うべき機材がこのSenaria。デジタルミキサーとDAW、そしてVideo Playerまでもを統合したスタジオソリューションのAll-in-One システム。まさに、SSLの先進性が感じられる製品ではないだろうか?ちなみにこの当時、Pro Toolsは第一世代(Ver.1)である。

1993 – SL4000G+
4000シリーズのカスタマイズ要求が多い日本に合わせた仕様がこのG+、国内のスタジオで現役で稼働している4000シリーズコンソールのほとんどがこのバージョン。

1994 – 9000J〜SuperAnalog登場
SL 9000Jから採用。後にXL 9000K、AWS900+、DualityなどSSLの大型コンソールに採用されるSuper Analogue回路がデビュー。トランス、VCA、コンデンサ等音質に影響するパーツを排除した回路(厳密にいうと音質に関わる部分に)SL/XL 9000シリーズ
Super Analog回路を基本路線にそれまでのアナログコンソールの理念や
特性を遥かに凌駕させたシリーズ。
EQではSL4000 Eの特性をもたせた「E-type EQがセレクトスイッチにより選択可能。コンピューターオートメーションもラージフェーダーやカットスイッチのみならず、スモールフェーダーなどもコントロール可能となった。

2004 – AWSシリーズ〜 DAWとの連携のはじまり

Pro Tools等のDAWコントローラーとしての機能を搭載したアナログコンソール、回路としては上位機種で採用のSuper Analogueを利用し、包括的なDAWコントローラとしての機能を融合したミドルクラスコンソール。
AWS924,948よりA-FADA実装(2010年)(旧バージョンもバージョンアップで対応可能)

2013年 – Sigma
sigma-overview-large-636x171ラックに収まるA-FADA。32ch(16chステレオ)の入力を持ち、サウンドクオリティーはSSLのSuper Analogue回路を採用。1000万オーバーのAWSのMixing Busと同等の機能する。

SSLサウンドの徹底解剖

Rock oNではおなじみのSSL本社のJames Motley 氏が、現在のSSLのラインナップについて語りました。

現在制作の現場で必要となっているのは、エンジニア自身が『LEGOブロック』のようにパーツを組み合わせて理想の環境を構築するスタイルだと言うJames 氏。そのLEGOブロックのパーツとなる製品を、高いクオリティーでリリースしているのがSSLだとお話いただきました。

詳細はまず、こちらのビデオを御覧ください。

ムービーの翻訳はコチラ
【翻訳】こんにちは、Rock oNへようこそ。SSLでXLogicのプロダクトマネージャーをしているジム・モトレーと申します。本日は、SSLのサウンドについて少しお話したいと思います。SSLのスーパーアナログとは何か?SSLのクラシックアナログサウンドとはどのようなものか?まずは皆さんご存知のSSLのラージコンソールのサウンドから。これは非常に大きなコンソールで、104ch仕様の8000シリーズ、LAのOceanwayスタジオに設置されているコンソールです。しかし、SSLは大きなコンソールだけを作っている訳ではありません。1991年、SSLはGシリーズコンソールのEQやバスコンプレッサーのアウトボードを発表しました。20年以上にわたって、私達は大きなスタジオと同様、プロジェクトスタジオ向けにも製品を開発してきました。2003年には、スーパーアナログが搭載されたアウトボードを発表しました。これが、SSLの新たなコンセプトとなりました。通称「LEGOスタジオ」という考え方です。ミキシングデスクをチェーンソーで切り刻んで、LEGOブロックのようにセクションごとで分けるようなイメージを想像してみてください。SSLの小さなブロックからスタジオを組み立てていくことが可能なのです。しかも、大きなコンソールのサウンドと同じクオリティで。実際、私達のスタジオでは、X-DeskとX-PandaとX-Rackを組み合わせてLEGOコンソールを作っています。これにより、SSLサウンドが表現できるのです。SSLは、大きなスタジオと同様、ハイブリッドスタジオ向けにも製品を開発しています。この写真は、ルック・スミスのハイブリッドスタジオです。SSL製品を所有しており、この2つのスタジオはそれぞれ異なるモジュール、アナログシンセサイザー、アウトボードで構成されています。

右はフィンランドのイースタジオです。左と似たセットアップですが、異なる方法でLEGOスタジオが構成されています。

左の写真はもう少し小規模ですが、素晴らしいジャズファンク・キーボードプレイヤーのサイモン・グレイのスタジオ。右はまた別のサンクチュアリスタジオです。この2つは異なるLEGOスタジオを構成していますね。

最後にひとつ、とてもクレイジーなLEGOスタジオをご紹介します。オーストラリアの友人の所有するスタジオです。全てのアウトボードが異なるチャンネルに接続可能となっています。
これもまたLEGOスタジオのひとつです。

私達は、スタジオをまるでLEGOのようにさまざまな目的に合わせて組み立てていくことができるのです。

SSLのLEGOスタジオには3つのサウンドがあります。

1つめはスーパーアナログサウンド。

1994年、Jシリーズコンソールから始まり、2002年のKシリーズ、AWS、そしてDualityへと受け継がれてきました。スーパーアナログにはいくつかのサウンドカラーがあり、色づけを全くしないモニタールームと同じサウンドであったり、マイクに合ったサウンドカラーであったりと、変化をさせていくことが可能です。まずはじめに、スーパーアナログにはトランスが使用されていません。それによって高域における歪みが抑えられ、非常にクリアなサウンドが得られます。

次に、フェーダー部には従来のVCAが使われていません。それによってノイズが最小限に軽減されています。そして最も重要なのが、音声の通る部分にコンデンサーが使用されていないこと。コンデンサーが使用されていると、まるでEQを使用した時のように、オーディオサウンドが変わってしまいます。

スーパーアナログサウンドは、低域から高域まで、周波数特性が非常にフラットなのが特徴です。例えばX-Deskを例に挙げると、6Hzから174kHzまで-3dBというレベルがフラットに保たれています。つまり、クリティカルレンジ(20Hzから20kHzまで)がフラットな状態です。

スーパーアナログの上質なサウンドのもう1つの要因は、フェイズです。この青い線はフェイズを表しています。100Hzから10kHzまでフェイズが非常にフラットな状態であることがわかります。これはLR(ステレオ)のバランスが良いということを意味します。ヒップホップのミュージシャン達がSSLを好む理由がそこにあります。彼らの多用する低域成分を多く含むサウンド(KICKやBASS)をより効果的に再生できるためです。

スーパーアナログはSSLのモダンサウンドです。音域が広く、音が速く、くっきりと明瞭なサウンド。しかし、もう1つ異なる種類のサウンドがあります。

スーパーアナログのLEGOスタジオで作業する時、例えばX-Rackシステムでマイクプリアンプ、コンプレッサー、EQ、もしくはステレオコンプレッサー、ステレオEQをレゴのように組み立てて作ることができます。

ミキシングエンジニアの中には、クラシックSSLサウンドが特にロックに適しているという人がいます。

1977年、SSLは4000Bを発表し、1981年には4000E、1989年に4000Gシリーズを発表しました。これらのクラシックSSLのサウンドは、非常にクランチで、バイトで、パンプな要素を持っています。

もし、よりカレッジで、アグレッシブで、ロールなサウンドを求めているのであれば、4000シリーズのLEGOスタジオが活躍するでしょう。X-Rackは、このようなサウンドを提供します。

4000シリーズのダイナミクスとEQです。これにはオリジナルのEシリーズのサーキットが搭載されています。EQには、ブラウンノブとブラックノブの2つの異なったEQが入っています。

そして、クラシックSSLのバスコンプレッサーです。このデザインは、これまでに開発したすべてのコンソールと同じデザインです。ここで作り出されるSSLのミックスバスのシンプルなサウンドを、エンジニアはオーディオグルーヴと呼びます。

しかしながら、スーパーアナログのサウンドと、4000シリーズのクランチなサウンドに加え、SSLのサウンドを変えるもう1つのテクノロジーがあります。それがVHDです。

VHDとは “Variable Harmonics Distortion (Drive)”の略称です。VHDはマイクプリアンプに搭載されています。良いエンジニアリングをする時、メーターはグリーンを保ち、クリーンで、速くて、ニュートラルなプリアンプです。

真空管サウンドのようなヴィンテージサウンドや歪んだサウンドが欲しい時は、VHDを使用します。このVHDを使うと、ハーモニクスの成分(倍音)が足され、結果としてディストーションサウンドのような効果が得られます。

2ndハーモニクスにした時は真空管サウンドのようになり、3rdハーモニクスにするとトランジスタサウンドのような効果が得られます。これらを好きな割合で混ぜることができます。

VHDはあたたかいサウンドであったり、ハードでディストーションなサウンドを作ることができます。

これはレコーディング時のドラム録りに最適です。録音したサウンドをミックスする際にも適していて、ドラムサウンドを攻撃的にしたり、ギターをLow-Fiにしたりすることができます。このVHDはDualityに搭載されています。

彼はケヴィン・シャーリー、アイアンメイデンやブラックサバス、オジー・オズボーン等を手がける有名なロックエンジニアです。彼はこのVHDが好きで、マリブのホームスタジオでDualityを使っています。レゴスタジオプロダクトにもVHDが搭載されています。

これはVHDプリアンプ、Alpha Channel、そしてX-RackのVHD Input Moduleです。Alpha ChannelにはGシリーズEQ、リミッター、ADコンバーターも搭載されています。

しかしLEGOスタジオの中で最もVHDサウンドのテイストを持っているものはVHD Moduleです。

ドライブサウンドに歪みを加えるだけではなく、SSLならではのリッスンマイクコンプも搭載されています。

リッスンマイクコンプはドラム等にとてもハードにコンプレッションをかけることが可能で、SSLサウンドを付け加えていくことも可能です。

最後に、SSLは3つのアナログサウンドを持ちあわせています。

速く、Hi-Fiで、モダン、ポップ、ヒップポップなサウンドのスーパーアナログ。クランチでクラシックなEシリーズは、ロックミュージックやオールドスクールに適しています。そしてVHDは、さまざまな異なるトーンのサウンドを作ることができます。

これらの便利な機能をぜひお試しください。SSLサウンドを聞く一番の方法は、実際に体験することです。ここRock oNの素晴らしいデモルームにお越し下さい。スタッフがSSLのアナログサウンドをご紹介します。

どうもありがとうございました。

 

SSL E-Series EQ Module for 500 Series racks

オリジナルのSL611Eシリーズチャンネルモジュールを再現したコンプレッサー/リミッター、エキスパンダー/ゲートモジュールです。

ゲインコントロールはオリジナルと同様に完全に独立したクラスAのVCAチップを使用しています。また、コンプレッサーはスイッチ切り替えにより通常のログカーブよりもリニアなカーブのリリース特性を持つ“Over-Easy”のタイプも選択できます。つまり、ひとつのコンプレッサーで3種類のそれぞれに独特で音楽的なサウンドを選ぶことができます。



¥ (本体価格:¥ )

通常価格:¥ 110,400 ポイント還元

Stereo Bus Compresser Module for 500 Series

Stereo Bus Compresserは1980年代のSSLラージフォーマットコンソールSL 4000Gシリーズのセンターセクションに搭載されていました。このユニットは非常にシンプルで、出来上がるミックスのサウンドにパンチとドライブを加え、サウンドをより良く、よりパワフルにすることを目的として設計されており、あなたのミックスするサウンドに妥協のない一体感や強さをもたらします。

またこのユニットは優れた音響特性を持ち、世界有数のオーディオエンジニア達が多くのヒットミックスをクリエイトしてきたSSLサウンドのキーエレメントでもあります。この500シリーズラックマウント用Stereo Bus Compressorは、多くの500 Seriesラックユーザーの方々によって有効で必須のサウンドメイクツールとなるでしょう。



¥ (本体価格:¥ )

通常価格:¥ 273,600 ポイント還元

XLogic VHD PRE AMP

現在のSolid State Logicが誇るフラッグシップ・コンソールDualityで採用され、その後Alpha Channel/XRack Moduleシリーズにも搭載されたVHD回路を1Uのコンパクトな筐体に4ch分搭載したのがXLogic VHD PRE AMPです。

小規模なプロジェクト・スタジオやポスト・プロダクションが多くなっている状況の中、ヴォイスオーバーだけでなくギターや生楽器を含んだ収録を行う際に多チャンネルでのレコーディングに最適な存在と言えます。

その際も各チャンネルに装備されるVHD回路を使って様々な音色を演出する事も可能となり、コストパフォーマンスだけでなくフレキシビリティに富んだVHD PRE AMPは、ファーストチョイスとして存在感を増して来ているのです。



¥ (本体価格:¥ )

通常価格:¥ 202,500 ポイント還元


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