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2014年11月21日 新製品, ,

Overloud REmatrix IRサミングが遊び心をくすぐるコンボリューションリバーブ


OVERLOUDといえばスタジオ定番のデジタルリバーブアウトボードをモチーフとしたBREVERB。

使い勝手の良さや驚く程軽いCPU負荷、そして何よりも高い品質のサウンドから単体リバーブプラグインのベストセラーとなりました。
そのOVERLOUDから新作コンボリューションリバーブプラグイン「REmatrix」が発売されました!

この「REmatrix」の特徴は”コンボリューションリバーブでありながら幅広い調整が可能”であることです。

コンボリューションリバーブとは、IR(インパルス応答)という実際にマイクによって収録された残響を元に処理するリバーブです。そのメリットとして、アルゴリズミックリバーブではシミュレーションしきれないリアルな質感が得られる事が挙げられます。

しかし、IR音声データを元にしているために残響時間の変更にはIRデータに対してタイムストレッチを掛ける処理が必要である等、パラメータ調整幅が狭く、調整してしまうとリアルな質感から遠のいてしまうというデメリットもありました。

そこでこの「REmatrix」は複数のコンボリューションリバーブを並列で処理し、ミックスする事によって柔軟性の高いリバーブを実現しています。

例えばROOMリバーブにうっすらPLATEリバーブをミックスする事でリアルな部屋鳴りに音楽的な深みを付加したり、HALLリバーブにEARLYリバーブをのせてステレオ感溢れるHALLリバーブにする事ができます。

具体的にはHALL・ROOM・PLATE・EARLY・SPECIALの5種類それぞれに対してリバーブの元となるIRデータを割り当てることができ、それぞれ残響時間やステレオの広がり感、IRデータに対するイコライジングを施す事によって自在に質感を操る事ができるようになっています。

この「REmatrix」はコンボリューションリバーブの後に様々なエフェクトを付加する事によって、さらに自由度を高めています。

モジュレーションやディレイを駆使する事によってギターエフェクトの様なアグレッシブな使い方を実現しています。こういった高い柔軟性によって、コンボリューションリバーブでありながらもあらゆる場面に適応する高品位リバーブとして完成しています。

更に驚くべき事として、コンボリューションリバーブでありながらも軽快な動作を可能にしています。店頭のMac Book Pro(Core i7 2.6GHz)でモノラル20トラックに対してそれぞれインサートした場合の実測データです。


ジャングル林のハンズオンレビュー

私が使って良いと思った所は非常にフットワークが軽快であるということ。

アルゴリズミックリバーブにありがちなパラメータに追従したパラメータ(孫パラメータ)を最小限に抑え、ギターのエフェクトボードを組んでいくような楽しさ・柔軟性を兼ね備えているのが新鮮で良いと思いました。

400を超えるプリセットの中には「POSTPRO」というポストプロダクション向けプリセット群も収録されており、音楽用途は勿論、ナレーション等の音声収録の現場も即戦力として使用できるようになっています。

私のオススメの使い方は、ハース効果を最大限生かす1種類掛け。コンボリューションリバーブの利点である少数編成のオンマイクに距離感と明瞭なステレオイメージを付加してくれます。もう一つは、エフェクトを多用したギターエフェクターのような飛び道具としての使い方。これはREmatrixの利点であるエフェクトチェインを活用した利用で、楽曲に独特な世界を与えます。

また意外と重要なのがオーソライズ方式。OVERLOUDではチャレンジ&レスポンスを採用しており、USBスティックかお使いのコンピュータに計3台まで認証する事ができます。

OVERLOUD本国サイトでのユーザー登録は必要になりますが、一度登録してしまえば”プラグイン上で”認証状態を操作できるので、万一の認証データの消失やサブPCへの認証、USBに落とし込んで出先のスタジオでの利用等、利便性は抜群です!

OVERLOUD製品のお問い合わせはジャングル林まで!


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