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2014年11月17日 新製品, ,

至極のピュアサウンド。その場の空間をそのまま「切り取る」、Earthworksの究極の原音忠実マイクロフォンの性能に迫る!


可聴域を遥かに超える帯域までフラットな周波数特性、高い再現性を誇るインパルスレスポンス、極めて正確なポーラーパターンなど、色付けなく音源をキャプチャーできるEarthworks社製マイクロフォン。いくつかのラインナップがある中、代表的なシリーズに焦点を当て、その実力を改めてご紹介します。実際のサウンドサンプルを聞きながら、一緒におさらいしましょう!

ブランドヒストリー

まず始めにEarthworksのブランドの成り立ちをおさらいしていきましょう。創業は1995年米国で、VCAコンプレッサーの生みの親でdbxの創業社David Blackmerが設立しました。マイクロフォン、モニタースピーカーの開発に着手、他のプロオーディオ製品をは一線を画す次世代の製品を生み出すことを目標に掲げました。

当初はモニターの測定用としてマイクを開発していましたが、そのマイクの性能の良さが徐々に評価され、今ではマイクロフォンのブランドとして揺るぎない地位を築きました。現在、米国のニューハンプシャー州に本社を構え、品質と音質に徹底的にこだわり開発、生産しています。ユーザーに良質なプロダクトを届け続ける世界有数のブランドになっています。

Earthworks社製マイクロフォンの特徴

フラットに伸びた周波数特性

型番の二桁の数字は、その数値まで極めてフラットに周波数特性が伸びていることを表しています。マイクロフォン製品にはチャートが同梱され、20kHzまではどのモデルでもフラットな特性を持っています(という理由で、SR20などにはmp(マッチドペア)がありません)。これはマッチドペアを改めて作るまでもなく、品質管理が徹底されていることの裏返しです。

リニアなf特は、より自然でリアルなサウンドを実現し、ミックス時に埋もれにくいという特徴を持ちます。また昨今話題が沸騰しているハイレゾ音源の制作の現場でも非常に高い評価を得ています。サンプリングレート96kHz, 192kHzでこそ真価を発揮できる楽器用マイクロフォンブランドは、おそらくEarthworks、Sankenなど片手で数える程しか存在しないでしょう。

レスポンスが高速なダイアフラム

元々はM30などの測定用マイクから名を挙げたブランドです。先端が少し細くなっている筐体は、学術的な論文でもその有効性がレポートされています。その小さなダイアフラムによって、トランジェントを正確に収音し、色づけのない自然な音質を実現、ダイナミクスを忠実に表現することが可能です。三味線やハンドクラップなどアタックの非常に早いソースでも正確に音の立ち上がりを記録できるんですね。また音の立ち上がりと同時に、減衰も鋭く表現します。音の粒立ち、質感が極めてリアルに再現されるのはこのためです。

これと似た思想で、 音の出口としてはFujitsu TenのEclipseシリーズがあります。こちらも正確なインパルスレスポンスを持っており、音の粒立ちをこの上なく忠実に再現してくれます。Eclipse好きはEarthworks好きなのは間違いないでしょう。

最高150dB SPLの高い耐音圧

また意外に知られていませんが、大音量のソースに耐えることができるのも大きな特徴です。TCシリーズだけでなく、QTCシリーズも耐入力142dBを誇り、たとえば工業製品の測定に使用しても問題ないほどですね。高レベルのトランジェントをクリーンに収音し、ダイナミクスを正確に表現します。

ニア・パーフェクト・カーディオイド&ニア・パーフェクト・オムニ

Earthworksのマイクロフォンを語る上で欠くことのできない特徴が、極めて正確な指向性です。単一の場合は、 軸内のどのポジションでもほとんど音の変化がありませんし、無指向性の場合は高い周波数であってもポーラーパターンはほぼ正円を描きます。周波数が高ければ高いほど指向性が強くなるので、一般的なマイクでは正面とサービスエリアの両サイドでは音色に違いが出てきます。これはマルチマイクで収音したときに位相のズレを生じさせたり、また他のパートの音のかぶりにも濁りが出ます。

Earthworksは無指向性マイクは完全に「無指向」であるのと同時に、単一指向性でも非常にクリアな音が収音可能です。たとえば2本のペアマイクをピアノに立てた場合も、どこからが左のマイクでどこからが右のマイクが区別がつかない!とプレイヤーに言わしめる程です。

SR40mp サウンドサンプル(単一指向性)

QTC40mp サウンドサンプル(無指向性)

代表的なシリーズの紹介

QTCシリーズ

同社の中でももっとも有名なシリーズの一つで、無指向性マイクロフォンの定番です。QTC40は、かつてQTC1と呼ばれた非常に高い評価を得ているモデルの現行名で、最も人気があるモデルです。QTC50はさらに50kHzまで周波数特性を伸ばした最新鋭のフラッグシップモデルです。両者を同一ソースで聞き比べると、色艶が少し違うことが分かります。

空気感・距離感の再現性に優れ、音の太さと抜けのよさが両立している絶妙なキャラクターを持っています。アンビエンス、ギター、ピアノ、和楽器、オーケストラ、アンサンブル、フィールド、フォーリーなどに向いています。なお追記ですが、非常に屈強な構造で、多少の湿度や温度にはびくともしない丈夫さが隠れた特徴で、フィールドでも重宝します。ハンドリングノイズも少なく、これも現場の扱い安さに一役買っています。

同一ソースによるQTC50とQTC40の比較サンプル
アコースティックギター(QTC40)
アコースティックギター(QTC50)

SRシリーズ

単一指向性でもっとも人気のあるシリーズです。かつて赤い筐体でSR69の名で親しまれたSR20や、フラッグシップSR40mpなど、QTCシリーズとは明らかに違ったシャープで輪郭のはっきりとした音質が特徴です。ギター、ピアノ、ドラム、和楽器、オーケストラ、アンサンブル、マルチ・マイクなどに向いています。

またSRシリーズで隠れた人気機種となっているのが、SR40Vです。こちらはステージでの使用に焦点を当てた、ハンドヘルドコンデンサーマイクですが、著名なミュージシャンによってハイレゾレコーディングに使用され高い評価を得たり、一度このマイクの良さを体験すると他にはいけないほどの気持ちの良い音のヌケがあります(渋谷店ではデモ機もございますので、試聴&貸出しなど、お気軽にご相談ください)。

マイクプリZDT521

若干テーマとは逸れますが、Earthworksはマイクプリも発売しています。国内ではVPRモジュールのZDT521のみの発売で、周波数特性2Hz~200kHzを誇り、歪み率0.00001%以下、まるで「ゲインアップするケーブルのようだ」と評されています。

Earthworksマイクの原音忠実さを活かすには、ケーブル、マイクプリも重要な要素となります。ZDT521は、Sym-Proceed SP-MP4、G_2Systems M.P.A.1 VPRと並んで、本当にクリーンなマイクプリの一つです。純正なので当然ですが、Earthworks社製マイクロフォンのポテンシャルを最大限引き出してくれるでしょう。


現在Rock oNでは、期間数量限定で下記のEarthworks社製マイクでお得なキャンペーンも行っています。
QTC50mp VOVOX sonorus direct S マイクケーブル 3.5m 2本プレゼント!
QTC40mp VOVOX link direct S マイクケーブル 3.5m 2本プレゼント!
SR40mp VOVOX link direct S マイクケーブル 3.5m 2本プレゼント!
SR20 VOVOX link direct S マイクケーブル 3.5m 1本プレゼント!


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