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2014年5月19日 特集, , , ,

【PD安田レビュー】fxpansion BFD 3レビュー!BFD3を使うならこうだ!


fxpasion BFDが3に進化して、更に使いやすくなったインターフェースと強化されたサウンドは、BFDを長年使用してきたユーザーのみならず、新規のユーザーでも是非手に入れて頂きたいドラム音源です!

BFDは実際にドラムやシンバルのサウンドをマイクで収録されたサンプルが使用されており、また収録に選ばれているドラムメーカーや、シンバルン種類、そしてレコーディング環境等、他のドラム音源を見ても、ドラマーが嬉しくなるほど、こだわりの強いソフト音源となっています。

ドラマーとしてこれまでライブやレコーディングをしてきたPD安田が、このBFD3のサウンドと機能について、レビューしていきたいと思います!

BFDの完成されたプリセット音源をならしてみる!

これまでBFD2を5年間くらい愛用してきてきましたが、BFDで収録されているドラム音質はどれを選んでも生々しく、またガレージメーカーでもあるOrange CountyやPork Pieも収録されていて、ドラマーの私としても「このドラムメーカーのサウンドが簡単に手に入る!」と非常に感動しました。

更にBFD3へアップデートした事により、L.A.のOcean Studiosとメリーランド州のOmega Recording Studiosで収録された音色が増え、よりサウンドも含めて、レパートリーが強化されました。

特に最初に立ち上げるMapleworks Custom系のキックとスネアはこれまでのBFD2らしい迫力のあるサウンドとは違い、ドライでタイトなサウンドが特徴的です。

最初から響きが深いサウンドは楽曲での制作時に邪魔になったり、また少し余韻を削ってしまう方向に持っていってしまうと、ちょっと不自然な印象で制作を進めてしまう事になってしまうので、こういう自然なタイトさがある状態で進められると作業がはかどるかと思います。

またプリセットで選択されている「Dry Funky」のセットでプリセットされているシンバルも、下手にアクセントが強調されたサウンドでは無く、普通の力で叩いた時の自然な鳴りで演出する事が出来ます。

ここまでの設定に関しては、特に「プリセットから何かをする」という作業は必要なく、このままの状態で作業を進めて行く事が出来るので、メインのドラム音源として制作をする事が可能です。

ドラマー目線としても、とにかく自然なドラムセットのサウンドが手に入る!という事がこのBFD3の一番の特徴では無いかと思います。

更にこだわりを加えたドラムサウンドを作る!!

BFD3でこだわりたいポイントはスネアやキック等、各パーツのピッチ調整が出来る点と、そしてBFD内で豊富なエフェクトが掛けれる事により、細かいオリジナルサウンドを作れる所です。

またOver HeedのトップマイクからRoom、Ambの送り量を変える事によって、それぞれの音量バランスを整えるだけでは無く、響きや別マイクで録ったサウンドを合わせて、更にこだわりのドラムサウンドを追求する事が可能になります。

それではまず曲の中心となる、スネアとキックのピッチの変更をします。画面のキックを選択するとBFDの右側にそれぞれ個別のパラメータが表示されるので、適切なピッチになるように「Tuning」ツマミを回していきます。

ここでこのツマミを回すと分かるのですが、以前のBFD2等と比べてもシンセみたいなピッチエフェクトが掛かっている様な感じが無く、ドラムのチューニングキーで回している様な感覚で変更が出来ます。

実際に楽曲と合わせてこのピッチを合わせる時に、ただ曲のキーに合わせる事だけでは無く、ビートのアクセントがしっかり主張できるアタックのポイントを探るのも重要なポイントになってきます。

そこでBFD内のエフェクト機能でComp Chanを追加し、このアクセント部分をCompで主張させる事で、楽曲内で音圧が出てきても抜けのあるドラムのインパクトを強調させる事が出来ます。

このComp Chan(チャンネルコンプレッサー)はFETコンプなので、1176のような感覚でスネア、キック等の太鼓類のサウンド作りが出来ます。

またVUメーターの振れ具合を確認する事によってインプットとアタックのレベル量を感覚で調整する事が出来ます。

WavesやDAW内蔵のプラグインを使用してコンプを掛けたりしてももちろん効果的ですが、Comp Chanの掛かりは非常に分かりやすく、また作曲する上では内部のエフェクトであらかた作ってしまえば、曲の全体像のイメージも湧きやすく、よりスムーズに制作を可能にしてくれます。

そして個別のサウンドを作り上げたら、今度はドラム全体のOHや、Room、Ambのサウンドも積極的にコンプを使用して、全体の響きをミックスさせて、より生々しいドラムサウンドを組み上げていきます。

ここでAmbのトラックを選択し、同じくDynamicsのカテゴリーからComp Busを選択します。

これはドラム全体の纏め役のコンプとして最適で、キックのローエンドからシンバルのハイエンドまでと幅い広い周波数に対して、Key HPのツマミを上げる事により、無駄な低域の反応をコントロールする事が可能になります。

Amb、Roomに程よいコンプを掛けたら、最後にBFD内のフェーダーでドラム全体に加えていき、室内の自然な響きとミックスして、よりスタジオレコーディングした様なサウンドを完成させて行きます。

もちろんComp以外にもEQや、ディストーション、そして4つのタイプのBREVERBが入っているので、様々なシチュエーションをイメージして仕上げる事が可能になります。

是非、BFDをお持ちの方は、このBFDで出来る機能を最大限に生かして、最高のドラムサウンドを奏でてください!

BFDをより使いやすく、そして多機能でパワフルなドラム音源に!

最後にBFD3を更に使いやすくするポイントですが、タム類や、シンバル類を増やしていくと、キーボードや、MIDIエディターで打ち込みをする際に「どこのキーでどの音か」という探す作業が増えてしまい、スムーズに制作をしていく上で、無駄な作業が増えてしまいます。

そこで、予めにKey Mapで各鍵盤に自分で決めたノート毎に割り当てていく事で、1曲の作業ペースをよりスムーズにしてくれます。

それもBFD3ではこの割り当てが簡単に行える事が出来るので、早い段階で使い易いようにセッティングをしておけば、大幅な時間短縮になるのでは無いでしょうか。

そのやり方はまずこの写真の様にKey Mapの画面を開きます。各個別のスネア等を選択すると真ん中の鍵盤でオレンジとブルーのポイントが表示されます。

このブルーのポイントは現在選択されているパーツが割り当てられているノートとなり、また複数表示されているのは、スネアですと「Rim Shot」「Drag」「Hit」等がそれぞれに割り当てられています。

スネアですと基本的にはEの位置から集中しているので、分かり易くなっていますが、シンバルになってくると後にチャイナシンバルやスプラッシュ等を追加していった時に「Hit」「Edge」でそれぞれ使いたい音色の位置が分かりにくくなってしまいます。

しかしBFD3では画面の右側にある「Artic」から使いたいパターンを選んで、ドラグ&ドロップで好きなノートに充てる事が出来ます。

始めにドラムのプリセットからキット構成が決まったら、このように割り当てをし、使い易いようにセットアップする事で、よりBFDで素早いワークフローを実現してくれます。

もちろん、これらのプリセットはオリジナルのセットとして保存が出来るので、曲が完成し、次の新しい曲に差し掛かる際でも、同じセット呼び込む事も可能です。

とにかくこのプリセットを作るだけで真っ白なDAWのプロジェクトでも、楽しく楽曲制作を実現してくれるのは、個人的にも非常に助かっています。


さて、ここまでBFDのPD安田なりの使い方やポイントを紹介してきましたが、ドラマー目線でドラムに対してとことん追求する事が出来る音源なので、持っている方は最高のドラムサウンドを作り上げて、またまだ持っていない方はこのBFD3を使用してドラムのサウンドに対して追求して欲しいと思いますので、是非お試し下さい!


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★第1段「PD安田のAddictive Drums 2レビュー」も絶賛公開中!

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