株式会社メディア・インテグレーション Rock oN Company | 03-3477-1756

2013年3月27日 新製品, ,

Focusrite RED NETシリーズ発売開始!Ethernet Cable 1本で128ch IN/128ch OUTを可能にするデジタルオーディオシステム


Focusrite RED NETは、Audinate社のDanteテクノロジーを採用したインターフェイスです。定評あるFocusriteのAudio技術と先進のDanteテクノロジーにより、Ethernet Cable 1本で128ch IN/128ch OUTという大規模なデジタルオーディオ・システムを構築することが可能となります。

本記事では、デジタルオーディオの伝送技術「Dante」のテクノロジーからネットワークを利用したシステム例までを解説しながら、Focusrite RED NETシリーズの魅力に迫ります。

Danteテクノロジー

Danteテクノロジーは24bit/48kHzのデジタルオーディオを1本のEthernet Cableで128ch IN/128ch OUT(合計なんと256ch!)の伝送が可能です。さらには「3ms」という超低レイテンシーも魅力の多チャンネルデジタル伝送技術です。もちろんハイサンプルレートにも対応!!192kHz時でも32ch IN/OUT、トータルで64chのスペックを誇ります。

このDanteはFocusriteだけのクローズドなテクノロジーではなく、YAMAHA、Lab.Grappen、Media Matrix、Alien&Heathなども、すでにDanteテクノロジーを採用した機器の発売を行っています。多チャンネルの環境を多用するLIVEサウンドの現場からスタートしていますが、ようやく録音用の機器がFocusriteからRED NETとして登場しました。

RED NET シリーズ一覧

◎RED NET 1
8チャンネル・AD/DAコンバーター
Dante™規格を使用する次世代I/F。192kHz使用時には120dBのダイナミックレンジを誇り、3ms以下の超低レイテンシーを実現。DB25コネクター搭載。

◎RED NET 2
16チャンネル・AD/DAコンバーター
Dante™規格は、コンピューターからの集中コントロールに対応し、96kHz使用時では128in/128outの巨大ネットワークを可能にします。DB25搭載。

◎RED NET 3
32in/32out デジタル i/o
AES/EBU(DB25)、ADAT、S/PDIF、W.Clockを搭載したデジタル入出力機です。Dante™を経由して巨大なネットワークを一括でコントロールできます。

◎RED NET 4
192kHz DA搭載 8chマイクプリ
8基のXLR入力とDB25コネクター等を搭載するマイク/ライン・プリアンプです。120dBのダイナミック・レンジ、+63dBのMIC GAIN回路を擁します。

◎RED NET 5
PRO TOOLS HD BRIDGE
DigiLinkを使用してPRO TOOLS HDカードと直接接続ができるインターフェースがRED NET5です。最大同時I/Oは32ch。

◎RED NET PCIe Card
RED NET PCIeカードは、より多くのトラック数を3ms以下の超低レイテンシーで使用可能にするPCI Express BUS専用カードです。

2つのコントロールルームから1つのブースの共用

ブースにRED-NET 4を配置することにより、複数のコントロールルームからブースの共有が可能となります。コントロールルーム側は、クライアントがPro Toolsならば、RED-NET 5を。クライアントがその他のDAWであればRED NET PCIe Cardを利用することで、Danteへの接続準備完了。各コントロールルームにRED NET 1をモニタリング用に配置して、システムが完成します。

音質もFocusriteクオリティーで、豊富なI/Oを持つことが可能となるRED NETシステムは、ボーカルブース、リズム録音ステージを共有し、クライアントは、毎日同じスタジオで作業が可能となります。(もちろん、使用するDAWシステムも移動も必要ありません。)このシステムは、複数の部屋を持つ大型スタジオに、革命を起こすことは想像に難しくありません。

ブース&スタジオでA/Dをすることのメリット

空気振動を電気に変換するマイク、そのマイクロフォンの発生する電信号は、非常に微細なものです。長距離のケーブル引き回しや、外部からのノイズにさらされやすい存在です。アナログならではのこういったデメリットを回避するのは、今までは容易ではありませんでした。解決策としては、マイクロフォンにできるだけ近い場所でオーディオ信号をデジタル化するしか有りません。そこで近年は、デジタルマイク、リモートマイクプリなども登場していますが、市民権を得るまでに至っていはません。これらは、やはり統合されたソリューションではない、ということで操作の煩雑さを生んでいることが導入に対して最大の障害になっていると感じます。

RED-NETでは、インターフェースと同化した、MICPREによりその問題を解決しています。FocusriteのREDのクオリティーを持つMic Preということで、クオリティーも問題なく導入が進むことが予想されます。COMP等のインサートは、コントロールルームに用意をしたAD/DAを使用して、インサート可能です、こだわりのアウトボードを使用する場合はスタジオ内に持ち込むことになりますが、この部分もサウンドの新鮮差が保たれるのであればトレードオフできる部分なのではないかと感じます。

ホール&コンサート・レコーディングのシステムに革命!

仮設で、レコーディング環境を構築するしか無いホール・コンサート・レコーディングの現場は、ノイズとの戦いでもあります。RED-NETシステムにより、ステージサイドでのデジタル変換が可能となりレコーディングブースが多少離れた場所であってもケーブルの引き回しが自由に可能となります。デジタル信号なので、電源経路を気にする必要もなくなるのです!!

しかも接続は、Ethernet Cable1本のみ。優れた可搬性、設置性と多チャンネル、ハイサンプルによる利便性を効率を誇ります。


柔軟なシステム設計を可能にするFocusrite RED NETシリーズ。スタジオに赤いラックがマウントされているのが当たり前になる時代も、すぐそこまで来ているかもしれませんね。

製品ラインナップ

  • Focusrite
  • RedNet 1 販売価格 ¥241,500
  • RedNet 2 販売価格 ¥346,500
  • RedNet 3 販売価格 ¥189,000
  • RedNet 4 販売価格 ¥283,500
  • RedNet 5 販売価格 ¥189,000 ※2013年5月発売予定
  • RedNet PCIe 販売価格 ¥115,500

詳しいスペック&在庫状況はこちら!

>>>RED-NETのNAMM 2011 Reportはこちら
>>>メーカーへのリンク(日本語)
>>>メーカーへのリンク(英語)

2013年12月31日以前の記事は消費税5%の表記価格となっている場合がございます。ご了承ください。
販売価格はeStoreもしくは渋谷店にお問合せください。

Rock oN渋谷店舗のご案内
カテゴリー別に注目記事をピックアップ!