Dig the audio-technica 〜 日本が誇る音の芸術、AT40シリーズマイクロフォンに触れる

まず最初に、一昨年にオーディオテクニカスタジオコンデンサーの1号機「AT4033」の復刻版として再び登場したAT4033/CL。同機種は1992年のニューヨークAESでベストマイクロホンに選ばれた実績を持ち、これを契機にaudio-technicaブランドが世界で知られることになりました。

少し小さめのダイヤフラムの駆動力を稼ぐために、振動板の周りにバッフルを搭載することで、16mmの小型ユニットながら大口径ユニットに匹敵するパフォーマンスを実現しています。大口径ユニットにはない、独特なヴィンテージサウンドを生み出す古き良き名機です。玄人らしい、一歩上のチョイスとしてぜひ導入をご検討ください！

言わずと知れた40シリーズの人気モデル。AT4040は、AT4033aをベースにリファインされたDCバイアスタイプの大口径ユニットを登載しています。40シリーズのエントリーモデルながら、広いダイナミックレンジはおよそ3万円とは思えない高いコストパフォーマンスを実現しています。

当店では、実際のレコーディングはスタジオで行うが自宅スタジオでは仮歌をというユーザーから、DTMを初めて最初のコンデンサマイクが欲しいというユーザーまで、絶大な人気を誇ります。

audio-technciaを代表する世界的ベストセラーマイクロホン。大胆に言うと「10万円以内で購入できるサイドアドレス型のスタジオコンデンサの中で胸を張っておすすめできるのはこの機種！」と断言してもいいほどです。

AT4050は、DCバイアスタイプの大口径ツインダアフラムを搭載しており、独自のトランスレス回路で上質なフラットレスポンスが特徴。低域の歪みも少なく、安定したインパルス応答を実現。一見するとAT4040と外観が似ていますが、豊かな中低域を余すところなく集音できるので、特にミックス時など後処理で痛感する「音源の空気感やライブ感」があり、真のスタジオクオリティのコンデンサマイクだと言えます。

日本ではAT4050の人気が目立ちますが、北米では非常に人気の高いモデルがAT4047/SV。DCバイアスタイプの大口径ツインダアフラムを搭載し、近接効果の少ない優れた低域特性を実現しています。同社では珍しい出力段トランス搭載モデルで、密度の高い中低域が特徴。AT4050の高域が「少し暴れる、少し押さえたい」と感じるユーザーには、ぜひ使ってみて欲しいモデルです。見た目もシルバーでエレガント。

AT4047/MPは、AT4047と同じく出力段トランスを搭載した可変指向性タイプとなります。AT4050のリプレイスに、また追加導入にぜひ！

audio-techncia唯一の真空管マイクロフォン。価格帯として上位に位置付けられるAT50シリーズが発表されるまでは、同社のフラッグシップとして君臨してきた黒い名機。

真空管には、Vacuum tube 6922を採用。手作業での選別に加え、一点一点、エージングとテストを重ねて厳選して製造しています。また、バランス出力にするための変換トランスを搭載し、ユニットにフローティング構造を採用、ノイズのアイソレーションを強化しています。ヴィンテージ的なサウンドを求めると、良い意味で裏切られるマイクロホンと言えるでしょう。温かさを持ちながら、クリアで変な誇張を感じさせないナチュラルさは、ユーザーを選びません。それぞれの良さはありますが、ぜひAT4050との音の質感の違いを比べてみてください！

AT4080は、ファンタムを必要とするアクティブタイプのサイドアドレス型リボンマイクロフォンです。

伝統的なリボンマイクの暖かみを持ちながら、マイクプリでの扱いが容易なハイゲイン設計。デリケートなリボンでありながら、高い耐久性を持ち、当店ではチェロやコントラバスなどの低域を受け持つ弦楽器などに人気です。たとえば小編成の温もりのあるアコースティックサウンドには最適なサウンドキャラクターでしょう。

AT4080と同じく、ペンシル型のアクティブタイプのサイドアドレス型リボンマイクロフォンです。ぜひペアでのご購入をおすすめします。

よりリニアな周波数特性を感じさせる、ユーティリティ性の高い逸品。そのアプリケーションは、弦楽器、管楽器だけでなく、和楽器やドラムのオーバートップなどさまざま。お問い合わせいただければ、専用のペア収納ケースも発注可能です。エンジニアの方はぜひご自身のサウンドメイクの肝にしていただきたい、優れたリボンマイクです。